2017年12月16日土曜日

Ayva Zamanı -- カリンの季節

早いものでもう12月。

イスタンブールはここしばらく春のように暖かな日が続いています。
まだぎりぎり秋を感じはしますが、八百屋さんに並んでいる野菜や果物のラインアップを見ていると、間もなく寒くて冷たい冬がやって来るんだなぁ、と感じます。

そしてこの時期はカリンの季節。
カリンは日本でもこの時期あちこちで見かけますね。

カリンはのどの薬として有名で、中国では『杏一益、梨二益、花梨百益』と言われるほど、有益な果実のようです。
日本では普通、ハチミツ漬けやジャムにすると思いますが、トルコでは生で食べるんですよ、カリンを!

でも調べて見るとトルコで『カリン』と言われているものは、『マルメロ』(西洋カリン)という果実で、日本のカリンとは少し違うようです。
また日本のカリンは生食不可とありますが、これは『食べちゃダメ』な訳でなく、『食べても美味しくないよ』なのだと思います。
渋柿と同じですね、多分。

トルコのカリン?マルメロ?は、生食可とありますが、でも正直、酸っぱいしえぐいです。
ただ渋柿のように吐き出すほどではなく、酸っぱさとえぐさを感じつつも、食べられます。
私も出されれば食べますが、本音を言えば火を通した方が断然好き。

ちょうど風邪を引いて咳が長引いていたので、百益あるであろうカリンのスイーツを作ってみました。

材料: カリン2個
    レモン半分
    砂糖 適量(100gくらい?)

これがトルコで『カリン』と言われて売られているもの。
2個で150円くらい。


まずは洗って皮をむいて、中心のワタと種を取り出します。
カリン、固い、、、


取り出したワタと種は別にして、少量のお水で10分ほど煮ます。
ご存知の方も多いと思いますが、カリンの種にはとろみを出す成分があるそうです。
ただし、この種、生だと毒があるので要注意!(毒は加熱、アルコール漬け、砂糖漬けで分解されるそうです)


そしてこのとろみのついた液を濾して、先に皮をむいて切ったカリンに水と砂糖を加えて、煮ます。(火加減に気を付けて)


友だちから、「赤くなるまで煮るのよ!」って言われたんですが、一向に赤くならない、、、(下の写真の時点で30分強)
これ以上煮ると煮くずれてしまうので、1時間弱で火から下ろし、絞ったレモンジュースを加えました。


出来上がりー!
砂糖が少ないのとレモンが少し多かったのか酸っぱめですが、私はこれくらいが好きかな。


さて、カリンが赤くならなかった理由。
分かりません。
友だちによると、彼女がこれまで作ったこのスイーツ、赤くならなかったことはないそうで。
でも去年、階下の奥さんからいただいたカリンジャムも赤くなかったなぁ、、、

ちょこっとだけ調べてみたら、カリンに対して砂糖30%が一番赤くなったと書いてある記事がありました。
なのでもしかしたら砂糖の量と関係しているのかもしれません。

まあ、でもそもそもカリンが加熱すると何故赤くなるのか、ということ自体よく分かってはいないみたいなので、私が今回使ったカリンは『赤くならないカリン』だということにしておきましょう(笑)

美味しいので、また作ってみて、赤くなったらご紹介しまーす。

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