2016年12月25日日曜日

Before Christmas -- クリスマスの前に

今日はクリスマス・イブ。

ブダペストのことを書くつもりでいたんですが、
今どうしても書きたいことがあります。

というか、
冬至を迎え、
間もなく新月、
そして新年ということもあってか、
自分に言い聞かせておきたいことかもしれません。


それは、
必要なものは
すでにみんな持っているということ。

というか、
持って生まれてきているということ。

私はずーっと長い間、
自分に自信が持てなくって、
いつも親や周囲の人の顔色ばかりをみて、
『在りたい私』よりも、
『他人が望む私』になることにばかりに
一生懸命努力をしていました。

夢や希望に満ちあふれていた17歳の頃。
周囲が何と思おうと
貫きたい夢がありました。

イヤだと思うことには一切関心を持てず、
ただただ好きなこと、
自分の目標を達成するために必要なことだけを
ただただ一生懸命やっていた毎日。

当時の私には怖いものなどなくて、
周囲の大人から何を言われても、
「関係ないもーん。
好きなんだから、いいじゃない」と
見向きもせず、耳も貸さず。

でもそれも大人になるにつれ、
上手く行かないことが増えるにつれ、
周囲から自己否定をされ、
また自分でも自分を否定をするようになり、
どんどんどんどん自信をなくし、
萎縮し、
あるがままの自分に蓋をして、
周囲が望む『鎧を着た私』になっていました。


でもその鎧もいつからかとても重く、
息苦しく感じるようになり、
それを脱ぎたいと思ったのが、
トルコに来る決意をしたころ。

けれどトルコに来て、
何重にも重ね着した鎧を脱ぎ始めたは良いけれど、
そこでも思いっきり自分を否定をするようなことが連続し、
ああ、もういやだーっ!と
心の底から思いっきり叫んで、
何もかも放り出し、壊して、0にしてしまったら、
最後に本当に『すっぴんの自分』のことを認めてくれる家族と友だち、
そして自分だけが残りました。

それがどんなに楽で幸せなことか。

自分にないものでも、
自分が心地よく感じるものは良いけれど、
そうでないものは、
正直、必要ないもの、
じゃないかと、今の私は思います。

無理していい人でいることなどさっさとヤメて、
ダメな自分をもっと早くから出していたら、
もっともっと、早くに楽になれたんじゃないかなーと
思ったりします。

けれども、
どんなことであっても、
自分の身に起きたこと、
自分が引き寄せたことは、
内なる自分の成長には必要なことで、
そのお陰で、
本当はものすごく泣き虫で弱虫な私は、
随分と強くなったように思います。

私を育ててくれたみなさま、
どうもありがとうございました。

これからの私は、
臆することなく
自分の信じる道を
ただただ進んで行こうと思います。


ブログランキングに参加しています。
応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

2016年12月23日金曜日

Budapest -- ブダペスト

もう1ヶ月ほど前のことなんですが。

無事にイカメットが来たーっ!ってことで、
久しぶりにトルコを脱出して、
ブダペストへ行ってきました。

有名な国会議事堂

西欧も好きなんですが、
何せ物価が高い。

で、ちょっとしたご縁があって、
去年の5月に初めてスロヴェニアを訪れたのですが、
物価は安いし、
食べるものは美味しいし、
人も親切。

よいではないですか〜と、
私の中でひそかに火がついた
中欧・東欧ブーム。
まだちゃんと書いていませんが、
5月にはプラハにも行ってきました。

ハンガリーは
1541年から1699年までの150年余り
オスマン帝国の支配下にあったということもあって、
首都のブダペストは
イスタンブールと同じ雰囲気があって、
トルコ人にもとっても人気のある旅先です。

ゲッレールトの丘から見たペスト側。
このときは霧が出ていて景色がさらに幻想的。

今回は2泊3日と短い旅だったため、
ブダペストのみに滞在。
お天気にも恵まれ、
ブダペストのあちこちを沢山歩き、
またクリスマス前ということもあって、
有名なクリスマス市にも行ってきました。

食べるものも、
ハンガリーのファストフードも、
レストランの食事も、
コーヒーもスイーツも、
何もかもが美味しくって、
しかも安いということもあって
大満足。

2泊3日の私の旅の内容は、
次回に詳しくご紹介します☆


ブログランキングに参加しています。 応援していただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 旅行ブログ 東欧・中欧旅行へ
にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 女一人旅へ
にほんブログ村
にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ
にほんブログ村

2016年12月22日木曜日

Good bye for now -- お別れ

10日ほど前のこと。

私にとって一番大切な
家族のような友だちのお母さんから
先月の30日に
お父さんが事故で亡くなったと
連絡がありました。


亡くなったお父さんに
私は随分とお世話になって、
お父さんの『建築家』という職業柄、
前に住んでいたアパートを一緒に見に行ってもらったり、
はたまた家の保証人になってもらったり、
2013年の7月に
日本からイスタンブールに引っ越して来た際には、
友だちから車を借りて
私とちゃー坊を空港まで迎えに来てくれて。

それ以外にも、
トルコに引っ越す前のこと。
まだ旅行でトルコに来ているときには、
アナドルカバウのヨロスやエディルネに
連れて行ってくれました。

一度も
Noと言わず、
怒ったことはもちろん、
大声をあげることもなく、
もの静かだけれど、
それでもいつも微笑んでいて、
とても温かい人でした。

今年の8月に
学業のために今はアンカラに住む友だちを訪ねたとき、
トリリイェにアトリエを開いたことを聞いて、
電話しよう、
アトリエに行こう、
そう思っていたのに、
こんなことが起きてしまい、
電話で話すことも、
アトリエを訪ねることもしなかったことを
とても後悔しました。

先週の週末はそのアトリエでお父さんのお別れ会が開かれ、
私もお父さんのいないアトリエへ出かけてきました。


お父さんの突然の訃報に
大勢の人たちが集まり、
お父さんの作品が展示された中で、
お父さんの子どもたちが用意したスライドを見ながら、
誰もがみんなお父さんのことを思っていたと思います。

私は優しかったお父さんのことを思いながら、
こんなに早く会えなくなってしまう日が来るなんて、
考えていなかった。

けれど、そんな日は突然やってきます。


これからは、
会いたいときには先延ばしせず、
伝えたいこともすぐに伝え、
やりたいこともすぐにやる。
出来るだけ後悔が少ない人生であるよう
努めたいと思います。

お父さん、ありがとう。


ブログランキングに参加しています。
応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

2016年12月5日月曜日

Chabo's Dental Treatment -- ちゃー坊の歯の治療

およそ生後3カ月で拾ってうちの子になったちゃー坊。


気難しそうな顔をしていますが、、、
気難しい甘えん坊です。

今から8年半前に受けた健康診断で心臓疾患があることが分かり、
治療は、
「手術以外に方法はない、
しかしながら、
猫の心臓手術はまだまだ稀で、
それを受ける猫の精神的負担を考えたら、
出来るだけストレスのかからない生活を心がけ、
自然に任せることが一番ではないか」
と当時お世話になっていた獣医さんに言われました。

恐る恐る、
どれくらいまで生きられますか?と聞くと、
「分からないけれど、
10歳まで生きれるかどうか」と先生。

当時ちゃー坊は5歳。

家に帰って、
元気そうなちゃー坊を見て、
正直、号泣しました。

けれどその後、
ご縁があってアメリカのホメオパス獣医さんから遠隔で治療を受け
診断から2年後に
心臓の異常は消えていました。

ホメオパシーの治療を受けていた2年間。
それ以前に患った尿路疾患が再発したものの、
その後はほとんど健康を崩すことなく、
ストレスフルなイスタンブールへの引越しも見事に乗り切り、
現在はイスタンブールライフを
ちゃー坊なりに楽しんでいます。(多分)


生後6ヶ月くらいからずっとこんな感じ。
フワフワで、触り心地はめっちゃよい♡

そんなちゃー坊も13歳。

目立った病気はないものの、
2年半くらい前から、
イスタンブールに来てしばらくしてから、
口臭がキツくなり始め、
何気に奥歯をチェックすると、
奥歯は歯石がビッシリ。

しかも炎症を起こすとかなり痛いらしく、
口をかきむしったりすることも。

昨年の春、
イスラエル旅行の当日には、
朝まで元気だったのが、
出掛ける数時間前に急に悪化。

今までに見たことがないくらい、
違和感があるのか口をかきむしり、
とうとう出血、、、

後ろ髪引かれながらも、
ちゃー坊の治癒力を信じ
イスラエルへ出かけましたが、
その晩は何事もなかったかのように、
普通に食事をしていたとか。

どうやら症状には波があるらしく、
悪化するのは決まって
私がちょっと長めの旅行をするとき。

まあ、それが真かは分かりませんが、
加齢の影響で内臓機能も衰えて来ているだろうし、
悪くなってからの治療は限定的になる可能性大なので、
食欲もあり、
症状も落ち着いている今、
治療をしてしまおう!と
本日獣医さんに連れて行きました。

実はちゃー坊。
この獣医さんは3人目。

トルコで何が難しいって、
それは
良い獣医さんに出会うこと。

日本を発つとき、
それまでお世話になっていた獣医さんから、
「○○さん(私)の方が
猫の病気や治療の仕方を良く知っていると思う」
と言われただけあって、
これまでお世話になった先生は、
うーん、という感じ。
(すみません、生意気なこと言って)

で、今回の獣医さんは、
イスタンブール在住の外国人が運営するストリートキャットのサイトで
『おススメ』のリストにあげられていて、
おまけにちゃー坊を担当してくれた獣医さんは、
英語が話せる!

これはかなりポイント高いです。

もしすぐに治療をしてくれるとなったときのために、
朝ご飯を抜いて連れて行ったのは大正解。

問診・触診のあと
すぐに血液検査をして、
腎臓と肝臓に異常がなかったので、
麻酔をしてまず歯石を取って、
歯石を取ったあと
歯の状態が悪ければ、
抜歯、ということになりました。

では、お願いします、とちゃー坊を託し、
1時間後。

先生から
歯石を取った結果、
抜歯しなくて良いと説明があり、
麻酔が完全に覚めた夕方に
お迎えに行ってきました。

掛った費用は600リラ。
日本円でおよそ20,000円。

高いと思われるかもしれませんが、
健康の目安となる血液検査もしてもらったし、
これでちゃー坊の歯の不具合がなくなるならば、
それでよし!

この程度のベロだしは可愛いもの。
もっと出ているときもありました。

奥歯が痛かったせいか、
よく出しっ放しになっていた舌もひっこみ、
口臭は全くなくなり、
じいさんだけど、
ますます可愛いちゃー坊です。

《お世話になった獣医さん》
Vet Kadıköy Veteriner Saglık Merkezi
Website
Open 24hrs, 7days/week
※24時間、年中無休


ブログランキングに参加しています。 応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ

にほんブログ村 猫ブログ 猫 海外生活へ
にほんブログ村 にほんブログ村

2016年12月2日金曜日

Deposit -- ディポジット

前の家の契約を修了する際、
一番苦労したのが、
ディポジット(敷金)の払い戻し。

日本なら、
契約に則って
期限までにちゃんと支払われますが、
トルコでは、
「先延ばしにされる」可能性が高いそうで、
引っ越す直前に部屋を見てもらい、
「引っ越しの費用が必要!」と言いはって、
早めにディポジットを返してもらおうという
作戦を立てました。

家を見てもらう際も、
私一人では後になって色々と言われることを踏まえ、
友だちと
交渉上手な年配のトルコ人のおじさんが立ち合ってくれました。

そして当日。

約束の時間より遅れること20分。
やってきた不動産屋のおじさんは
念入りに電気、トイレ、水回りをチェック。

そんなこともあろうかと、
もちろんこちらも事前にチェックし、
直すところは直しておきました。

「問題なし」と言われ
ほっとしたのも束の間、
今度は公共料金の滞納について聞かれ、
「ない」と言っているにもかかわらず、
「滞納金がないことを証明しないと
ディポジットは返せない」と言い出しました。

実は私の家の公共料金は、
水道は私名義なのですが、
電気とガスは友だち名義。

しかもその友だちは現在日本。

何かあったときのためにと、
今年の春に友だちがトルコに一時帰国した際
名義変更しようとしたのですが、
法律で義務づけられている住宅保険に
家のオーナーが加入していなかったため、
電気とガスの名義変更ができず。

それを説明しても、
最新の請求書を見せて、
滞納金がないことを説明しても、
不動産屋は
「証明書を出さないと払わない」の一点張り。

困った、、、

そこで日本にいる友だちに電話をかけ
事情を説明し、
日本にあるトルコ大使館で委任状を作成してもらい、
イスタンブールにいる友だちの友だちが
全ての手続きをしてくれることで
とりあえずはOKということに。

そして今週の月曜日。

冷たい雨が降る中、
友だちの友だちは
ほとんど見ず知らずの私のために、
全ての手続きを完了してくれました!

そしてその翌日。

不動産屋に書類を渡しに行ったのですが、
またここでも
なめるように書類を何度も何度も確認され、
『あーあ、まただよ』と内心思いながらも、
『あと少しでこのオヤジともさよならだ!』と自分に言い聞かせ、
ひたすら我慢。

その場で家のオーナーに電話をしてもらい、
翌日の昼までにディポジットを支払ってもらうことを
約束してもらいました。

ディポジットは約束通り全額返済されましたが、
この話しをトルコ人の友だちに話すと、
公共料金の滞納はトルコではよくあることなので、
不動産屋や家のオーナーが
証明書を要求することはままあることだそう。

しかも公共料金の清算が終わって気付いたんですが、
契約締結時に
電気、ガス、水道にもそれぞれディポジットがあり、
それが結構な額でした。

最後の清算は
ディポジットと相殺されたため、
持ち出しは一切なし。

何はともあれ、
預けていたディポジットはもちろん全額無事に戻り、
私はそれで
ずーっとずーっと欲しかったオーブンを、
今年こそは「買おう!」と思っています。


ブログランキングに参加しています。
応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

2016年12月1日木曜日

New House, New Life -- 新しい家、新しい生活

2013年7月から3年4ヶ月。

大きな空。
天気が良い日は寒い日でもヒーターが必要ないくらい温かい。

この間住んだ家から新しい家へと引っ越し、
昨日鍵を返し、部屋を明け渡しました。

荷物を運びだした、
空っぽになった3LDKの部屋。

この3年余り、
ここで暮らした間にあった様々な出来事。
何より辛かったのは、
母と11年余り共に暮らした愛猫チイを失ったこと。

自分で選んで来たトルコで、
トルコ語も思うように上達せず、
何をするにも一人では思うように行かず、
毎日、毎日、
自分の無力さが腹立たしく、
そして何より孤独でした。

そんなときに癒されたのが、
階下に住むHさんファミリーや、
お向かいのアパートのおばちゃん。

Hさんは英語が話せるので、
停電があったりすると
部屋に来て状況を説明してくれ、
奥さんのBさんは
年末には必ずお嬢さんといっしょに、
手作りのクッキーを届けてくれました。

お向かいのアパートのおばちゃんは、
直接話したことはないけれど、
私を窓越しに見ると、
いつも必ず手を振って
笑いかけてくれました。

おととい家の片付けに行ったとき、
その日もおばちゃんは窓際にいて、
私の姿を見ると窓を開け、身を乗り出し、
「引っ越すの?どこへ行くの?」と聞いてきました。

すぐそこです、というと、
よかったわ、と。

落ち着いたら手紙を書きますから、と言う私に、
待っているわね、とおばちゃん。

みんなあったかくて、
私はここのご近所さんが大好きで、
何気に本当にたくさん、たくさん支えてもらったなぁと、
何だかジーン。

新しい家は、
陽当たりがとっても良くって、
サロンから自分の部屋から見える空が大きくて、
温かく強いエネルギーが一日中流れています。

前の部屋より少し狭いので
ゲスト用のシングルベッドをアレンジして
ソファ替わりにサロンに置いたところ、
そこは猫たちのお気に入りの場所になりました。

猫たちは太陽が大好き。

新しい家で始まる新しい生活。

右も左も分からない3年前とは違い、
少しはトルコのことも、
トルコ人のことも分かりかけた今。

当時とはちょっと違ったワクワクな気持ちで、
これから先の毎日が
とても楽しみです。

お世話になったみなさん、
ありがとうございました。


ブログランキングに参加しています。
応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村