2014年5月28日水曜日

Moda'nın Kedileri -- モダの猫たち

私が住むカドキョイにモダ(moda−トルコ語で、流行のとかトレンディと言う意味)という地域があります。
海に面したこの地域は海岸沿いに遊歩道や公園が整備されていることもあって、カドキョイ住民の憩いの場。

特にモダブルンと言われるモダの西側の地域は、マルマラ海をはさんでスルタンアフメットに面しており、美しいサンセットを毎日眺めることができます。
夕陽に染まる世界遺産を毎日見れるなんて、すごく贅沢!

今年は夏の到来が例年より遅かったのですが、気候が安定してからというもの、私も良く散歩をしたり、カフェで本を読んだりと、外で過ごす時間がぐっと増えました。
で、そんなとき、やっぱり目につくのが海や町中にいる猫たち。

バットマンのような覆面猫!
黒白の猫は色の配分がとってもユニーク。

スルタンアフメットに沈む夕陽を見つめる子。
身体全体も夕陽に染まる。

猫のしなやかな身体つき。
ぐにゃぐにゃが苦手、と言う人もいますが、、、

ここからは、モダの町中の猫たち。
日本でも見かけると思いますが、耳の先がちょっとカットしてあるのは、避妊手術をしました、という目印。
この近辺は猫の避妊手術がかなり進んでいるのか、今年はまだ仔猫を見かけません。

うちの近所の子。性格も見た目もすごくかわいい子。
この色、日本では『錆び』といいますが、
英語では『トーティシェル(べっ甲)』と言います。
この色の子は三毛猫と同じでほとんどが女の子。

これは日本では絶対にないと思いますが、カフェに昼寝をする猫がいるのも、トルコでは普通のこと。
猫を邪険に扱う人はほとんどおらず、席が空いていれば同じ空間をシェアしているのも良く見かけます。猫は基本的に寝てばかりなので、気にならない人が多いのでしょう。
というか、トルコ人は猫好きがホント多い!

友だちの友だちが経営しているカフェで。
こういう光景はここでは普通。

よく行くカフェの猫。
この子はお客さんがいてもこの通り。
先のバットマンと違って、この子は覆面の代わりにソックス履いてます。

今日のイスタンブールは27度まで気温が上がりましたが、日本に比べて湿度が低いのと、モダ近辺はマルマラ海からの風が抜けて行くので、とても過ごしやすかったです。
明日も良いお天気になりそうです。

皆さんも、Have a nice day!
Hepinize iyi günler!

2014年5月27日火曜日

Hindiba Pansiyon -- ヒンディバ・パンシヨン

この週末行ったボル県で泊まったHindiba Pansiyon(ヒンディバ・パンシヨン)、とってもステキなペンション*だったので、ご紹介します。
*ペンションはトルコ語で"パンシヨン"と言います。

このペンションはボルの中心部から車で1時間ほど北上したMengen(メンゲン)という町から、更に山の中に入ったところにあります。


元々はアンカラ在住の3家族が別荘として購入しキャビンを建てたそうなんですが、現在はペンションとして営業しています。

ハンモックに揺られて、読書しながらお昼寝なんて、最高!

周辺の環境に沿って、ということで、9つある部屋は全て、木と石で作られています。
私が泊まった部屋は外壁は石、内装は木で作られて、とてもリラックスできました。
掃除もとても行き届いて清潔でした。

各部屋の外観。これは石の部屋。
この他にログハウスが3つあるそうです。
とっても清潔。
静かだし、イスタンブールのように夜が明るくないので、

とても良く眠れました。

ヨガのワークショップをした部屋。

今回の旅行はヨガのワークショップも兼ねていたのですが、大勢が集まれる場所もあります。
私たちも日曜日の朝、このログキャビンで1時間ほどヨガをしました。
Mengenの近くには、有名なスキー場もあるので冬は雪も降ると思いますが、暖房設備もきちんと完備しているので寒さも問題ないでしょう。

小腹が空いた時のために、、、
左上から、ミックスナッツ、エリッキ(青梅?)
左下からイチジク、レーズン(黒、白)、白い桑の実

そして、食べ物!
近くの畑で採れた野菜や果物、卵や乳製品はすべて、自然の美味しさがいっぱい!
ギョズレメもその家庭によって味が違うのですが、ここのはシンプルに白チーズのみ。
とっても美味しかったです!
今回はベジタリアン食だったのでお肉をつかった料理はありませんでした。

ギョズレメ!

夕ご飯。
どれもこれも美味しい!

朝ご飯。
久しぶりのメネメン。
新鮮なトマトがたっぷりで美味しかった!

Mengenは、イスタンブールからも比較的近いので、森を歩きたくなったら、一人でふらっと来るのもいいかな、と思っています。

キッチンはとっても使いやすそう。
アイランド式キッチンは私もあこがれ。

しかしこのMengenという町、小さなのどかな町だけではないのです。
実はオスマン帝国時代に、この町出身の多くの料理人がスルタンの料理人を務めたそうで、それもあってか、トルコで初めて調理師学校ができたのも、ここMengen。
そして毎年夏にはトルコの伝統料理を題材にした、シェフ・フェスティバルが開かれるそうです。

今回はMengenの中心部に行きませんでしたが、次回は町中を散策しようと思っています。

Hindiba Pansiyon
Mengen Kıyaslar Köyü Kaynarca Mevkli
Yedigöller yolu 3.km
Mengen/Bolu
Tel:  +90 374 356 3138
Gsm:  +90 530 824 9791
Fax:  +90 374 356 3138
URL:  http://www.hindibapansiyon.com/index.php?page_id=2&sayfa=Home-Page

2014年5月26日月曜日

Bolu'ya -- ボルへ!

トルコ時間5月24日のお昼過ぎにトルコで地震があったそうですね。
私はその時間、イスタンブールを脱出して、ここから300キロ余り離れたボル県という黒海地方に友だちと向かっており、昨晩日本の友だちからの「大丈夫?無事?被害ない?」というメールで地震があったことを知りました。

緑、と一言で言っても緑には沢山の緑がある。
また人によって色の感じ方も違うでしょう。

ボル県は黒海には面していませんが、黒海独特の風土と同じく、その土地のほとんどが森林で覆われています。
昨年9月に友だちの結婚式で黒海のギレスンという町に行った時もそうでしたが、行けども行けども、緑、緑、緑、、、
その光景は日本の山間部とそっくりで、当時かなりホームシックだった私は日本をすごく懐かしく思ったほど(笑)

山に向かう途中、帰宅途中?の牛とすれ違う。
「きみ、だれ?」と言わんばかりに一度立ち止まって私をじっと見る。

黒海は天候が変わりやすいことでも有名で、陽気さとセンチメンタルさを併せ持つ黒海の人たちの特徴は、この天気の影響もあるという人もいるくらい。
この日も晴れていたかと思ったら、段々と空が暗くなり雨が降り出し、そのうちに雷が鳴り出すというようなお天気。

そんな中、私は友だちのグループとは別に一人で山へ行って来ました。

左の黄色い子は好奇心旺盛。
右の黒い子は注意深い。

一人で山へ行く私を心配してか、ペンションの犬が2匹、ガイドしてくれるように一緒について来てくれました。
けれど、この犬たち、途中で牛飼いのおじさんの犬と遊び始めて、先に進んでくれません。
おじさんが、犬のことは気にしないで行きなさい、と言うので、犬を置いて私はそのまま山へ。

こうやって放牧されストレスの少ない環境で育てられている
牛のミルクから作られた乳製品はとっても美味しい!

人気が全くなく、聞こえるのは雨音と、小川のせせらぎと、鳥のさえずりだけ。
目的もなく、ひたすら目の前の道を歩くなんて、とても久しぶり。
土地勘もグーグルマップもないのでどこに行き着くか分かりませんが、一本道なので分からなくなったら引き返せばいいだけ。

森は新しい命がいっぱい!

轍があるものの、いつ車が通ったのか、
そんな道をひたすら行く。
これは帰り道。

雨露がきれい。

1時間ほど歩いたところで、山の頂上まで来たのですが、どんどんペンションから離れている感じがして、雨も雷も激しくなってきたので引き返すことに。
途中、どこからともなく鳥が数羽飛んで来て、ペンションまで誘導してくれました。

山の麓へ降りて来た。
遠くに見える山が雲の上に浮かんでいる。

3羽の鳥が逃げることなく、距離を保ってペンションへ。

そして。
私をガイドしてくれるはずだった犬たちは、この通り!
人間に忠実な犬でも、こういう日もありますね。

右奥の子がガイドしてくれるはずだった1匹。
こころなしか、申し訳なさそうな感じが、、、(笑)

この翌日に行ったYedigöller(7つの湖)については、また次回。

2014年5月23日金曜日

ウイグル料理

「今夜、Aさん(共通の友だち)とウイグル料理を食べに行くんだけど、良かったら一緒に行かない?」とトルコ人の友だちに誘われ、ウイグル人の友だちと3人でウイグル料理を食べに行って来ました。


今回行ったのは、ユスフパシャにある、Huzurというお店。
まず出て来たのは、サムサという中に羊肉が入ったパイのようなパン、そして人参のサラダと、平麺に酸っぱくて辛いソースのかかったもの。
その他にそれぞれ、麺料理を注文しました。

どれも美味しい!
日本人の口に合う料理ばかりです。

麺を待っている間に食べたこの3品、サムサ以外の2品は唐辛子が使われていたので、辛さに敏感な私は食べているうちに汗がにじんできました。
でも二人の友だちは全然平気。しかもウイグル人の友だちはそれに更に唐辛子をプラス!

そして麺料理!
ウイグル人の友だちはオーソドックスなラグメンを、トルコ人の友だちはショートパスタのようなマルジャンコルマチョップを、私は迷った挙げ句に焼きそばのようなトクスンコルマラグメンをいただきました。
麺の材料は、小麦粉、塩、水とシンプル。
でもとってもコシが強くて、もちもちした食感が美味しい!

トルコ人の友だちが頼んだマルジャンコルマチョップ。
味見させてもらったけど、自分の頼んだラグメンが辛くて、味がよく分からず。

私が注文したトクスンコルクマラグメン。
辛かったけど、麺がとってももちもちして美味しかった!

ウイグル人の友だちは循環器の医者なのですが、ウイグルの伝統医学施設で3年間働いていたこともあり、食事をしながら、ウイグル医学のことについても少し教えてもらいました。
とても興味深かったのは、ウイグル医学は病いを症状としてとらえるのではなく、患者の全体像をとらえて治療をするということ。
症状が軽ければ薬は処方せず生活指導をし、薬を処方する場合でも患者の全体をとらえるため、同じ病気であっても、処方する薬は違うそうです。
これは私が9年前から勉強を続けている、ホメオパシーと同じです。

少し歩こう!という友だちと一緒にガラタ橋を渡る。
夜景がきれい。

ウイグル人の友だちによると、最近またイスタンブールではウイグル料理のお店が増えているそうですが、これは新疆ウイグル自治区からの避難民が増えているからなんだそうです。
美味しいウイグル料理が食べられるお店が増えることは嬉しいのですが、その背景にそういった事情があることは、悲しいことです。


*今回行ったウイグル料理レストラン
Huzur
Aksaray Mh. Asim Bey Sk. No.12/A, Fatih, Istanbul
Tel: 0212 589 8902

2014年5月22日木曜日

Yaz geldi! -- 夏が来た!

今年は中々夏にならないね、とつい2週間ほど前に友だちと話していたんですが、イスタンブールにも、ようやく夏が来ました!

ここ10日間は、朝から青空が広がり、最高気温も毎日20度以上。
今日も朝から良いお天気だったので、夕方スルタンアフメットで働く友人を訪ねがてら、アヤソフィア周辺からエミノニュの辺りを、ブラブラしてきました。

初夏の美しいイスタンブールを、どうぞ!

マルマラ海を走るフェリーから金角湾を望む。
向かって左側が旧市街、右側が新市街。

ブルーモスク。
夏時間なので、19時半でもこんなに明るい。

夕陽を浴びる、アヤソフィア博物館。
いつでも堂々としていて、存在感が大きい!

アヤソフィア近くの裏通り。
私はこの裏通りが大好き!

裏通りの一角にある水タバコ屋さん。
カラフルなパイプがきれい。

狭い道ですが、カワイイギャラリーもあります。

スイカ、一皿5リラ。(約250円)
この後、物乞いの女の子が私のところに、「一つください」とやって来ました。
とても一人で全部食べきれないので、半分ずつシェア。

シルケジの駅前にいた若い猫。
元気にたくましく育ってね!
夕陽のある辺りが金角湾。
左側の旧市街にはブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿が、
右側の新市街には、ガラタ塔が見える。

カドキョイの船着場から見たスルタンアフメット。
アヤソフィアに夕陽が沈む。

ソマ炭鉱事故の影響でデモが発生していることについては、日本でもニュースで取り上げられていると思います。
それを見て、「トルコって危ないんじゃ、、、」と思い、旅行に来ることを躊躇している方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、観光地はデモの影響など全く受けておらず、これまでと全く変わりありませんし、ツアーの場合は現地の情報に精通しているガイドさんが一緒なので、多少なりとも危険のある場所に大事なお客様を連れて行くなんてことは、決してありません。

現に私も今まで通り、生活していますし、夜に友だちと出掛けることもしています。
情報収集は大事ですが、海外で報道されていることは、全体のほんの僅かな部分にしかすぎません。

これから10月いっぱいは、トルコは気候も安定し、観光に最高の季節です。
美しい景色、美味しい食べ物、面白いトルコ人を満喫しに、トルコへいらしてくださいね。

2014年5月21日水曜日

トルコのおいしい食べ物

トルコ料理というと「ケバブ!」と思いつく方もいると思います。

ケバブはトルコ語で、『ローストした肉』と言う意味で、地方によってその土地独特のケバブがあります。
以前このブログで紹介したジャーケバブは、トルコ東部、エルズルムと言う町のケバブ。
またイスタンブールから近い、温泉で有名な町ブルサは、イスケンデールケバブで有名。

私は普段あまりお肉を食べないのですが、最近食べたお肉料理の中で一番美味しかったのは、マルディンケバブ!

上のオレンジ色のはブルグルのピラフ。
そしてケバブには必ずと言って良いほど、焼いた長とうがらしとトマトがついてきます。

これまでケバブは、シリアとの国境近くにある、シャンウルファという町のウルファケバブが一番美味しいと思っていたのですが、マルディンケバブはそれに匹敵する美味しさ!
また今回行ったお店は、スルタンアフメットのグランドバザールの中にあるので、気軽に行けるのも嬉しい。
皆さんもイスタンブールに来たら、是非食べて行ってくださいね。

そして、これはつい最近知った美味しいもの。

本当に美味しい。
トルコに来たら、朝ご飯に是非!

左側はハチミツですが、右側はカイマックという、搾り立ての牛乳を熱し水分を分離させた時に出来るめちゃくちゃ濃厚な生クリームのようなもの。
食感は生クリームとチーズの中間くらいで、日本では『クロテッドクリーム』として売られているものと同じもののようです。

先日、友だちと朝ご飯を食べに行ったときにこれが出て来たんですが、私は生クリームが好きじゃないので、いらないーと。
でも友だちが、美味しいから食べてごらんと、カイマックをたっぷり乗せたパンを勧めるので食べてみたら、、、美味しいーーっ!

でもこのカイマック、非常に危険な食べ物です。
トルコ在住の日本人の友だちに聞いたところ、このカイマック&はちみつ、トルコに来ると誰もがこの美味しさにはまり食べ続けるんだそうですが、皆さん確実に太ったそうです。
ある方は、1ヶ月で4キロも、、、!
それでも美味しいので、時々食べてますが、、、(笑)

カドキョイには、"Ali Usta"(アリウスタ)という
有名なアイスクリーム屋さんがあります。
週末は10分ほど並びます。

そしてこれも美味しいけれど、危険な食べ物。
トルコはアイスクリームがめちゃくちゃ美味しいのです。

でもやっぱりお醤油の味が恋しくなって、時々こんなものを作ります。

お醤油の味はやっぱりほっとする。

揚げ煎餅?みたいな感じ?
残りもののご飯を潰して薄くのばし、フライパンで焦がさないようにじっくり焼いたものを高温の油で揚げ、最後にお醤油で味付け。この日は中にすり胡麻と砕いた胡桃を入れました。

手に入らなければ自分で作る。
食欲とは、恐ろしいものです(笑)

2014年5月19日月曜日

Organik Bazaar'ya -- オーガニックバザールへ

日曜日は、家の近くで行われている、オーガニックバザールへ!

ここのお店は恐らく一番人気。
おばちゃんはテキパキしていてとっても元気!

この日買ったものは、アーティチョーク、根セロリ、セミズオトゥ(スベリヒユ)、金時人参(多分)、ルッコラ、名前は忘れましたがワラビのような風味のする蔓のような野菜に、バナナとネクタリン。全てトルコ国内で採れたものです。

アーティチョーク、1個4リラ。
私はつぼみの部分を丸ごと茹でて、いただきます。

Wikipediaによると、アーティチョークは放屁の回数と臭いを抑える効果があるとか。
オナラが出やすい人には、オススメの野菜かも(笑)

日本で食べたことがない野菜については、ネットで探せば調理方法などの情報も簡単に手に入りますが、お店のおばちゃんや買い物に来ている人に聞くと、皆親切に教えてくれます。
この日初めて買ったスベリヒユは日本でも結構採れるようで、山形県や沖縄県でよく食べられているようですね。
トルコでは今、このスベリヒユがすごく沢山出回っていて、生のままヨーグルトで和えて食べるのがトルコ流のようです。

大きさも形も不揃いだけど、美味しい。
試食もさせてくれます。

私はスベリヒユは胡麻和えに、蔓のような野菜はかき揚げに、根セロリはきんぴらにしていただきました。
トルコ料理も美味しいんですが、やっぱりお醤油の味が一番安心します(笑)

そしてバザールの片隅にはギョズレメが!

一度に焼ける枚数が限られているので、
出来上がりまで少し時間がかかります。

ギョズレメは、パンの生地を薄くのばしたものに、野菜やチーズなどを挟んで焼いたもの。中身の定番はホウレンソウ、ジャガイモ、チーズ。この日はその他に、タマネギとイラクサが入っていました。早速一緒に行った友だちと注文して、待つこと15分、熱々のギョズレメをいただきました。

熱々の出来立て!
この後友だちと、無言で食べることに集中しました(笑)

めっちゃ、美味しい!
バザールに出掛ける楽しみが、一つ増えました。