2015年9月30日水曜日

September 2015 -- 2015年9月

早いもので2015年の9月も今日で終わり。

中秋の名月の前日に現れた彩雲。

9月は旅から始まった。

カッパドキアからバスに揺られて5時間。
トルコの広さを実感しながら、
向かった先は、
タルスス、そしてメルシン。
地中海沿岸部の暑さを体験し、
海で泳いだ。

タルスス・メルシンの旅を終えて、
帰りの飛行機の中から見たトゥズ湖。
トゥズはトルコ語で塩、そうここは塩の湖。

その翌週は黒海地方の町、メンゲンへ。
その日は新月。
いつもならお天気が不安定なはずのメンゲンが、
その夜は珍しく晴れ。
天の川さえ見えるほど、
星いっぱいの夜空を見上げ、
翌日は山を歩いた。

本当の暗闇。
怖いけれど、先に行ってみたい。
人間の心理と同じ。

秋分の日はブルガズ島を訪れ、
美しい夕陽を見ながら、
ふと見上げた空には小さな虹。
島に向かう途中、
イスタンブールの上空あちこちに、
青い光が降っていた。

雨が降ったり、晴れたり、風が吹いたり、虹が出たり。
秋分の日のイスタンブールの空。

十五夜の日も再びブルガズ島で過ごし、
夕陽が西の空に沈む頃、
もやった東の空から、
徐々に顔を出した赤い月。

カラスは見えない世界と見える世界を行き来できる鳥。

そして満月の月曜日。
スーパームーンのその日、イスタンブールは雷の日。
夕方から、雷鳴が大地に響きわたり、
空には稲妻が走り、
ピカッと光ると、空が昼間以上に明るくなった。

目には見えなかったけれど、
雲の向こうに、
雷光の向こうに、
大きな大きな美しい月はあった。

赤く染まるイスタンブールの空。

いつも思うのは、
世界は美しいもので溢れている。

今というこの瞬間に
ここに在ること、
ともにいる人たち、
美しいイスタンブール、
すべてに感謝。
ありがとうございます。

Love to you all.



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Türkçem -- トルコ語、その後

先月始めたトルコ語の個人レッスン。

トルコ語版『アルケミスト』。
先生に文法や単語を聞きながら、少しずつ読んでいます。

あれからほぼ1ヶ月が経ちました。
現在私のトルコ語はどうなっているかと言うと、、、
実は、先生を変えました。

というのも、先月レッスンを受けた後、先生が黒板代わりに使ったノートを見ながら復習しようとしたものの、何をどう復習したらよいかさえもまとまらず。

それに前回のブログには書かなかったんですが、この先生、レッスンの時間には遅れて来るし、着いたら「お腹が空いているから」と途中でビュッフェに寄って軽食を食べるしで、結局レッスンは約束の時間からほぼ1時間遅れてスタート。

別に友だちだったらいいんです、それでも。
最初に会った直後に家のパーティーに誘ってくれたりということもあったので、恐らく親近感を持ってくれた故、だったのかもしれませんが、この日はあくまでレッスン。

しかもこの先生、30分はダメ、ということで1時間以上のレッスンは、1時間半はだめで2時間というので2時間やってもらったんですが、やっぱり2時間集中するっていうのは、相当疲れました。

友だちからも、「トルコ語の新しい先生はどう?」と聞かれ、これこれこんな感じだった、と話すと、「???その先生の経験は?何で1時間半はダメなの?」と。
私自身も、初めてのレッスンの内容も、それに対する対価も高過ぎると引っかかったので、結局2度目のレッスンは受けず。
さて、どうしようかな、学校を見学に行こうかな、、、と思っていた矢先に、今の先生とご縁がありました。

新しい先生からレッスンを受けるようになって、ほぼ2週間。
今は週2回、みっちり個人レッスンを受けています。
今度の先生は言語学を専攻し、これまで何人もの外国人にトルコ語を教えてきたこともあって、私の弱点を適格に正し、授業も飽きないよう、色々と工夫して進めてくれています。

宿題もかなり出るのでそれに費やす時間も多く、カフェで宿題をしていても、周囲のトルコ人の会話がそれなりに耳に入ってくるようになりました。
こうなると、トルコ語を勉強するのも楽しい!

何でもそうですが、相性はとても大切。
これからも楽しく勉強を続けていきます。


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2015年9月29日火曜日

The Moon, and the Sky -- 月、そして空

中秋の名月だった日曜日。

静かに月を見たいと、この日はイスタンブールの喧騒から離れ、フェリーに揺られて島へ。

島の秘密の場所からの夕陽の眺め。

美しい夕陽が西の空に沈む頃、東の空からは、赤い大きな月が。


この日は湿度が高かったこともあって、水平線はもやっていましたが、そんな中から少しずつ顔を出し始めた赤い月はとても幻想的でした。



赤い月は、辺りが暗くなると、その輝きはどんどんと強くなり、直視していると目が痛くなるほど。
真っ暗な海の水面にまばゆいばかりの満月の光がキラキラと反射し、打ち寄せる波の音しか聞こえない世界。
島の向こう側にはイスタンブールの町の灯りが見えますが、島は喧騒とは無縁の別世界。

そしてスーパームーンの今日。

イスタンブールは残念ながら朝から空一面が厚い雲に覆われ、スーパームーンを見ることはできませんでした。


私は、満月と新月の日の夜はどんなお天気でも月が出る時間には出来るだけ外で過ごすようにしているのですが、この日は家を出ると間もなく、日曜日に行った島の方で雷が光っているのが見えました。
雷雲はあっという間にイスタンブールの旧市街まで広がり、フェリーからは、島の方角には赤い雷、旧市街の方角には白い雷を見ることができました。

右下の地域は大雨の模様。

イスタンブールの別の顔。

雷が光った瞬間。
空には雷鳴が響き渡り、稲妻も沢山走っていました。

月は見れなくても、雷光と流れる雲で、イスタンブールの夜の空は、いつもにも増して怪しげできれいでした。


次の満月はおよそ1ヶ月後の10月27日。
その日はイスタンブールのどこで、空を見上げていることでしょうか。


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2015年9月22日火曜日

Visitor -- 突然の訪問

「もしもし、今何しているの?」

トルコ人の友だちから突然電話がかかって来るとき、ほとんどの場合、第一声はこれです。

その後、「どこかでお茶しない?」と続くのですが、最近よくあるのが「今、家の近くにいるんだけど、時間あるならこれから行っていい?」と言われること。

「ええー、今?あり得なーい!家に来るのなら、何でもう少し前に連絡してくれないの?」と言うと、「だってさ、前の用事が何時に終わるか分からなかったんだもん」と友だち。
トルコではこういう場合、理由は聞かずに、「いいよ、おいでよ」か「用事あるから、だめ」の2つしかないのかしら?と思うほど。

お客さん苦手なチャー坊。
でも良く来るご近所の仲良し2人には慣れた様子。

別に家に突然来られてすごく困る!ってこともないんですが、何となく家の中が雑然としているとか、お化粧していないとか、お茶菓子がないとか、友だちとの関係の程度に関わらず、お客さんと迎えるときって、それなりの心構えなり、準備が必要じゃないですか。

それを言うと、「そんなのいいから、いいから」と友だち。
あなたに関係なくても、私に関係あるの!と私。

以前からブログにも何度か書いていますが、私には近所にとても親しい2人の友だちがいます。
一人はダンサーで、一人はヨガの先生。
ダンサーの友だちにその話しをしたところ、どうやらこの2人はアポなしでうちに来ることを計画していたとか。
しかも、夜の11時すぎに。

ダンサーの友だちは日本に来たことがあるので、日本の常識に則って初回は阻止したらしいですが、その後ももう一人の友だちは『突撃訪問』をしたいらしく、夜、2人で会うと必ずと言っていいほど、「さあ、これからt(私)の家に行こう!」と言っているとか。

近くの海岸を、夜中に3人で散歩することも。

「ドア、開けないからね」と返答しましたが、さて、どうなることやら。


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2015年9月21日月曜日

A Holiday Like Morning -- 休日のような朝

今朝は何だか朝陽を浴びたい気分で、久しぶりに朝から海岸を散歩してきました。

日没の時間には大勢の人で賑わっているこの場所も、朝の早い時間だとほとんど人もおらず、遊歩道も掃き清められた後でとっても気持ちがいい。

まだ幼さが残るカモメ。

イスタンブールの空気はもうすっかり秋。
特に9月は一年のうちで、暑くもなく、寒くもなく、とても過ごしやすい月。

キャンプ?(笑)
昨晩ここで飲んで、帰るのが面倒になっちゃったんでしょうか。

季節はしっかりと寒さに向かっているようで、昨日は今シーズン初めて、ユリカモメを見ました。
ユリカモメは渡り鳥で、越冬をするためにイスタンブールに飛来してきます。
また、八百屋さんにもプラーサやビーツ、ケレビズといった冬の野菜が並び始めました。
今年の夏は例年になく蒸し暑く、しかも長かったように思いますが、こうやって夏が終わってしまうと、何だか寂しい感じもします。

可愛いけれど、とても賢そうな仔猫。

さてー。
トルコはあさって、23日(水曜日)の午後から日曜日まで、クルバン・バイラム(犠牲祭)のお休みに入ります。
その間、多くの事業所やお店はお休みになりますが、今年は早くにお休みになっている会社やお店も多いようです。

イスタンブールでも、グランドバザールとエジプシャンバザールは24日(木)から27日(日)までの4日間、お休みとなります。
また博物館もバイラム初日の24日は、午前中は休館となるところが多いようですので、お出かけの予定のある方は、必ずチェックしてくださいね。

午後からもまた友だちとカフェへ。
ユニークなミルクピッチャーに、大喜びの友だち。

私はこのバイラム中は、夏の間すっかり夜型になってしまった生活を少し見直して、出来るだけたくさん朝陽を浴びるような生活を心がけたいと思います。


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2015年9月16日水曜日

Where to Stay in Mengen -- メンゲンでオススメの宿

前回に続き今回も泊まった、Hindiba Pansiyon


旅のスタイルにもよりますが、あちこち出かけるのではなく、何にもしない休日を楽しみたい!という方には、Hindiba Pansiyonは本当にオススメの宿です。

メンゲンのオトガルから車で15分ほど山間に入ったところにあるこのペンションは、人里から離れ、また周辺にはなだらかな山や森以外何もないことから、本当に静か。

ちょっとした雨なら、木々が傘の代わりになってくれて濡れません。

ペンションの広い敷地内には、部屋が独立して建てられており、あちこちにテーブルやベンチ、ハンモックが備えられています。
そんな中でコーヒーやチャイを飲みながらおしゃべりを楽しんだり、ハンモックに揺られて読書を楽しんだり、風の音を聞きながらぼんやり過ごしたり、ペンション周辺の山や森をトレッキングをしたり。

夜の散歩に付き合ってくれたワンコ。
この子の他にも数匹のワンコ、沢山のニャンコ、そして鶏が数羽います。

そしてこのペンションの魅力は、何と言ってもその料理!

朝食。
この他にも、地元産のバターやハチミツ、ジャムなども用意されています。

地元産の食材をふんだんに使った、野菜中心の料理は本当に美味しい。
前回来たときはヨガのワークショップということもあってか、用意された料理はすべてベジタリアン食でしたが、今回は1品だけお肉料理が用意されており、2日目の夜は、漁が解禁になったこともあって、黒海で獲れた新鮮な『ハムシ』(アンチョビ)が食卓にのぼりました。

メゼ。
左の白い麺状のものは、メンゲンの郷土料理だそう。

ハムシ。
これから春先までは、ハムシのシーズン。

周辺にレストランなどがないため、宿泊費には、朝食代と夕食代が含まれており、チャイは飲み放題。
アルコールも買うことができます。

暖をとるワンコ。

Hindiba Pansiyon
Mengen Kıyaslar Köyü Kaynarca Mevkli
Yedigöller yolu 3.km
Mengen/Bolu
Tel:  +90 374 356 3138
Gsm:  +90 530 824 9791
Fax:  +90 374 356 3138
URL: http://www.hindibapansiyon.com/index.php?page_id=2&sayfa=Home-Page



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2015年9月15日火曜日

Mengen'e -- メンゲンへ

昨年の5月。
ヨガのインストラクターをしている友だちに誘われて出かけた、ボル県メンゲン。

メンゲンは黒海地方にあるボル県の郊外にある、人口およそ14000人の町。
一見なんの変哲もない、田舎の小さな町のようですが、オスマン帝国時代のスルタンの料理長はメンゲン出身者が多く、トルコで初めて料理学校が作られたのも、ここメンゲン。
毎年8月には、"Mengen Aşçılık ve Tourizm Festivali"という、料理とツーリズムのお祭りが開催され、トルコ人には、メンゲン=料理の町として知られています。

オトガル(長距離バスの停留所)の前にある記念碑。
さすが、料理の町。

そんなメンゲンに、今回は友だちとバスで行ってきました。

イスタンブールからおよそ4時間。
昼過ぎにオトガルに到着した後、まずは腹ごしらえと、地元の人が「ここが一番美味しいよ!」と教えてくれたロカンタへ。

お昼過ぎだったからか、品数も少なめ。
でも店内は地元の人でそこそこ混んでました。

私は普段、ほとんどお肉を食べませんが、旅に出ると必ずその土地の料理を食べることにしています。
このお店のメインは全てお肉を使った料理。
私はムサカを、友だちは骨付き牛肉を野菜で包んだものを、それぞれ頂きました。
正直、期待を裏切らない美味しさ!
付け合わせに選んだピラフも、油を使い過ぎておらず、塩加減も丁度良い。
デザートに友だちとシェアしたアシュレも甘さ控えめで美味しかったです。

あれば必ず注文してしまう、ムサカ。

友だちが注文した骨付きの煮込み料理。
これも美味しかった!

そしてそこから宿へは、タクシーで。
宿は、昨年5月に泊まった、Hindiba Pansiyon(ヒンディバ・ペンション)

ここは私のお気に入りの宿。
静かだし、トレッキングもできるし、天気が良ければ外でのんびり本を読んだり、ハンモックに揺られながら昼寝するのもよし。
そして、何より地元の食材で丁寧に作られた料理が美味しい!

ペンションの猫。
人懐っこくて、かわいい。

初日は、友だちとペンション周辺をブラブラ歩き、夕ご飯を食べた後、外に出てふと空を見上げると、満天の星空!
その美しさは、2012年6月に、ネイティブアメリカンのホピ族を訪ねたときに見た夜空に匹敵するほど。
天の川や星雲も肉眼ではっきりと見えたくらい、この夜の空は澄んでいました。
この地域は天候が変わりやすいので、こんなに美しい星空が見れたことは、とても幸運だったかもしれません。


その後は、外で火を焚いて、炎のそばでワインを飲みながらのんびりと。
この日の日中は汗ばむほどの天気でしたが、陽が沈むと気温はぐっと下がり、ペンションに住む犬たちも温かさを求めて火のまわりに集まってきました。
聞こえてくる音は、炎のはじける音と、犬たちの寝息。
これほどの静寂は、大都市イスタンブールでは、中々経験できません。

翌日はお昼過ぎに2時間ほど山を歩き、ペンションに戻って来ると、どこからともなく雷の音が。
黒海のお天気は本当に変わりやすいのです。



ザザー、ザザーっと何かを引きずるような音がすると思ったら、
20センチほどのリクガメ。

冬はかなり雪が積もるそうですが、イスタンブールの喧騒を離れ、そんな中で仕事をしながらのんびり過ごすのもいいかも。

次回は雪の季節に来ようかな。

Mengenの美味しいレストラン
 Müdür
     14840 Mengen, Bolu, Turkey
      TEL:  +90 374 356 1070
      OPEN:  7AM - 10PM



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2015年9月14日月曜日

Sabırsız -- 短気

今日のお昼過ぎのこと。

家で仕事をしていると、外から女性の大きな声が聞こえてきました。
道で大人が大声で言い合いをする、なんて光景は日本ではそうしょっちゅう見かけませんが、ここトルコではそう珍しいことではないこと。

トルコ人みんな、とは言いませんが、でも何かカチンとした出来事に出くわした場合、概してトルコ人は黙っていられない。
ここで相手がそれをやり過ごせば、そのまま終わるものの、「売られたケンカは買う!」相手だと、ちょっとしたことで、大げんかになることも。

それでも、今回は昼間だし、女性だから、すぐに収まるだろう、と思って聞いていましたが、その声は収まるばかりかどんどん大きくなり、その女性の甲高い声がアパート周辺に響き渡りました。

トルコ人は普段からよく窓から近所の様子をうかがっているのですが、こういうことがあると、「なんだ、何ごとだ?」とみんな一斉に窓辺に集合します。
そういう私もご近所さんにならって窓辺へ言ってみると、50歳くらいの女性が、あるアパートの1階にいた女性と窓越しに何やら揉めていて、手に持ったものを今でもその女性に投げつけんばかりの剣幕で怒っていました。

何を言っているんだろう、、、
悲しいかな、私のトルコ語のレベルでは、その女性が何を言っているか分かりませんでしたが、その女性の怒りたるや、見ているこちらにも飛び火しそうなくらい。

普段はとっても平和なんですけどね。

その女性の夫と思しき人物がアパートの入り口の階段に座っていたのですが、その男性が立ち上がり言い合いに参戦するかのように女性の側に来ると、それまで窓から身を乗り出して余裕な感じだったアパートの女性は素早く窓を閉め、シャッターを降ろしました。

その瞬間。

その男性は手に持っていたペンキの容器?を窓に向かって投げつけようとしたのです!

多分男性はそれを投げつける振りをして、女性を脅そうとしたんでしょう。
でも、運が悪いことに、ペンキの蓋が外れ、遠心力も手伝って、空中にばらまかれたペンキの半分はその男性に!
あーっ!と思うと同時に、すみません、私、顔から、お腹の辺りまで真っ白になったその男性を見て、笑ってしまいました、、、
悪いことはできません。

収拾がつかなくて、二人は立ち去ったものの、怒りが収まらないその女性は途中で見つけたビールの瓶をアパート目がけて投げつけたり。
ああ、大人げない、と思いつつも、この後うっぷんが収まらず、仕返しに来なければいいなぁ、、、と思ったり。

しかし可哀想だったのは、すぐ側に車を停めていたアパートの3階のおじさん。
少しだけど、飛び散ったペンキが車に着いてしまったのです。
なーんにも関係ないのに、とんだとばっちりを食わされてしまって、やれやれという心境だったでしょうね、きっと。

信じられないくらいいい人も沢山いるんですけどね、トルコ。

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2015年9月11日金曜日

The World Around Us -- 私たちをとりまく世界

今日、久しぶりにエジプシャン・バザールで働いているシリア人の友だちと会いました。

日中は暑い日もあるけれど、空はすっかり秋の空。

17時過ぎたら暇になるから、と言われて18時近くに行ったものの、暇なはずが私が行くなり急に忙しくなって、「ちょっと待ってて」と促され、お店で待つことに。

お店の中は、アラブからの富裕層の観光客でいっぱい。
そのうちの一人の女性が私の側へやってきて、「出身はどこの国?フィリピン?」と聞いて来ました。

これまでトルコ人と同じ、テュルク系民族のキリギスタン人やトルクメニスタン人に間違えられることはあっても、同じアジアでも東南アジアは初めて。
先週行った旅行で初日を除いてずっとお天気に恵まれたことで、更に日焼けしてしまったからかもしれません(笑)

エジプシャン・バザールのすぐ隣にあるイェニ・ジャーミイ。

いいえ、日本人です、あなたはどこの国から来たのですか?と聞くと、「リビア」と答えました。

リビアは北アフリカの地中海沿岸にある国で、ムアンマル・アル=カダフィ(通称、カダフィ大佐)という一人の人物が1969年から2011年の政権崩壊まで、実に42年間という長期にわたり独裁政権を維持してきました。
お隣のチュニジアで、2010年12月に起きたジャスミン革命の影響を受け、リビアでも2011年2月に反政府デモが起き、同年8月にカダフィ政権は崩壊。
そしてそれから2ヶ月後の2011年10月に、リビア国民評議会という当時の暫定政権の兵士によって、カダフィは殺害され、リビアは昨年まで内戦状態にありました。

治安はどうなのですか?安全に暮らしていますか?と聞くと、都会は大丈夫です、昨年に比べたら、ずっと良くなりました、私は都会に住んでいるので大丈夫ですが、一部の地域は今でも危険です、と。

でも、彼女の言う『大丈夫』は、どの程度なのか。
戦争を経験したことのない私には想像がつきません。

流暢な英語を話すその女性は、現在大学で『教育』を勉強しているとのこと。
大学を終えたら、英語の先生になります、本当はなりたくないのだけれど、と答えるその女性に「なぜ、なりたくない職業に就くの?」と聞きたかったのですが、連れの人たちに「行くわよ〜」と促され、聞けませんでした。

あなたに会えて、こうやって話せて良かったわ!と笑顔で手を振るその女性。
私も!トルコを楽しんでね!と私。

夕陽が沈んで間もない頃。
この時間のイスタンブールが一番きれいだと思う。

家に帰って外務省の『海外安全情報』でリビアを見てみると、全域赤の『退避勧告』。
昨年の4月に会って話したソマリア人もそうでしたが、その国のことを現地の人から直接教えてもらえることは、本当に貴重な体験です。

ニュースでご存知の方も多いと思いますが、ここ最近、トルコ南東部でPKK(クルディスタン労働者党)によるテロ行為が勃発しており、クルド人に対する風当たりがとても強くなってきています。
そしてシリアをはじめ国内情勢が不安定な中東の国々からは、毎日沢山の人たちがが命がけで国外脱出を目指しています。

幼い子を連れてシリアから逃れてきた男性が、何故子どもを命の危険にさらしてまで逃げて来たのか?という質問に対し、「シリアにいたら、もうとっくに死んでいた」と答えたことがとても強く印象に残っています。

遠く離れた日本にいたら実感できなかった世界。
人はどんなに絶望的な状況に置かれても、生きる希望を失わない人はたくましい。
辛い経験を胸に、命がけで国外へ脱出したシリアの人たちが、移住先で良い生活ができることを強く願うばかりです。

今年の春に生まれたカモメ。
まだまだ顔つきは子どもだけど、大きさはすでに大人並み。

日本でもアムネスティ日本が、シリア難民受け入れの署名活動を始めたようです。
ことば、宗教、習慣など、問題になりそうなことは沢山あるかもしれませんが、死の淵を経験した人なら、サポートさえあれば、きっとその問題を乗り越える努力をしてくれると思います。
ご協力を、どうぞよろしくお願いします。

アムネスティ日本 日本でシリア難民を受け入れよう



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