2016年12月25日日曜日

Before Christmas -- クリスマスの前に

今日はクリスマス・イブ。

ブダペストのことを書くつもりでいたんですが、
今どうしても書きたいことがあります。

というか、
冬至を迎え、
間もなく新月、
そして新年ということもあってか、
自分に言い聞かせておきたいことかもしれません。


それは、
必要なものは
すでにみんな持っているということ。

というか、
持って生まれてきているということ。

私はずーっと長い間、
自分に自信が持てなくって、
いつも親や周囲の人の顔色ばかりをみて、
『在りたい私』よりも、
『他人が望む私』になることにばかりに
一生懸命努力をしていました。

夢や希望に満ちあふれていた17歳の頃。
周囲が何と思おうと
貫きたい夢がありました。

イヤだと思うことには一切関心を持てず、
ただただ好きなこと、
自分の目標を達成するために必要なことだけを
ただただ一生懸命やっていた毎日。

当時の私には怖いものなどなくて、
周囲の大人から何を言われても、
「関係ないもーん。
好きなんだから、いいじゃない」と
見向きもせず、耳も貸さず。

でもそれも大人になるにつれ、
上手く行かないことが増えるにつれ、
周囲から自己否定をされ、
また自分でも自分を否定をするようになり、
どんどんどんどん自信をなくし、
萎縮し、
あるがままの自分に蓋をして、
周囲が望む『鎧を着た私』になっていました。


でもその鎧もいつからかとても重く、
息苦しく感じるようになり、
それを脱ぎたいと思ったのが、
トルコに来る決意をしたころ。

けれどトルコに来て、
何重にも重ね着した鎧を脱ぎ始めたは良いけれど、
そこでも思いっきり自分を否定をするようなことが連続し、
ああ、もういやだーっ!と
心の底から思いっきり叫んで、
何もかも放り出し、壊して、0にしてしまったら、
最後に本当に『すっぴんの自分』のことを認めてくれる家族と友だち、
そして自分だけが残りました。

それがどんなに楽で幸せなことか。

自分にないものでも、
自分が心地よく感じるものは良いけれど、
そうでないものは、
正直、必要ないもの、
じゃないかと、今の私は思います。

無理していい人でいることなどさっさとヤメて、
ダメな自分をもっと早くから出していたら、
もっともっと、早くに楽になれたんじゃないかなーと
思ったりします。

けれども、
どんなことであっても、
自分の身に起きたこと、
自分が引き寄せたことは、
内なる自分の成長には必要なことで、
そのお陰で、
本当はものすごく泣き虫で弱虫な私は、
随分と強くなったように思います。

私を育ててくれたみなさま、
どうもありがとうございました。

これからの私は、
臆することなく
自分の信じる道を
ただただ進んで行こうと思います。


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2016年12月23日金曜日

Budapest -- ブダペスト

もう1ヶ月ほど前のことなんですが。

無事にイカメットが来たーっ!ってことで、
久しぶりにトルコを脱出して、
ブダペストへ行ってきました。

有名な国会議事堂

西欧も好きなんですが、
何せ物価が高い。

で、ちょっとしたご縁があって、
去年の5月に初めてスロヴェニアを訪れたのですが、
物価は安いし、
食べるものは美味しいし、
人も親切。

よいではないですか〜と、
私の中でひそかに火がついた
中欧・東欧ブーム。
まだちゃんと書いていませんが、
5月にはプラハにも行ってきました。

ハンガリーは
1541年から1699年までの150年余り
オスマン帝国の支配下にあったということもあって、
首都のブダペストは
イスタンブールと同じ雰囲気があって、
トルコ人にもとっても人気のある旅先です。

ゲッレールトの丘から見たペスト側。
このときは霧が出ていて景色がさらに幻想的。

今回は2泊3日と短い旅だったため、
ブダペストのみに滞在。
お天気にも恵まれ、
ブダペストのあちこちを沢山歩き、
またクリスマス前ということもあって、
有名なクリスマス市にも行ってきました。

食べるものも、
ハンガリーのファストフードも、
レストランの食事も、
コーヒーもスイーツも、
何もかもが美味しくって、
しかも安いということもあって
大満足。

2泊3日の私の旅の内容は、
次回に詳しくご紹介します☆


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2016年12月22日木曜日

Good bye for now -- お別れ

10日ほど前のこと。

私にとって一番大切な
家族のような友だちのお母さんから
先月の30日に
お父さんが事故で亡くなったと
連絡がありました。


亡くなったお父さんに
私は随分とお世話になって、
お父さんの『建築家』という職業柄、
前に住んでいたアパートを一緒に見に行ってもらったり、
はたまた家の保証人になってもらったり、
2013年の7月に
日本からイスタンブールに引っ越して来た際には、
友だちから車を借りて
私とちゃー坊を空港まで迎えに来てくれて。

それ以外にも、
トルコに引っ越す前のこと。
まだ旅行でトルコに来ているときには、
アナドルカバウのヨロスやエディルネに
連れて行ってくれました。

一度も
Noと言わず、
怒ったことはもちろん、
大声をあげることもなく、
もの静かだけれど、
それでもいつも微笑んでいて、
とても温かい人でした。

今年の8月に
学業のために今はアンカラに住む友だちを訪ねたとき、
トリリイェにアトリエを開いたことを聞いて、
電話しよう、
アトリエに行こう、
そう思っていたのに、
こんなことが起きてしまい、
電話で話すことも、
アトリエを訪ねることもしなかったことを
とても後悔しました。

先週の週末はそのアトリエでお父さんのお別れ会が開かれ、
私もお父さんのいないアトリエへ出かけてきました。


お父さんの突然の訃報に
大勢の人たちが集まり、
お父さんの作品が展示された中で、
お父さんの子どもたちが用意したスライドを見ながら、
誰もがみんなお父さんのことを思っていたと思います。

私は優しかったお父さんのことを思いながら、
こんなに早く会えなくなってしまう日が来るなんて、
考えていなかった。

けれど、そんな日は突然やってきます。


これからは、
会いたいときには先延ばしせず、
伝えたいこともすぐに伝え、
やりたいこともすぐにやる。
出来るだけ後悔が少ない人生であるよう
努めたいと思います。

お父さん、ありがとう。


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2016年12月5日月曜日

Chabo's Dental Treatment -- ちゃー坊の歯の治療

およそ生後3カ月で拾ってうちの子になったちゃー坊。


気難しそうな顔をしていますが、、、
気難しい甘えん坊です。

今から8年半前に受けた健康診断で心臓疾患があることが分かり、
治療は、
「手術以外に方法はない、
しかしながら、
猫の心臓手術はまだまだ稀で、
それを受ける猫の精神的負担を考えたら、
出来るだけストレスのかからない生活を心がけ、
自然に任せることが一番ではないか」
と当時お世話になっていた獣医さんに言われました。

恐る恐る、
どれくらいまで生きられますか?と聞くと、
「分からないけれど、
10歳まで生きれるかどうか」と先生。

当時ちゃー坊は5歳。

家に帰って、
元気そうなちゃー坊を見て、
正直、号泣しました。

けれどその後、
ご縁があってアメリカのホメオパス獣医さんから遠隔で治療を受け
診断から2年後に
心臓の異常は消えていました。

ホメオパシーの治療を受けていた2年間。
それ以前に患った尿路疾患が再発したものの、
その後はほとんど健康を崩すことなく、
ストレスフルなイスタンブールへの引越しも見事に乗り切り、
現在はイスタンブールライフを
ちゃー坊なりに楽しんでいます。(多分)


生後6ヶ月くらいからずっとこんな感じ。
フワフワで、触り心地はめっちゃよい♡

そんなちゃー坊も13歳。

目立った病気はないものの、
2年半くらい前から、
イスタンブールに来てしばらくしてから、
口臭がキツくなり始め、
何気に奥歯をチェックすると、
奥歯は歯石がビッシリ。

しかも炎症を起こすとかなり痛いらしく、
口をかきむしったりすることも。

昨年の春、
イスラエル旅行の当日には、
朝まで元気だったのが、
出掛ける数時間前に急に悪化。

今までに見たことがないくらい、
違和感があるのか口をかきむしり、
とうとう出血、、、

後ろ髪引かれながらも、
ちゃー坊の治癒力を信じ
イスラエルへ出かけましたが、
その晩は何事もなかったかのように、
普通に食事をしていたとか。

どうやら症状には波があるらしく、
悪化するのは決まって
私がちょっと長めの旅行をするとき。

まあ、それが真かは分かりませんが、
加齢の影響で内臓機能も衰えて来ているだろうし、
悪くなってからの治療は限定的になる可能性大なので、
食欲もあり、
症状も落ち着いている今、
治療をしてしまおう!と
本日獣医さんに連れて行きました。

実はちゃー坊。
この獣医さんは3人目。

トルコで何が難しいって、
それは
良い獣医さんに出会うこと。

日本を発つとき、
それまでお世話になっていた獣医さんから、
「○○さん(私)の方が
猫の病気や治療の仕方を良く知っていると思う」
と言われただけあって、
これまでお世話になった先生は、
うーん、という感じ。
(すみません、生意気なこと言って)

で、今回の獣医さんは、
イスタンブール在住の外国人が運営するストリートキャットのサイトで
『おススメ』のリストにあげられていて、
おまけにちゃー坊を担当してくれた獣医さんは、
英語が話せる!

これはかなりポイント高いです。

もしすぐに治療をしてくれるとなったときのために、
朝ご飯を抜いて連れて行ったのは大正解。

問診・触診のあと
すぐに血液検査をして、
腎臓と肝臓に異常がなかったので、
麻酔をしてまず歯石を取って、
歯石を取ったあと
歯の状態が悪ければ、
抜歯、ということになりました。

では、お願いします、とちゃー坊を託し、
1時間後。

先生から
歯石を取った結果、
抜歯しなくて良いと説明があり、
麻酔が完全に覚めた夕方に
お迎えに行ってきました。

掛った費用は600リラ。
日本円でおよそ20,000円。

高いと思われるかもしれませんが、
健康の目安となる血液検査もしてもらったし、
これでちゃー坊の歯の不具合がなくなるならば、
それでよし!

この程度のベロだしは可愛いもの。
もっと出ているときもありました。

奥歯が痛かったせいか、
よく出しっ放しになっていた舌もひっこみ、
口臭は全くなくなり、
じいさんだけど、
ますます可愛いちゃー坊です。

《お世話になった獣医さん》
Vet Kadıköy Veteriner Saglık Merkezi
Website
Open 24hrs, 7days/week
※24時間、年中無休


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2016年12月2日金曜日

Deposit -- ディポジット

前の家の契約を修了する際、
一番苦労したのが、
ディポジット(敷金)の払い戻し。

日本なら、
契約に則って
期限までにちゃんと支払われますが、
トルコでは、
「先延ばしにされる」可能性が高いそうで、
引っ越す直前に部屋を見てもらい、
「引っ越しの費用が必要!」と言いはって、
早めにディポジットを返してもらおうという
作戦を立てました。

家を見てもらう際も、
私一人では後になって色々と言われることを踏まえ、
友だちと
交渉上手な年配のトルコ人のおじさんが立ち合ってくれました。

そして当日。

約束の時間より遅れること20分。
やってきた不動産屋のおじさんは
念入りに電気、トイレ、水回りをチェック。

そんなこともあろうかと、
もちろんこちらも事前にチェックし、
直すところは直しておきました。

「問題なし」と言われ
ほっとしたのも束の間、
今度は公共料金の滞納について聞かれ、
「ない」と言っているにもかかわらず、
「滞納金がないことを証明しないと
ディポジットは返せない」と言い出しました。

実は私の家の公共料金は、
水道は私名義なのですが、
電気とガスは友だち名義。

しかもその友だちは現在日本。

何かあったときのためにと、
今年の春に友だちがトルコに一時帰国した際
名義変更しようとしたのですが、
法律で義務づけられている住宅保険に
家のオーナーが加入していなかったため、
電気とガスの名義変更ができず。

それを説明しても、
最新の請求書を見せて、
滞納金がないことを説明しても、
不動産屋は
「証明書を出さないと払わない」の一点張り。

困った、、、

そこで日本にいる友だちに電話をかけ
事情を説明し、
日本にあるトルコ大使館で委任状を作成してもらい、
イスタンブールにいる友だちの友だちが
全ての手続きをしてくれることで
とりあえずはOKということに。

そして今週の月曜日。

冷たい雨が降る中、
友だちの友だちは
ほとんど見ず知らずの私のために、
全ての手続きを完了してくれました!

そしてその翌日。

不動産屋に書類を渡しに行ったのですが、
またここでも
なめるように書類を何度も何度も確認され、
『あーあ、まただよ』と内心思いながらも、
『あと少しでこのオヤジともさよならだ!』と自分に言い聞かせ、
ひたすら我慢。

その場で家のオーナーに電話をしてもらい、
翌日の昼までにディポジットを支払ってもらうことを
約束してもらいました。

ディポジットは約束通り全額返済されましたが、
この話しをトルコ人の友だちに話すと、
公共料金の滞納はトルコではよくあることなので、
不動産屋や家のオーナーが
証明書を要求することはままあることだそう。

しかも公共料金の清算が終わって気付いたんですが、
契約締結時に
電気、ガス、水道にもそれぞれディポジットがあり、
それが結構な額でした。

最後の清算は
ディポジットと相殺されたため、
持ち出しは一切なし。

何はともあれ、
預けていたディポジットはもちろん全額無事に戻り、
私はそれで
ずーっとずーっと欲しかったオーブンを、
今年こそは「買おう!」と思っています。


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2016年12月1日木曜日

New House, New Life -- 新しい家、新しい生活

2013年7月から3年4ヶ月。

大きな空。
天気が良い日は寒い日でもヒーターが必要ないくらい温かい。

この間住んだ家から新しい家へと引っ越し、
昨日鍵を返し、部屋を明け渡しました。

荷物を運びだした、
空っぽになった3LDKの部屋。

この3年余り、
ここで暮らした間にあった様々な出来事。
何より辛かったのは、
母と11年余り共に暮らした愛猫チイを失ったこと。

自分で選んで来たトルコで、
トルコ語も思うように上達せず、
何をするにも一人では思うように行かず、
毎日、毎日、
自分の無力さが腹立たしく、
そして何より孤独でした。

そんなときに癒されたのが、
階下に住むHさんファミリーや、
お向かいのアパートのおばちゃん。

Hさんは英語が話せるので、
停電があったりすると
部屋に来て状況を説明してくれ、
奥さんのBさんは
年末には必ずお嬢さんといっしょに、
手作りのクッキーを届けてくれました。

お向かいのアパートのおばちゃんは、
直接話したことはないけれど、
私を窓越しに見ると、
いつも必ず手を振って
笑いかけてくれました。

おととい家の片付けに行ったとき、
その日もおばちゃんは窓際にいて、
私の姿を見ると窓を開け、身を乗り出し、
「引っ越すの?どこへ行くの?」と聞いてきました。

すぐそこです、というと、
よかったわ、と。

落ち着いたら手紙を書きますから、と言う私に、
待っているわね、とおばちゃん。

みんなあったかくて、
私はここのご近所さんが大好きで、
何気に本当にたくさん、たくさん支えてもらったなぁと、
何だかジーン。

新しい家は、
陽当たりがとっても良くって、
サロンから自分の部屋から見える空が大きくて、
温かく強いエネルギーが一日中流れています。

前の部屋より少し狭いので
ゲスト用のシングルベッドをアレンジして
ソファ替わりにサロンに置いたところ、
そこは猫たちのお気に入りの場所になりました。

猫たちは太陽が大好き。

新しい家で始まる新しい生活。

右も左も分からない3年前とは違い、
少しはトルコのことも、
トルコ人のことも分かりかけた今。

当時とはちょっと違ったワクワクな気持ちで、
これから先の毎日が
とても楽しみです。

お世話になったみなさん、
ありがとうございました。


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2016年11月13日日曜日

Olmaz! -- ありえない!

トルコに住んでいると、
日本では考えられないような
「ありえない!」と
言いたくなるような場面に遭遇することもしばしば。

中でも交通ルールに関しては、
きっとルールはあるんだろうけれど、
一体どれくらいの人がそれを守っているのか、
え?という場面に遭遇する度に
そんな疑問を抱きます。

ウィンカーなしのいきなり車線変更とかは普通だし、
車間距離とか、制限速度とか、
あるんでしょうか?と思うほど。

この間もドルムシュという乗合タクシーに乗っていたとき、
『ひぃーーーっ』と震える場面に遭遇しました。

(写真は"Bir Gün"から)

その日、
カドキョイから20分ほど離れた
ボスタンジュという町へ向かっていたときのこと。

ドルムシュのルートである海岸線の道が
その日は生憎
マラソン大会で封鎖。

運転手さんもお客さんも
文句タレタレ。

こういう場面に出くわす度、
「運転を生業としているのなら、
何で事前に調べておかないんだろう」
って思ってしまいます。

で、行けるとこギリギリまで行って
別の道に迂回させられるも、
迂回させられた道は、
迂回する車で大渋滞。(当たり前)

すると一人のお客さんが、
別のルートでその先の大通りへと抜けられると言いました。
でもそのルート、
途中までは一方通行で
150mほど逆走しなくてはなりません。

けれど運転手さん、
それを知ってか知らぬか、
早速その道を逆走し始めました。
途中、反対側から曲がって来ようとした車があったのですが、
謝ることなく、
その車を無理矢理バックさせ、
見事目的地の大通りへと到着。

けれど残念ながらその大通りは
私たちが行きたい方角とは逆の一方通行で、
その先に行くには、
更に遠回りしなくてはいけないことが発覚。

さてどうするんだろう、
と思って見ていると、
運転手さん、
もちろん一方通行の道路を逆向きで走りはしなかったものの、
なんと、
向きは同じでも、
バックで抜け道まで走り出しました。

その距離、
優に50m超。

しかも
またもや申し訳なさ気に少しずつバックするのではなく、
これまたかなりなスピードでガンガン行くものだから、
後ろから普通に走ってくる車からは、
クラクションの嵐。

小心者の私はもう内心、
冷や汗タラタラで
お腹が痛くなりそうでしたが、
運転手さんも乗客の皆さんも
全くお構いなしで
涼しい顔。

もし途中で警察官に注意されても、
通行止めで迂回してきたけど、
道を間違えたとか言って、
上手にその場を乗り切るんだろうなぁ、
と勝手に想像。

でもそのお陰で、
私は時間通りに目的地につけました。

すごいな、トルコ人。


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2016年11月11日金曜日

Trump and Atatürk -- 選挙と命日

一昨日、11月9日は
朝からアメリカの大統領選挙の話題一色の一日でした。

そんな中、
私は何ヶ月も会ってなかった友だちと久しぶりに会い、
話し、笑い、励まし合い。

話題は主に、
これからのこと。

今のトルコの在り方や
アメリカ大統領選挙の結果を受けて強く思ったことは、
一人一人が自立する時代がやってきたということ。

トルコという国に住むようになって、
特にこの3年間のこの国の変化を見て実感していることは、
政治によって
こんなにも生活が揺さぶられるのであれば、
国に頼らなくても
自分の生活が揺さぶられないような
基盤を作って行くしかないのでは
ということ。

テクノロジーの発達により、
世界はどんどん小さくなり、
目も、意識も
外へ外へと向かうようになった反面、
自分の身近なものへのケアが疎かになり、
それ故に足元がぐらつき
不安になるんじゃないか。

今年の春から
友だちと一緒に畑で働くようになって、
分かったことなんですが、

人間の社会で何が起ころうと、
毎日毎日必ず陽は昇り、そして沈み。
大地に植えた種は、
芽を出し、育ち、食べ物を与えてくれる。

地球は思っている以上に
私たちに多くを与えてくれていること。
それに気付いてからは、
世の中の変化が怖くなくなりました。

そして昨日。

この日はトルコ共和国の初代大統領
アタテュルク大統領の命日。

(コチ財閥のホームページより。)

午前9時5分。
アタテュルク初代大統領が亡くなった
1938年と同じ時間にサイレンが鳴り、
その時間は、
トルコ国民は誰もが足を止め、
1分間の黙祷を捧げる。

うちの近所でも、
道行く人も、
車に乗ろうとした人も、
出かけようとアパートから出て来た人も、
みんなその場に足を止め、
1分間、静かに黙祷していました。

今のトルコはとても難しい時期にあるだけに、
その光景が何とも心に沁みて、
ジーンと、思わず涙。

トルコは地理的にも非常に恵まれ、
また国土も豊かで何でもある国。
自分たちのことは
全部自分たちで賄える国。

けれど一昨日会った友だちによると、
オスマン帝国時代の
『領土を広げる』といったメンタル的な傾向が
多くのトルコ人の中に未だ根強く残っているため、
それに満足できないそうな。

まあこれは、
トルコに限ったことではありませんが。

本当は
誰もがみんな必要なものは持っていること。

それに気付けば
各々が自信を持って自立し、
お互いを尊重しながら助け合い、
不安や争いのない世界が実現できるように思います。


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2016年11月9日水曜日

IKAMET Geldi! -- イカメットが来た!

申請から3営業日目の今日。

無事にイカメットが到着しました!

うわーい!

それは昨日のこと。
夕方友だちとおしゃべりをしていると、
SMSの着信音が。

そこには、

「あなたの滞在ビザの書類が
あなたの住所へ送付されました。
追跡のバーコードは、XXXXXXXXXXXXXです」

え、早くない?

で、夜にイカメットの申請ページから『結果』を調べて見ると、
「あなたの申請状況:郵便局へと発送されました」と。

おまけにSMSに来たバーコードで追跡してみると、
配達状況も確認できました。

すごいじゃないですか、
やれば出来るじゃないですか、
トルコ!

でも何ごともムラのあるのがトルコ。
これがいつでもどこでも誰に対しても同じであれば良いのですが。

これからも今回のように
全てが円滑でスピーディーに進みますように。


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2016年11月8日火曜日

After the House Problem -- 家の問題、その後。

9月に起きた上階からの水漏れのその後。

私はこの町が好きだ!
大好きだ!

およそ2ヶ月経った今も
バスルームは天井の漆喰が剥がれたまま。

実はこの事故が起きたとき、
様子を見に来たアパートの管理人から
驚くべき発言が飛び出しました。

「この天井は直さないよ。
何故なら、このアパートは取り壊しになるからね」

え?
え??
ちょっと待って。
今、『取り壊す』とか言った?

Evet!(トルコ語で"YES")

で、いつなのっ?!と聞くと、
早ければ来年早々、遅くても1年後、と言うじゃありませんか、、、

正直頭の中、真っ白になりました、、、

それでもどこかで、
『ウソだよね、冗談だよね』と思う自分もいて、
数日後、
少し気持ちが落ち着いた頃、
一番信頼していて
英語が話せる階下のおじさんに真相を確認したところ、

「本当」

と言われ、
全身の力が抜けました、ホント。

この話し、
書き始めるととんでもなく長くなるので割愛しますが、
昨日今日に決まった話ではない模様。
しかし私は
家のオーナーからも、
不動産屋からも
なーんも聞いていない!

階下のおじさんにそう言うと、
出て行かれると
家賃収入がなくなるから
言わなかったんだろう、と。

あああ、大いにあり得る。

このことを仲の良い友だちに話すと、
「外国人のあなたはただでもハンディがあるのだから
いくら未定でも決まったことはすぐに言うべき!」と
とても憤慨していましたが、
あなたのようなトルコ人は正直少ないのよ、と私。

部屋のオーナーからは、
本来自分が支払うべき住宅保険の保険料を、
私に「負担してくれないか」と言われたり、

不動産屋は、
人の話しを聞かない上に大声だし、
家の話しになると
「何を言っているか分からない!」と
私のトルコ語がトルコ語に聞こえない人。
(違う話題だと聞こえるらしい)

そんな人たちとコトあるごとに関わることにもですが、
正直、
天井からぱらぱらと落ちて来る
白華』と見られるものや、
漆喰の欠片を毎日のように掃除したり、
天井に生えてくるカビを拭いたりするのに、
疲れました、、、

なので、新しい部屋に引っ越すことに!

でもそう決断するまで、
私的にはとても悩みました。

何せ3年以上も住んで、
色々と想い出の詰まった部屋ですから。
でも遅かれ早かれ
取り壊されるのであれば、
引っ越さなくてはなりません。

引っ越し先は
実はすぐそば。
目と鼻の先、とはこのことを言うんだなー、
というくらい近い(笑)

新しい部屋のあるアパートは
これまた築40年という古さで
正直、
『ここも壊されるんじゃ?』との思いもありましたが、
カドキョイは古いアパートだらけ。

恐らくないとは思いますが、
もし万が一あたってしまったら、
そのときはそのとき考えます。


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2016年11月5日土曜日

Internet Regulation -- インターネット規制

昨日の朝。

メールチェックをしようとPCを開け
ネットに接続したのですが、
めちゃくちゃ遅くて、
ホイルはずーっと回ったまま。

待てども待てども中々繋がらず。

Facebook、Twitter、YouTubeの大手SNSについては、
全くというほど繋がらず。

トルコ国内で何かあると、
度々こういうことが起きるのですが、

「昨日何かあったっけ?」と思いながら
近所に新聞を買いにいくついでに
バッカルのおじさんに聞いて見ると、

「昨日、フェネルバフチェと
マンチェスターユナイテッドの試合があったから、
そのせいじゃないか?」
とのこと。

ええ、そんなことで?!
と驚きつつも、
何故か納得。

でも実はそんなことではなくて、
3日の夜に
『テロを支援した』との容疑で、
クルド系住民の支持基盤を持つ
国民民主主義党(HDP)の党首2名を含む複数名が
当局により拘束されたことが原因のようです。

トルコでは、
先月の終わりにも
「政府を批判する記事を書いた」として、
左派紙であるCumhuriyet紙の編集長ら十数名が
拘束されています。

拘束されているジャーナリストのコラムは
空欄のまま掲載。

言論の弾圧が拡大していることに
アメリカも深い懸念を示しており、
そのせいもあってか、
トルコリラは暴落。

『通貨の価値=その国の信用度』という常識から考えると、
今のトルコの在り方は、
国際社会の信用を失いつつあるように感じてしまいます。

ソーシャルメディアサービスへの規制は、
11月5日23時現在、緩和されているようですが、
状況次第では、今後もまた同じようなことが起こりうるかもしれません。

そうならないことを強く願います。


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2016年11月4日金曜日

Apply for Ikamet -- 滞在ビザの申請

トルコの滞在ビザ、イカメットが切れて3ヶ月余り。

待ちに待った申請に行ってきました。(やっと、、、!)

自分の居住区で予約がとれなかったため、
ヨーロッパ側にあるベシュクタシュのオフィスへ。

今回提出した書類は、

1.滞在許可申請書(事前にインターネットで申請)
2.保険契約書
3.銀行の残高証明書
4.滞在許可申請費用等の支払証明書
5.住所証明書
6.無犯罪証明書
7.写真4枚

この他にパスポートを持参。

1.の滞在許可申請書は
インターネット上で記入したものをダウンロードしてプリントアウトし、
2.の保険契約書は
前回イカメットのことを書いた際に、
お世話になったIstanbul Foreigners Officeで加入した際に渡されたものを
持って行きました。

3から6については、
自分への覚書ということで
以下に記しておきます。

必要な方の参考になれば嬉しいのですが、
何せトルコの法律はしょっちゅう変わるわ、
情報も人によって違ったりなので、
ご自身が申請されるときは、
必ず確認してくださいね。

で、本題です。

銀行の残高証明書
 これは銀行の窓口に直接行ってもらいます。
 口座の履歴が必要との情報もあったので、
 数ヶ月前〜今現在までのものを発行してもらいました。
 (私は1年分用意して行きましたが、直近の2ヶ月分を除き返されました)
 ※各ページに銀行の担当者のサインが必要なので、
  もれなくサインされているかチェックを忘れずに。
  またその署名が本人のものであるというステートメントも必要。

滞在許可申請費用等の支払証明書
 これはインターネットバンキングでも出来るそうなのですが、
 なぜか私の場合エラーが出て出来ず。
 なので、近所のVergi Dairesiで支払い、
 支払いと引き換えに渡された書類を添付しました。
 ※Vergi Dairesiで支払う際、納税者番号が必要です。
  ない方は居住している税務署で発行してもらう必要があります。

住所証明書
 私は私の名義で賃貸契約をしているので、
 その契約書をNoter(公証人役場)で証明してもらいました。
 これについては、
 契約書をすんなりと証明するところもあれば、
 貸し主を連れてこい、というところもあると聞いて、
 正直この書類を準備するのが一番気が重かったわけです。
 でも意外や意外、「貸し主を連れてこい」と言われることなく、
 すんなりと証明していただけました。
 また、公共料金の請求書を持って行けば
   Nefüs ve Vatandaşlık Işleri Genel Müdürlüğüで
 住所証明書のようなものを無料で発行してくれ、
 それをイカメットの住所証明書として使えるという情報もあったのですが、
 私が行ったNefüs ve Vatandaşlık Işleri Genel Müdürlüğüでは、
 例え公共料金の請求書があろうと、
 イカメットが無効になっているという理由で
 発行してもらえませんでした。
 この書類が住所証明書としてどれくらいの期間有効なのか分かりませんが、
 次回はイカメットが切れる前に発行してもらい、
 それを住所証明書として使ってみようかと思っています。
 
無犯罪証明書
 これは以前は警察署に行かなくてはいけなかったようですが、
 うちの近所にあるkaymakamlıkで取れました。
 無料です。

申請が終わると、
İkamet Izni Müracaat Belgesiが手渡されます。
これはイカメットが手元に届くまで(およそ1ヶ月)
イカメットの代わりとなるようです。

これがあれば、
旅行などでトルコ国外に行くことも可能!

国外滞在期間は
最高で15日間と言われているようですが、
15日間を過ぎてもトルコに戻れないと言うことはないようです。

これも人によってみたいなんですが、
国外超過滞在のフィーを払わされたり、
払わされなかったりと、
ほんと『運』というか、
そのとき当たった『人』によると言っても
過言じゃないと思います。

そうそう。
今回私は『更新』手続きだったので、
古いイカメットの提示を求められました。
更新される方は、古いものもお忘れなく。

届くまでおよそ1ヶ月とのこと。
無事に届いたらまたブログでご報告いたします!


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2016年11月2日水曜日

Inferno -- インフェルノ

2週間ちょっと前になりますが。

ダ・ヴィンチ・コード、
天使と悪魔、に続く、
ロン・ハワードの作品『インフェルノ』を
封切り早々、観てきました。

アヤソフィアでの一コマ。
(写真は映画のプレビューより。)

私、
ダ・ヴィンチ・コードも天使と悪魔も小説では読んだのですが、
映画は第三作目が初めて。

ご存知の方も多いと思いますが、
この映画、
舞台の最後はイスタンブール。
イタリアも美しいけど、
イスタンブールも美しい。

ミーハーな私は映画を観た翌日に、
いっしょに映画を観た友だちと、
舞台となったアヤソフィアと地下宮殿に行き、
その後は友だちのリクエストで、
『007 スカイフォール』の舞台となったグランド・バザールの屋根に登るという、
まさに映画三昧の一日を過ごしました。

地下宮殿

グランドバザールの屋根から。
ここに来るときはいつも風が強い。

しかし、このシリーズの主役、
ロバート・ラングドン役のトム・ハンクス。
何だか歳をとったな〜、
走るのが辛そうだな〜、と、
映画とは関係のないところが気になりました(笑)

映画のプレビューより。

調べてみたら、トム・ハンクスも60歳。
このシリーズの第一作目のダヴィンチコードが封切られて10年。
それも当然なこと。

これから観る方の楽しみを半減させてしまうかもなので内容は書きませんが、
アヤソフィアや地下宮殿に行ったことがある人なら、
映画の中に出て来る
エンリコ・ダンドロのお墓や
逆さメデューサの位置に、
あれ?、と思われるかも。

解決の鍵となるベネツィアの元首、
エンリコ・ダンドロのお墓

この秋、オススメの作品です。

インフェルノ オフィシャルサイト



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