2014年6月28日土曜日

Ramadan -- 断食月

トルコでは、今日、6月28日の日の出から、ラマダンに入りました。

ラマダン時期のブルーモスク。
ラマダン中はこの周辺にたくさんの露店が出るそうです。
(写真はHurriyet Daily Newsより)

ラマダンとはヒジュラ暦の第9月のことを言い、この月の日の出から日の入りまでの間、イスラム国ではイスラム教徒の五行の一つである『断食』が行われます。

ここ数年、暑い時期とラマダンが重なって、断食されている方は相当きついと思います。
それもあってかお水やチャイだけは飲む人もいるようですが、一方で唾液さえ飲み込まない、という人もいます。
ただし、ムスリム(イスラム教徒)であっても、妊婦や病人、子どもや旅行者などは断食を行わなくても良いとされています。

日の入り後に初めて食べる食事を『イフタール』と言い、この時期に特別メニューを提供するところも多いため、レストランやロカンタ(食堂)はとても混雑します。
また場所によっては貧しい人たちに無料で食事を提供することもあるようです。
イスタンブールのスルタンアフメットでは、この時期だけ露店が出て、一種お祭りのような雰囲気になるとか。
今年はどこかで一度、友だちを誘ってスルタンアフメットのイフタールに出掛けてみようと思います。

昨年、トルコに引っ越して来たときも丁度このラマダン月と重なったこともあり、ラマダンと聞くと、当時の苦労を思い出します。
これについては、また後日。

ラマダンは7月28日まで続きます。

2014年6月27日金曜日

Roy Littlesun -- ロイ・リトルサン

今回はイスタンブールとはちょっと関係のないお話し。
以前から書こう書こうと思っていた、ロイ・リトルサンのこと。

『ロイ・リトルサン』という名前をインターネットで検索すると色々と出て来ますが、ここでは私が知っているロイについて書きたいと思います。

ホピの村へと続く道。
私はこの直後、コヨーテを見ました。

ロイのことは、ホピ族(ネイティブアメリカンの部族の一つ)に伝わる『ホピの予言』のメッセンジャー、と私は理解しています。
*『ホピの予言』についてはこちらをご覧になってください。

私がロイに出会ったのは、2012年6月。
アメリカのアリゾナ州にあるホピ族の村へ行ったときに、ホピ族の友だちから紹介されました。
ロイ自身は、純粋なホピの血を引いたホピ族ではありませんが、ホピ族のタイタス老人の養子となり、私が知り合った当初も、タイタス老人の土地で、ホピ族の伝統食であるトウモロコシを作りながら、自給自足の生活をしていました。

ホピの村への入り口。

ネイティブアメリカンについては10代から20代にかけてアメリカに住んでいたこともあって多少の知識はあったものの、実際にはその年の3月にホピに行くと決めるまでは、ホピ族については全く知りませんでした。
主催者の方から勧められて、オジブワ族のデニス・バンクスの本を読んだり、宮田雪監督の撮ったドキュメンタリーフィルム、『ホピの予言』を見て、ようやくそのときの旅の意味を理解しました。

『ホピの予言』をご覧になった方はお分かりかと思いますが、日本に落とされた原子爆弾はホピ族やナバホ族が暮らす土地から採掘されたものでした。
「この土地には人類を破壊してしまうものが埋まっている。人類がそれを平和的に利用することができるまで、この土地を守りなさい。もし空から灰のつまったひょうたん(原子爆弾のこと)が降って来たら、ホピ族に伝わる予言を世界に伝えなさい」と、ホピ族では、そう長老たちから言い伝えられてきました。

標高2000メートルのホピの村。
気温も連日35度を超える暑さのため、皆ダウン。
でも、私は元気。

ロイは彼なりにその教えを守り、約25年前から日本の原子力発電所をまわりながら、平和の祈りを続けてきたと、その後知り合った人たちから教えられました。
私がホピの村へ行ったとき、アメリカインディアンの教えをもっと知りたいと思ったものの、ロイの活動については特に意識していませんでした。
けれど何故かその後の流れでホピの友だちやロイと再び繋がり、ロイの祈りはアメリカと日本、スペインを繋ぎ、そしてその輪は現在、トルコへと広がっています。

ある日の夕焼け。
この向こう側300メートルほどのところに、マウンテンライオンがいるとか。
夜空はこんなに沢山の星を見たことがない!と言うくらい。
流れ星をいくつ見たことか。

「すべては一つ」という考えに基づき、昨年の夏至に日本の富士山で始まったワンハートダンスというセレモニーは、その後その年の冬至に東京で行われ、今年は5月に福島、京都の綾部で、6月にはイタリアのシチリアで10日間行われた後、現在はスペインのバスクで行われています。

今年の2月、ボズチャアダで行われたセレモニー。

そして来月の4日からは、ここトルコでも、カズダーという聖なる山で10日間、ワンハートダンスセレモニーが行われます。

またロイは精神が完全な記憶を取り戻すために、食による血液の浄化についても強く訴えています。
これについては後日書きたいと思います。

ホピについて興味のある方、カズダーでのワンハートダンスに参加したい!という方は、コメント欄にメッセージを残してください。
(承認制なので、公開を希望されない方はその旨お書きください)
折り返しご連絡を差し上げます。

トルコでのワンハートダンスの会場となるカズダー。
様々な神話のある、聖なる山。
(写真は友だちから拝借)

最後に。
先に、ロイのことは『ホピの予言』のメッセンジャーとして認識していると書きましたが、私にとってはそれさえもどうでも良いこと。つまり肩書きには興味がありません。
ただ単に、ロイが言っていることは長年自分の中で疑問に思っていたことと繋がったり、心が納得することが多いので、出来る範囲で共に行動しているだけです。
先日もトルコ人の友だちと、ロイを批判するような記事について話しましたが、ロイも人間ですから、過去に色々とあるのは別に特別なことではないと思います。
ロイは私たちより年長者なのでその経験から沢山のことを教えてもらっていますが、だからといって彼を崇拝することもありませんし、疑問に思うことは率直に意見します。

目に見えない世界に関することだけに色々な憶測がありますが、何を信じ、また行動するかは、その時々で、それぞれが考え選択すれば良いことだと私は思います。

2014年6月26日木曜日

İstanbul Ne Güzel -- 美しいイスタンブール

昨日の夕方、ふと窓の外を見ると、うちの近辺一帯が、金色に染まっていました。

空を飛ぶカモメの白い羽根が夕焼けを反射して、まるで身体の中に炎があるかのよう。
カメラを持って、近くの海岸まで出掛けました。

太陽が眩しいし熱い!
夏の太陽は力強い。

うちからこの景色が見える海岸までは徒歩3分ほど。
世界遺産でもあるこの景色を、毎日、しかも一番美しいと思われる夕暮れ時に見れるなんて、とても幸せなことです。

光が強い分、影は一層暗くなる。


夕暮れ時はいつも沢山の人がこの景色を見にここへ来る。
イスタンブールの人たちも大好きな風景なんでしょう。

夏至が過ぎて、太陽の輝きはより一層強くなったように感じます。
これからしばらくは、お天気の良い日の夕暮れ時は、海が金色に輝きます。

イスタンブールって、本当に美しい!

2014年6月25日水曜日

Çay Bahçesi -- チャイ・バハチェ

先日、日本から友だちがイスタンブールに遊びに来てくれて、1週間、とっても楽しい時間を一緒に過ごしました。
その友だちも日本に帰ってしまい、私はまたいつもの日常に。
少し急ぎの仕事もあったため夕方まで仕事をしていると、仲の良い友だちから電話がありました。

「今、何してる?時間があったら、いつものバハチェにいるんだけど、来ない?」

時計を見ると19時少し前。
今日の仕事はおしまい!とPCを閉じてバハチェへGo!

バハチェに向かう途中にある、公園の藤の花。
日本では藤棚にしますが、トルコはワイルドです!

友だちの言うバハチェとは、トルコ語のÇay Bahçesiのこと。
çayは「お茶」、bahçeは「庭」という意味で、Çay Bahçesi*というのは、「お茶が飲める庭」、つまり庭のような場所にあるオープンカフェのことを言います。
*bahçeにsiがつくのはトルコ語の文法上のことなので、ここでは説明を割愛させていただきます。

バハチェから海を望む。
平日の夕方遅く、ということもあって、空いていました。

『いつものバハチェ』は、うちから歩いて5分ほどのところにあり、木に囲まれ、海からの風が気持ち良いので、天気の良い日や週末などはとても混雑して、中々席に座れないほど。
とても広くて待ち合わせのときは相手を探すのに一苦労するため、私たちはいつも座る場所を決めています。

ここのお茶が格別に美味しいわけでもないし、友だちとも特に用事があるわけではないのですが、心地よい海風や美しい夕焼けの中、たわいもないおしゃべりを楽しみながら、何でもない時間を一緒に過ごせる友だちがいることは、とても幸せなことだと思います。
外国で一人で暮らし、仕事も自宅でしていると、どうしても引きこもりになりがちですから。

この日の夕暮れ。
太陽はもう夏の太陽。陽射しが強い!

ちなみに他のバハチェもそうだと思いますが、ここのバハチェはちょっとしたものなら持ち込みもOKだし、お茶を注文しなくても、文句を言われることはありません。
私もこの間、友だちが作って持って来てくれたお菓子を食べました、堂々と!(笑)

トルコに来てお天気の良い日は、眺めの良いバハチェでチャイを飲みながら、何も考えない時間を過ごしてみてくださいね!

2014年6月24日火曜日

Bursa -- ブルサ

先日、日本からの友だちと一緒に、久しぶりにブルサへ行って来ました。

まず今回のブルサへ行った目的は、チェキルゲにある樹齢600年のチナールの木(プラタナス)の下で朝食を食べること!

樹齢600年。
この木はここで何を見て来たのだろう。

美味しすぎる朝食。
最近は左上のトマトとピーマンとナスのペーストにはまってる。
一人前20リラ。

朝早い(と言っても9時過ぎ)こともあって、まださほど込んでいませんでしたが、朝食を食べているとあっという間に木の近くの席は満席に。
朝ご飯は典型的なトルコの朝食。
以前このブログで紹介したトルコの美味しい食べ物の一つ、カイマックとハチミツもあります。
この組み合わせが初めての友だちも、美味しい、美味しい!と沢山食べていました。

社会科見学?の子どもたち。

その後、Saitabat Şelale(サイタバット滝)とオットマン時代の建物が今でも沢山残っているCumalıkızık(ジュマルクズック)へ。

サイタバット滝。
この後川沿いのチャイハーネでお茶しました。

ジュマルクズック。
ここの女性はみんな色白で肌がきれい!

ジュマルクズックはこの日は市が立っており、道には沢山の露店が出ていました。
またジュマルクズックは、ギョズレメというトルコの朝食を個人のお宅の中庭で食べさせてくれるところも沢山あります。
以前いただいたことがありますが、とっても美味しかったです!

そしてこの後はブルサの中心街へ。
ウルジャーミーを見学して、コザハンでお買い物です!

ウルジャーミー。
カリグラフィーが本当に美しい。

ホジャ(マスター)もスマホの時代(笑)

ウルジャーミーは今から615年前の1399年に建設されたモスクで、大きな特徴は壁に書かれた数々の美しいカリグラフィー(アラビア書道)。
アヤソフィア博物館にも、ブルーモスクにもカリグラフィーはありますが、ウルジャーミーのそれは芸術性が非常に高く、単なる文字の美しさ以上のものを、ここに来る度、私は感じます。
それらは全てイスラム教徒にとっては神聖な言葉であるため、神聖なものを『芸術』として見ることは失礼なことかもしれません。
でも美しいものは美しい。

そして最後はコザハン。
コザは繭、ハンは廊。
ここはブルサで作られたシルクなどのスカーフが沢山売っています。
イスタンブールでも同じようなものが買えますが、ここは観光客も少ないので、自分の好みのものをゆっくり選ぶことができます。

コザハンの入り口。

ブルサは、1326年から1365年までオットマン帝国の首都であり、またシルクロードの西端の都市として栄えました。

シルクロードの名の通り、ここは絹産業がとても盛んな地域で、1900年代は中国をもしのぐ生産量があったそうです。
けれどその後『近代化』に基づいて古いものは姿を消し、かつては世界一と言われていたブルサ産のシルクも、現在は僅かしか作られておらず、ほとんどはイタリアから輸入しているそうです。(イタリアも中国やブラジルから生糸を輸入しています)

その為、このコザハンで売られているシルクのスカーフも、ほとんどはブルサで取れた生糸から織られたものではないと思います。
友だちのお父さんはブルサ出身で親戚も沢山いるので、いつか機会があったらブルサ産のシルクについて聞いてみようと思います。

今回は行けませんでしたが、ブルサには温泉もあり、また有名なイスケンデールケバブがあります。
それについては、また次回ご紹介します!

2014年6月22日日曜日

Chora Museum -- カーリエ博物館

先日、日本から友だちが遊びに来てくれた際に、一緒にカーリエ博物館へ行って来ました。

入り口の正面にある
"Christ Pantocrator" (全能の救世主)

モザイクもフレスコ画も、とても間近で見られるのが魅力!
触れるほど近くで見れますが、触ろうとすると怒られます。

カーリエ博物館に行くのはおよそ1年ぶり。
日本のツアーでは余り行くことはないかもしれませんが、東ローマ帝国時代に正教会修道院の付属教会堂として建てられたこの博物館は、欧米からの観光客にはとても人気です。
そしてこの博物館の一番の見所は、美しいモザイクとフレスコ画。
モザイクに関しては、規模は小さいながらも、個人的には同じくモザイクで有名なアヤソフィアより上を行くと思うほど素晴らしいし、保存状態もとても良いです。

キリストの系図。
ほぼ完全に原型をとどめている。

聖職者によって祝福される聖母マリア。

建物自体は11世紀から14世紀にかけて建設され、アヤソフィア博物館と同様に、オスマン帝国時代にはモスクに改装され、名称もカーリエ・ジャーミーと改められましたが、1948年から1958年にかけて、アメリカのビザンチン研究所によって上塗りが除去され、それ以来、カーリエ・ジャーミーは無宗教の博物館に変更されたそうです。

パレクレシオンの美しいフレスコ画。

有名な『アナスタシス(復活)』

聖母マリアと大天使。
フレスコ画の中でこれが一番好き。
マリアと天使のドーム。

現在、旧・中央聖堂が改修中ですが、モザイクやフレスコ画が好きな方、もしくは単に美しいものが好きな方は是非行ってみてください。
ディテールを見たい方は、双眼鏡もお忘れなく。

この近くにもう一カ所、カーリエ博物館と同様に、教会として建てられその後モスクに改修したモザイク画が美しいフェティエ博物館があります。
そちらについてはまた後日!

Chora (Kariye) Musium
  Kariye Camii Sokak, Kariye Meydani, Edimekapi
  Tel:  0212 631 9241
  URL:  http://www.choramuseum.com/
  Open:  9am-7pm (April-October)
              9am-5pm (November-March)
  Admission:  15TL
  Closed on Wednesday

Müzekart -- ミュージアムカード

イスタンブールは本格的な観光シーズンに入り、スルタンアフメットの観光名所はどこも混雑しています。
日本からガイド付きのツアーでいらっしゃる方は入場券を買い求める必要はありませんが、そうでなくて個人でいらっしゃる方は、入場券を購入するために長い列に並ばなくてはなりません。

そんな時にオススメしたいのがMüzekart。
イスタンブールの一部の博物館のみですが、現在観光客向けにそれぞれ、3日間有効のものと、5日間有効なものの2種類があり、価格はそれぞれ、85リラと115リラ。
これがあれば、入場券を買い求めるために長い列に並ぶ必要がありません。

無料となる博物館は以下の通りです。

3日間有効カード:
トプカプ宮殿およびハレム、アヤソフィア博物館、国立考古学博物館、モザイク博物館、トルコ・イスラーム美術博物館、イスタンブール科学技術歴史博物館

5日間有効カード:
上記博物館に加えて、カーリエ博物館、ガラタ・メヴラーナ博物館、ユルドゥズ宮殿、ルメリヒサル博物館、フェティエ博物館

その他、BKGミュージアムショップでの買い物が10%ディスカウントになるなど、特典も沢山です。
詳しいことは、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://www.muze.gov.tr/museum_pass

このカードは上記の博物館で買えますが、その際には比較的空いている博物館で買うことをオススメします。
スルタンアフメットなら、ブルーモスク裏のアラスタバザールにあるモザイク博物館ならほとんど待たずに買えるかもしれません。
またアヤソフィア博物館の入り口付近にも、Müzekartを販売している茶色の車が常に停まっています。

2014年6月21日土曜日

The Summer Solstice -- 今日は夏至

今日は夏至。
北半球では一年のうちで一番昼の時間が長く、夜の時間が短い日。

アダ(島)に向かうフェリー。
週末ということもあって、ヨットも沢山出ていました。

四季の節の日、つまり春分の日、夏至、秋分の日、そして冬至には、普段より強いエネルギーが流れると言われており、夏至はこれまでの半年間の丁度折り返し地点。
この半年間自分の中で温めてきたものが、この夏至を境に徐々に表面化してくるのだそうです。

そしてそのキーとなるのがこの夏至の太陽。
後半も力強く進んで行くために、普段よりもより力の強い夏至の太陽を浴びようと、今日は昼前から外に出掛けてきました。

カドキョイは朝のうちほとんど雲がなかったものの、
ヨーロッパサイドはこの通り。

木の合間から見た太陽。
太陽は全ての生命のエネルギーの源。

途中、友だち2人も加わり、海岸沿いの芝生の上でおしゃべりをしていると、あれほど燦々と輝いていた太陽が雲に遮られ、急に冷たい風が吹いてきました。
マルマラ海の向こうに見えるヨーロッパサイドの新市街の空は真っ黒。
こっちにも雨が来るかもね、とカフェに移動する途中、雷が鳴り出しました。

先週はとっても良いお天気だったのに、今週に入ってイスタンブールは再び不安定なお天気となり、一昨日、カドキョイは雹と雷雨に見舞われ、またここから南西に35キロほど行ったTuzla(トゥズラ)では、竜巻が発生しました。
幸い被害はなかったようですが、イスタンブールで竜巻が起きるなんて、とても珍しいことだそうです。

一昨日、Tuzla(トゥズラ)で発生した竜巻。
(写真は、Daily Sabahより)

カフェでは久しぶりにトルココーヒーを飲んで、コーヒー占いをしました。
コーヒー占いに一応定義はあるものの、友だちによると読み手のイマジネーションをフルに使って自由に読めば良い、とのことなので、カップやソーサーに出た絵を感じるがまま、読み解いて行きました。
私のリーディングに友だちも満足げ。
日本でコーヒー占いデビューする日も近いかも?!

さて、私のリーディングは当たるでしょうか?(笑)

西洋では夏至は恋愛に関する風習が多く、スウェーデンでは、夏至の夜に7種類の草花を置いて寝ると未来の夫の夢が見られるという言い伝えがあるそうです。
7種類ではありませんが、今日帰りがけに友だちが公園で摘んだ花をくれたので、今夜はそれを枕の下に置いてみようと思っています。

さて、どんな夢が見れるでしょうか(笑)

2014年6月20日金曜日

世界の人と話す -- ウイグル

まずは、この動画を見てください。


この動画は今年の5月に日本語版が、6月に日本語と英語の2カ国版が、YouTube上で公開されました。
これをウイグル人の友だちに見てもらったところ、ここで語られていることは事実で、もしかしたら今はそれ以上に恐ろしいことが起きているかもしれない、と言われました。

この動画の中で、6歳くらいの男の子を中国人の大人がよってたかって虐待するシーンがあります。友だちによると、恐らくこの子は親元から拉致され、盗みを強要された際に抵抗したか、盗んだものを自分のものにしたかで暴力を受けていたのだろうとのことでした。
実際新疆ウイグル自治区では大勢の子どもの行方が分からなくなっており、そのほとんどは中国の内陸部で人身売買されていると言われているそうです。

私はトルコでこのウイグル人の友だちに出会うまで、ウイグルのことはほとんど知りませんでした。
彼らがどこに住み、どんな暮らしをしているか、考えたこともありませんでした。

この友だちから、「パスポートを持てるってことは、自由だってことなんだよ」と言われるまで知りませんでしたが、新疆ウイグル自治区に住むウイグル人のほとんどは、パスポートを取得することもですが、申請さえできないそうです。
彼らのほとんどは、仕事もできず、家で『操作された』情報の中で生きているそうです。

ウイグルレストランへ行く度、働く人も食事に来るウイグル人もほとんど全てが、私たちが想像することのできない辛い経験を経て、少しでも自由に生きるためにトルコへやって来たのでしょう。

どんなに頑張っても自分の生きたいように生きれない。
そんな世界が身近にある現実を一人でも多くの人に知っていただきたく、このビデオをシェアしました。

2014年6月19日木曜日

美味しい、楽しい水曜日

今日は仲の良い友だちが朝ご飯に招待してくれ、午前中から、友だちの家に遊びに行っていました。

写真を撮るのを忘れるほどお腹が空いていて、みんなとりあえず空腹が満たされるまで無言でひたすら食べる、、、。
用意してくれたのは典型的なトルコの朝ご飯。
オリーブ、キュウリ、トマト、チーズ、トマトペースト、友だちのお母さんの手作りジャム、パセリ、ミント、オリーブオイル、スイカ、スィミット、そしてチャイ。
以前紹介したとっても危険なカイマックとハチミツはありませんでしたが、少し前からそれに変わるほど好きなのがトマトペースト。

これは先週ブルサでいただいた朝食。
左上の長方形のお皿3つの真ん中がトマトペースト。
その手前がとても危険なカイマック&ハチミツ。

これ、トマトペーストと書きましたが、ただのトマトペーストじゃありません。
トマトペーストの他に、ピーマンとナスのペースト、胡桃、香辛料、それにオリーブオイルが入っていて、パンに付けて食べると止まらないほど美味しいのです。

そしてあれほど臭いが気になったオリーブオイルが最近はとっても美味しくって、パンに浸して食べるほど好きになりました。
今回友だちが出してくれたオリーブオイルには、タイムが入っていたので、香りがあって美味しさは更に倍増!
オリーブオイルはカイマックやバターと違ってお腹にもたれませんが、パンと一緒に食べるので、やっぱり要注意。
トルコ人の体格の良さの理由の一つは、絶対に炭水化物の摂り過ぎですから!

一番手前がダラブッカ。
その奥がダフ。インディアンドラムとよく似ています。

そして今日はダラブッカとダフという中東の打楽器を初体験!
たたき方は友だちのを見よう見まねで、お互い好きなようにリズムをとって、もう一方がそれに合わせるという超テキトーセッション(笑)
数種類の楽器がありましたが、中でも私はダラブッカがお気に入り。

ダラブッカはトルコ音楽に良く使われる打楽器ですが、私にはダラブッカ=ロマ(ジプシー)。
カドキョイには、フェリー乗り場付近や町中にもダラブッカを演奏する子どもたちが沢山いて、どの子も相当小さな頃からこの楽器に触れているせいか、ものすごく上手に叩きます。
最近、カドキョイの町で毎日演奏しているgrup KADIKÖYというグループがいますが、こここでダラブッカを叩いている子は、多分15歳くらい。
昨年末に見かけて以来、夕方この子のダラブッカが聞こえて来ると、思わず足を止めて見入るほど、大人顔負けの素晴らしい演奏を聞かせてくれます。

grup KADIKÖY
一番右の白いシャツの子がダラブッカが天才的に上手な子。

そして下の写真はフェリー乗り場前の広場で演奏していた子どもたち。

一番右の子は、お金を上げるのにもたもたしていた私に、
「早く、早く!お客が行っちゃうじゃないか!」と催促して、
通りすがりのおじさんにめちゃくちゃ怒られていました。
でも全然めげない。たくましい。

一番右の女の子は、ダラブッカを叩きながら歌まで披露してくれました。
最後は、「もう手が痛いから止める!」と何とも子どもらしい理由で演奏を止めてしまいました。

こんな中から、大物ミュージシャンが育ってくれたら、嬉しいですね!

2014年6月14日土曜日

虹と赤い月

昨晩、イスタンブールの空に美しい大きな赤い月が浮かびました。


この赤い月、イスタンブールだけでなく、世界のあちこちで見られたようですね。
私は昨晩はたまたま、日曜日に日本からイスタンブールに遊びに来てくれた友だちと、スルタンアフメットにあるレストランのテラスで夕ご飯を食べている時に、この月を見ることができました。
最初は別のレストランに行くつもりだったのですが、景色の良いところがいいなぁと、思いついたのが、以前トルコに住む日本人の友だちと来たこのレストラン。
比較的早めの時間に行ったので、テラスで一番良い席に座れたのも、ラッキー!

そして今週はもう一つラッキーなことがありました。
それは、虹。
トルコ人の友だちから、「眺めが良いよ!」と教えてもらって行ったガラタ橋の下にある魚料理のレストランで食事をしている時、雨も降っていないのにアジアサイドのウスキュダルの上空に現れた、天に向かってまっすぐと伸びる虹。


写真の写りがイマイチなのが残念なのですが、虹がどんどん長くなったり、太くなったりするのを、友だちと感動しながら眺めました。

昨年の夏にイスタンブールに引っ越してから、私がここで虹を見たのは初めて。
虹を見ると何だか良いことが起きそうで、ワクワク!

ガラタ橋下にあるオススメの魚料理レストラン
New Galata
Yeni Galata Köpürüsü Altı K.B No.7, Karaköy, Istanbul
Tel: 0212 292 6215
http://www.imperialgalata.com/mainpage.html
※カラキョイ寄りにあります。

2014年6月6日金曜日

ウイグル料理、再び

先月、ウイグル人の友だちに連れて行ってもらったウイグル料理のお店、Huzur。

日本人の友だちに話したら「行きたい!」ってことになって、また行って来ました。
しかもこの1週間で2回、おまけに一緒に行った4人のメンバーのうち3人は同じ顔ぶれ。

というのも、3人のうち1人はトルクメニスタン出身のトルクメン人で、普段とても大人しいのに、このレストランのメニューを見るなり、顔つきがぱあーっと明るくなったんです。
聞いてみたら、故郷の食事とほとんど同じですごく懐かしくなったんだとか。
そのときに、「このピラフがめちゃくちゃ美味しいんだ!」とかなり興奮して、さあいざ注文しようとしらた、"Bitti..."(終わっちゃったよ)と、、、
残念!
なので、今回はそのリベンジ!も兼ねて、前回売り切れたピラフとサモサは事前に電話で予約をしておきました。(どんだけ食べたいんだ、、、笑)

まずはこれ!
人参のサラダとサムサ。

私が一番好きな料理。
一皿全部一人でも行ける!

羊肉と野菜の炒め煮?黒いのはキクラゲ。
「すみませーん、白いご飯くださーい!」と
友だちと白いご飯でいただきました。

やはり、ここのお店は美味しい!
ピラフは日本の炊き込みご飯と一緒です。
一緒に炊き込んだお肉の肉汁や油がいい具合にご飯にしみ込んで、絶品!
そして前回も頼んだんですが、私は豆の揚げたのが一番好き!
味付けは、ニンニク、唐辛子、岩塩のみなんですが、シンプルな味が止められません。

トルコ人には申し訳ないけど、トルコ料理より遥かに美味しいです。
トルクメン人の友だちも、「毎日食べてもいいくらい」と言っているほど。

友だちの興奮が伝播したらしく、ひどいピンボケ(笑)

ここでせっかくなので、トルクメニスタンのことをちょっと。
私、この友だちに会うまでトルクメニスタンという国がどこにあるか、知りませんでした。
『スタン』がつく国はトルコの東に沢山あるので、そのうちの一つ、くらいの認識。
すごく失礼ですねー
で、どこにあるかと言うと、トルコから東へ、アルメニア、アゼルバイジャンの先にあるカスピ海に面したところが、トルクメニスタンです。

トルクメニスタンに住む人をトルクメン人と言いますが、彼らはウイグル人と同じテュルク系民族。
でもウイグル人が日本人ととても似ているのに対し、トルクメニスタンは地理的にロシアや中東に近いせいか、私たち日本人と同じモンゴロイドの血を持ちながら、白人やイラン系、アラブ系の血も混じっているため、アジア人だけど人によっては白人のようだったり、アラブ人のようだったり。
友だちも彫りが深く、目が不思議な色をしています。

アジアと言えばマントゥ(餃子)
昨年行った極東ロシアのクラスニヤールにもありました。
トルクメニスタンでは手でいただくそうです。

そして食事はウイグル料理とほぼ同じなんだそうですが、方やスパイスをふんだんに使うウイグル料理に対し、トルクメニスタンではあまりスパイスは使わないそう。
これは冬の寒さに関係しているようです。
ウイグルは内陸に位置しているため冬はマイナス15度ほどまで気温が下がるそうなので、普段から身体を温める食事を必要とするのでしょう。
料理に使われるお肉も、ほとんどが身体を温める羊肉だそうです。

またトルクメニスタンでは、食べる際にお箸は使わず、フォークやスプーン、そしてピラフやマントゥ(餃子)は手で食べるそうです。
これはインドと同じですね。

きっとまた一緒にウイグル料理を食べに行くと思うので、今度会ったらトルクメニスタンという国や人々の暮らしについて、聞いてみようと思います。

2014年6月3日火曜日

Yedi Göller -- 7つの湖

少し時間があいてしまいましたが、先々週の週末に行った、ボルの続きを。

山間の静かで美しいヒンディバペンションに一泊した翌日、ペンションから車で1時間半ほどのところにある、イェディ・ギョルレール国立公園へ行って来ました。

のどかな風景。
こういうところで育てられている牛はストレスも少ないはず。

この湖は、秋には色とりどりの美しい紅葉が湖面に映し出されることで有名で、その季節には日本人観光客対象のハイキングツアーも催行されているようです。
今回は新緑の季節でしたが、湖に様々な緑が映し出されるその様はとても美しく、秋のセンチメンタルな雰囲気とは対照的に、そこここに元気な命の勢いを感じることができました。

湖畔で見つけたキノコ。
湿気があるので、キノコ栽培に適した地域かも。

7つの湖という名前の通り、ここにはBüyükgöl、Seringöl、Deringöl、Nazlıgöl、Küçükgöl、Incegöl、Sazlıgölという7つの湖があります。
今回は、Incegöl(トルコ語で『細長い湖』という意味)を歩いてきました。



湖も緑色!
この前後、雨が降ったのですが、私たちが湖にいる間は雨も風もなく、お天気はとてお穏やか。
そのため、湖面もこのように静止しているかのようです。

オタマジャクシがわんさか!


湖を含むこの地域一帯には、シカ、クマ、イノシシ、オオカミ、キツネ、リスなどが生息しているそうです。
友だちに、クマやオオカミは人を襲ったりしないの?と聞いたら、山には食べ物が沢山あるし、動物も人間がいる場所には近づかないだろうから、基本的には大丈夫だよと。
トルコはまだまだ手がつけられていない山や森があちこちにあるので、この辺りで絶滅してしまったと言われている動物も、もしかしたらまだひっそりと、どこかで暮らしているかもしれません。


黒海周辺地域は緑が多く、また牧羊も盛んなため、その風景はスイスのものと良く似ています。
ボルはイスタンブールからも比較的近いので、緑の中で静かに過ごしたいときは、また是非来たいと思います。