2015年8月28日金曜日

Pizza Moda -- 美味しいピザ屋さん

トルコには、『ピデ』という舟形をしたトルコ版のピザがありますが、ここ2年くらいで急激に増えているのが、私たちに馴染みのある(フツウの)ピザ。

うちの近所にも、私がイスタンブールに引っ越してすぐにオープンしたピザ屋さんがあって、友だちが「美味しいよ!」というのでしばらく前に食べてみたら、、、
本当に、美味しい!


生地は私が大好きなマルゲリータ系の薄い生地で、粉はもちろんデュラム・セモリナ粉。
ピデはトッピングに肉類をふんだんに使うのに比べ、ここのピザは半分以上が野菜。
この日は、いつも頼んでいる"Pizza Moda"と、オススメの"Akdeniz"(地中海)の2枚を注文。

"Akdeniz"を作っているところ。

Pizza Modaは、モッツァレラをふんだんに使ったチーズに、生のトマトとバジルをトッピングしたシンプルなピザ。

Akdenizは、薄くのばした生地の上にバジルソースを敷き、その上に白チーズ、天日干ししたトマト、パプリカ、アーティチョーク、モッツァレラをトッピングしたピザ。

モッツァレラをたっぷり使った、"Pizza Moda"
バジルソース、フェタチーズ、天日干ししたトマト、
アーティチョークなどを使った、"Akdeniz"

ピザを作っているのは、お店のオーナーでもあるジェネッキさん。
アメリカでピザ作りを習得し、この仕事に就いて8年。
2013年10月にこのお店、Pizza Modaをオープンしたそうです。


この地域は外国人が多いこともあって、お店のお客さんはアメリカ人が多いそう。
そして!
トルコはイスラム教の国なのでほとんどの人が豚肉を食べませんが、このお店には生ハムを使ったピザがあるそうなのです。
10月には、豚肉のハムとベーコンが入荷するそうで、それらをトッピングしたピザもいただけるとのこと。
楽しみ!

イートインも可能ですし、お昼どきには、ピース売りもしていますので、カドキョイに遊びに来た際には、是非!
ちなみに、オーナーのジェネッキさんは英語も話せます。

Pizza Moda
  Leylek Sok. No.7, Moda-Kadikoy, Istanbul
  TEL:  0216 418 0 418
  Open:  11AM-11PM
  Monday Closed
  URL:  http://pizzamoda.com.tr/


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2015年8月26日水曜日

On the Way Home -- 帰り道で

昨日、トルコ語の個人レッスンを終えて家に帰るときのこと。

人通りの多い通りを抜けて、家に向かう裏道を歩いていたとき、反対側の歩道に白い杖をついて歩いている一人の年配の女性の姿が目に入りました。
時刻は21時。
街灯はあるものの、日本に比べたらずっと暗くて、人通りも少ない裏道。

実際はこれ以上に暗いかも。
しかも歩道を工事しているし。

杖を持ってはいるものの、まっすぐ歩けず、足取りもとてもゆっくり。
一人で歩くことに、余り慣れていないのかもしれません。
この裏道には点字ブロックもないし、その上トルコの歩道は概して工事が雑で、時にその凹凸につまずいて転びそうになることも。
それを想像したらそのまま立ち去ることができず、「一緒に歩きましょうか?」と声をかけました。

「あらー、ありがとう。でもね、私、散歩しているだけなのよ。だから大丈夫よ」と、その女性。

そうですか、人通りが少ない道を一人で歩いているから、ちょっと心配になって。
家は近いのですか?と聞くと、すぐそこだと。

名前を聞かれたので告げると、不思議そうな顔をするので、「私、外国人なんです」というと、「あらー、もしかして日本人?トルコ語上手ね。どこで習ったの?」
、、、と、しばらくその場で立ち話をした後、結局一緒に女性の家まで歩くことに。

私の腕をとり、時折立ち止まりながら、いつもなら2分もかからず歩く道のりを、ゆっくりゆっくり、その女性と15分以上かけて歩きました。

イスタンブールの出身だけど、祖先はコサーカス出身なこと。
日本とスイスに行ってみたいこと。
Barış(平和)という名前の息子さんが一人いること。
1999年にイスタンブールで起きた地震が怖くなかったこと。
地震は怖くないけれど、猫と犬が恐いこと。
ご近所の人とよく喧嘩をすること。
喧嘩をするとき、ときどき大声で叫ぶこと。
でもご近所の人が大好きなこと。
もちろん、けらけら、いたずらっぽく笑うので、喧嘩といっても深刻なものではなく、この女性にとっては、ちょっとした『社交』なのでしょう。

彼女の家の前について、お別れするとき、彼女が私のために祈ってくれました。
そして、「結婚は?」と聞くので、「独身ですよ」と言うと、「素晴らしい結婚相手に恵まれますように」みたいな内容のお祈りを最後にしてくれました。

ありがたいことです(笑)

日没直後のスルタンアフメットの空。
涼しくって、気持ちのよい夕暮れでした。

思い切って声をかけて良かった。
楽しいこと、幸せを感じることは、普段の生活のあらゆるところにあるのだと、気付かせてくれた時間でした。


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2015年8月25日火曜日

Türkçe -- トルコ語

イスタンブールに引っ越してきて2年。

なのに、私、トルコ語があまりしゃべれないし、分かりません。
というより、2年前にイスタンブールに来た当初より、全く進歩していない、というのが正解かも。

ここに来てから3ヶ月ほどトルコ語を習いに学校へも通っていたんですが、最後に受けた先生のクラスがつまらなくって、その後学校へは通わず。
それに仲の良い友だちはほとんどが日本語か英語が話せるし、何かあっても助けてくれるトルコ人がいたりするので、トルコ語を使えるようになる努力を投げてしまったんです。

でも、努力することを投げたのには理由があります。
最初のうちは、トルコ語が出来ないなりにも、トルコ人の輪の中に入ってみんなの会話を理解しようとしたり、友だちも私が分かるようにゆっくり話してくれたり、より優しい表現に言い換えてくれたりするんですが、そのうち会話がどんどん分からなくなって、私もそれを友だちに聞くのも億劫になって、さらに一緒にいることさえも苦痛になって、最後は『もう分からなくっていいや』みたいな気分になって。

まあ出来ない私の勝手な言い訳なんですが、そんなことが続いて、努力すればもっと出来るようになるかもしれないトルコ語を見ることすら嫌気がさして、ずっとそこは避けていたんです。

でもそれじゃ今の『疎外感』みたいなものは、ここにいる限りずーっとついて回る、と思い、この度2年ぶりにトルコ語を習うことにしました。

さあ、どうやって勉強しようか。

元来飽きっぽいので独学はダメ。
そうなると、学校へ通うか、個人レッスンか。
学校は最後に習った先生のことがトラウマっぽくなってしまったこともあって、授業料は高いけれど、個人レッスンを受けてみることに。

その第一回目が今日。

先週私のレベルを知ってもらうつもりで一度顔合わせをしているのですが、今日待ち合わせ場所に現れた先生はなんと、手ぶら、、、!
どうやって教えるんだ、、、?と不安に思いつつも、「持って来て」と言われたノートに会話からどんどん文章やら絵を描いて、2時間みっちり会話に沿ってレッスンは続きました。

家に帰ってノートを見ると、かなりバラバラなんですが、これを復習しながら、分からないところは次回質問して、、、という作業をすると、かなりの勉強量かも。
これが良い方法かどうかは分かりませんが、とりあえずはしばらく続けてみようと思っています。

私のトルコ語のレベルはいかに?


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2015年8月16日日曜日

True Stories -- 冗談みたいだけど

昨日のこと。

友だちと一緒に夕ご飯を食べよう!と、ヨーロッパサイドに渡るフェリー乗り場へ向かっているときのこと。

この日の夕暮れも、空がとってもきれい。

途中、空がとてもキレイでちょっと立ち止まって写真を撮ったとき、頭の上を何かがかすめ、驚いて頭を手で覆うと、私の上を3羽のカモメが飛んで行くのが見えました。
以前にもカモメに頭を羽根でかすめられたことがあったので、ああまたか、、、と思ってふと見た足元に、魚の頭が転がっていました。

すごーくイヤな予感がして、頭を覆った手のにおいを嗅いでみると、、、
くさーーーいっ!

ヒッチコックの『鳥』を思わせるような鳥の数!
鳥が嫌いな友だちがみたら、倒れちゃうかも。

そう、一羽のカモメが咥えていたこの魚を、他のカモメが狙って追いかけ、うっかり私の頭の上でうっかり落としてしまったのでしょう。
でも、なんでよりによって私の頭の上で、、、
直撃ではなくかすめただけだったのでまだよかったものの、それでも私の髪は魚臭くって、もう泣きたい気分。
髪を洗うために家に帰ることを考えたものの、バッグにコロンヤ(レモンの香りのするエチルアルコール)をしみ込ませたウェットティッシュがあることを思い出し、それでせっせと髪を拭いて、どうにか魚の臭いはとれました。

あー、良かった。

フェリーから見たアジアサイド。
左側の建物は、ハイダルパシャ駅。

カラキョイで合流した友だちにその話しをすると、そんなことは聞いたことが無いと、すごくビックリしていました。
そりゃそうです。
私だって、初めてです。
空から魚が降ってくるなんて。

でもふと思い起こしてみたら、空からものが降って来たのは、今回が初めてではなくて、2度も経験してました、、、

1度目は雪。
日本で大雪の中車を運転していたとき、突然ドカーンと私の車の上で衝撃とともにすごい音がして、一瞬何が起きたのか分からなかったのですが、家について車を見ると、車の屋根がひしゃげてる!
そのとき、衝撃があったとき、反射的に見たバックミラーに歩道橋が映っているのを思い出しました。
恐らく歩道橋に降り積もった雪が、そのときその下を通過した私の車の上に、塊となって落ちて来たのでしょう。
なんて運が悪い、とそのときは思いましたが、屋根のひしゃげ具合から、もしかしたらもっと大きな事故になっていたかもしれません。
そう考えると、屋根だけで済んだことは、逆にラッキーだったのかも。

そして2度目はインドで。
ムンバイのサンタクルーズ・ウェストという町を歩いているとき、私の足元から1メートルほど先のところに、空から何かが落ちて来ました。
よーく見ると、トカゲ!
しかも全長30センチほどあって、背中には突起もあって、イグアナみたいなトカゲ!
あと1、2歩先を歩いていたら、私の頭の上に落ちて来たかもしれません、、、

この日のスルタンアフメットは、優しい色に包まれていました。

そういえば。
去年の秋にカズダーのシャーマンに言われたことを思い出しました。
「これから欲しいもの、望むものが突然目の前に降って来る、といったことが起きるようになるよ」と。
ちなみに昨日友だちと食べた夕ご飯は魚。

冗談みたいですが、本当の話です。
皆さまも、頭上には注意してくださいねー☆


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2015年8月14日金曜日

Tekirdağ -- テキルダー

先日、友だちの付き添いで、イスタンブールからおよそ180キロほど離れたところにある、テキルダーに行ってきました。

テキルダーの町の中心部から10分ほど走ると、
景色はごらんの通り。
平坦な大地に太陽が燦々と降り注ぐ。

今回の目的地は、テキルダー中心部から30キロほど離れたところにある村。
友だちから、オヤを作っている人を知らない?と聞かれトルコ人の友だちに聞いたところ、彼女のお母さんがこの村でオヤなどを作っている女性のグループを知っているということで、作品を見せてもらいに行ってきました。

オヤは、トルコの伝統手芸の一つで、トルコ語で『縁飾り』を意味します。
細いレース糸で編むため、非常に細かい作業で、縫い針を使うものをイーネオヤ、かぎ針を使うトゥーオヤ、ビーズを使うボンジュクオヤなど、様々なバリエーションがあります。

一つ一つ、丁寧に編んでいくオヤ。
トルコ人の女性は手先が器用。

サクランボのオヤ。
カワイイ!

村の女性に言わせると、村の女性は誰でもオヤを編むことができるそう。
そういえば、村に向かうバスを待っているとき、友だちが身につけていたオヤを誰もが興味深げに見て、「私もオヤを編むのよ」と言っていました。

余り興味のない私も、彼女たちの作品にはうっとり。
そのほかにも、手紡ぎ&手織りの敷物や、それで作ったバッグやクッション、また村で取れた素材で作ったタラハナという乾燥スープの元やクスクス、マカロニやサルチャなども作っているそうです。

トマト、タマネギ、ニンニクだけで作ったトマトソースは絶品!
素材が良いと、味も良い。

私はグループのメンバーの一人の畑で採れたトマトを沢山買って、翌日家でトマトソースを作りました。
トマトは不揃いでしたが、とても甘くて、ソースはとても美味しく出来ました。
今年はケチャップも家で作ろうと思っているので、車で行ってくれる人がいたら、車いっぱいトマトを買いたいくらい。
それくらい、村のトマトは美味しい!

ふらっと入ったロカンタ。
本当に美味しかった!

帰りがちょうど夕方だったので、テキルダーのオトガルの近くで、ふと目についたロカンタでキョフテ(ハンバーグのようなもの)を頂きましたが、これがまた美味しかった!
しかも値段が安い!
キョフテ一人前とナスとひき肉の煮込み、サラダ、ブルグル、飲み物を頼んで、全部で25リラ!(およそ1200円)

ここ、全てひまわり畑。
6月下旬から7月上旬にかけて、大地はひまわりで埋め尽くされます。

ちなみに、テキルダー周辺はひまわり油の産地なので、6月下旬から7月初めにかけては、大地がひまわりでいっぱいになります。
今回は残念ながら見れませんでしたが、来年の夏はひまわりが満開の時期に行きたいと思っています。

Şadırvan Lokantası(キョフテの美味しいロカンタ)
  Çiftliko tha cad, Tekirdağ, Turkey
  Phone:  0554 375 5328


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2015年8月12日水曜日

Hayat Devam Ediyor/Life Goes On -- それでも人生は続く

「こっちのヨーグルトの方が新しいよ!」

今朝、近くのバッカル(日本で言うコンビニのようなお店)で冷蔵庫からヨーグルトを取ろうとしていると、お店のおじさんにそう声をかけられました。

「ありがとう、じゃあそれをくださーい。あとこれもね」
「はい、新聞とソーダ、、、全部で4リラね」
「はい、どうぞ。ありがとう。今日も良い一日を!」
「きみもね!」

私は普段家で仕事をしているため、意識的に外に出ないと引きこもりがちで、どうかすれば「今日は誰とも口をきかなかった」なんていう生活になりかねないので、数ヶ月前から朝はなるべく毎日、新聞を買いにバッカルへ行くようにしています。

気分転換によく散歩に出かける海辺の公園。
カモメと一緒に一休み。

イスタンブールに引っ越してきて、先月で丸2年。
3年目に入った今、やっとここでの生活の『コツ』みたいなものが分かってきて、生活が落ち着いてきたように感じています。
正直、今までの2年間は『修行』のようなことが続く毎日で、他の国に引っ越すことや、日本に帰ることを考えたこともありました。

海面に反射する太陽の光。
私にとってイスタンブールは特別な場所。

でもそこで思い出したこと。
何故、日本を出てイスタンブールに来たか、ということ。
この目で世界を見て、世界を体験したかったということ。

それを思い出したときに、悲しいこと、辛いこと、苦しいことも、嬉しいことや楽しいことと同じように、今の自分にとって大切なことだったのだということが分かりました。
だって、それがなかったら今の自分はないのですから。

感情の渦の中にいると見えないこと、分からないことも、ちょっとそこから意識を外して、少し距離を置いたところから客観的に見るようにすると、今まで見えなかったことが見えて来ます。
この間、このブログでも書いた『ある事件』がその典型。
そのときは感情的になっていたことも、ああやって文字にして客観的に見ることで笑い話になってしまいます。

人間は感情の生き物ですから、怒ったり、泣いたりするのは当然のこと。
それを簡単に手放せる人は良いのですが、私の経験から、そういった、いわゆるネガティブな感情はどうしても心に引っかかりやすく、いつまでもそこに執着してしまいがちのように感じます。(私だけ?)
でもそれをポジティブなエネルギー、ベストは涙や怒りを笑いに変えてばらまいてしまうと、すんなりと簡単に手放すことができるように思います。

イスタンブールと言えば、スルタンアフメット、フェリー、カモメ!

泣いても、笑っても、怒っても、地団駄踏んでも、何があっても人生は淡々と続いて行くもの。
すべて、Come and Go、やって来ては過ぎて行くものです。
最近は色々と騒がしいトルコですが、これも今私がここにいるからこそ体験できること。
日々、私たちは沢山の恵の中生かされているのだと、実感しています。


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2015年8月9日日曜日

Galata Mawlawi House Museum -- ガラタ・メヴレヴィ博物館

5月にスロヴェニアへ旅行へ行ったときのこと。

夜、宿のオーナーと話しているとき、彼女が突然こんなことを言い出しました。

「イスタンブールのタクシムにある、フレンチ・インスティテュートの隣に、確かメブラーナの施設があったと思うの。そこで行われるセマーを、イスタンブールに戻ったら必ず見に行きなさい」と。


私、これまでに2度、カッパドキアのアヴァノスでセマーを見ているの、と話すと、それじゃなくって、どうしてもこのセマーを見なさいと言います。

それからイスタンブールに戻った2週間後、イスタンブールで以前からとてもお世話になっている方を通じて紹介された方から、「メヴラーナ」という言葉が出て来たので、このときのことを思い出して聞いてみると、ガラタにあるメヴレヴィ博物館のことだろう、と教えていただき、そこで行われたセマーを見て来ました。


これまで余り意識してきませんでしたが、思い起こしてみたら、初めてトルコに来たとき、カッパドキアで一緒に乗馬をしたベルギー人の夫婦に「今夜、一緒にセマーを観に行かないか?」と誘われたのが、私とセマーの出逢いでした。
そして昨年の2月には、ロイ・リトルサンと一緒に、イスタンブールに住むスーフィー教(メヴレヴィー教団もスーフィー教の一つと言われています)のマスターにも会っていました。

そして今回。

会場は、収容人数170名ほどの小さなものでしたが、セマーゼン(セマーを踊る人)たちとの距離が近く、演奏も2階で行われていたこともあって、これまで感じたことのない一体感を感じました。
特に私は、ある一人のセマーゼンから目を離すことができず、しばらくはずっとその人だけを見ていました。


恐らく数名いたセマーゼンの中で一番年配と思われるこの人。
どこかで見たような、会ったような、『今回が初めてではない』感覚があり、それと同時にその人の踊りの中に、言葉では言い表せない感覚的なものを感じ、それを感じた瞬間、私の目からは涙があふれました。
それからしばらくは、拭っても拭っても、次から次へと涙が止まらず。
感動の涙なのは確実なのですが、何に感動しているのか正直分かりませんでしたが、ちょうど今読んでいる本、"Tears of Love"(愛の涙)の内容とその人の舞いが無意識の領域で共鳴したのかもしれません。


「私の信仰は、愛だ」

これは昨年2月に会ったスーフィーマスターの言葉です。
けれど私には、まだ『愛』というものがどういうものなのか、良く分かりません。
それが何であるかを今、教えられているのかもしれません。

Galata Mewlewi House Museum
 URL:  http://www.galatamevlevihanesimuzesi.gov.tr/homepage.html

※セマーは毎週日曜日、17時からのみ。
 私は15時頃に行って、先にチケットを買いました。(チケットは博物館の入り口で売っています)
 170席ほどしかないので、売り切れてしまうこともあるかもしれません。 
 開場は16時半ですが、席は先着順なため、良い席で見たい方は早めに列に並んでください。
 私たちが16時半に行ったときには、すでに長蛇の列で、私たちは最後の方でした。


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2015年8月7日金曜日

Information -- お知らせ

『ブレッドでどこに泊まる?』でご紹介した、Bajtica GuesthouseのURL変更のお知らせです。

Bajtica Guesthouse:  http://www.bajtica-guesthouse.com/

以前のリンク先も有効ですが、こちらがメインのサイトのようなので、お問い合わせ等はどうぞこちらをご利用ください。

キッチンのある離れの部屋もあります。
広いお庭で本を読んだり、おしゃべりを楽しんだり、
のんびり過ごすには最高です。

ブレッドは静かで、のどか。
空気も、食べ物も、そしてワインも美味しい!

Bajtica Guesthouseのオーナーご家族は、とっても親切で、旅のプランもお手伝いしてくれます。
その土地のことは、その土地の人に聞けとは良く言いますが、地元ならではの情報も沢山教えてくれますので、どうぞお気軽にご相談ください。

久しぶりにブレッドの写真を見ていたら、私も行きたくなりました!


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70 Years -- あれから70年

1945年8月6日、午前8時15分。

夏の暑い一日の始まり。
戦時中とはいえ、普通に暮らす人たちの生活に突然空から降って来た原子爆弾。

すべてを一瞬のうちに焼き付くし、
活気ある朝の風景を、尊い人の命を、一瞬にして奪ってしまった原子爆弾。

アメリカ人からは、「こんなことをしたアメリカを日本人は恨んでいないのか?」と、そしてアメリカ人以外からは、「こんなに酷いことをしたアメリカと、どうして日本は仲良くできるの?」と、これまで何度も聞かれました。

自分の身内に被爆者がいないからか、戦後教育の影響なのか、私の中にはアメリカに対して憎しみも、恨みもありません。
ただ、事実を知り、日本よりずっと戦争を身近に感じる国に住むようになった今言えることは、『戦争は人を狂気に追いやる』ということ。


ふと思うことがあります。
誰もが、一斉に武器を放棄して、戦うことを止めたら、どうなるんだろう、と。
戦争は無くなるのだろうか、と。

ネイティブアメリカンの中には、人が境界線を引いて自と他を分けたことで、分け与えることが自然なことでなくなり、法律を作ったことで、自らの良心で善悪を判断することが出来なくなったと言う人たちもいます。

見かけが違ったり、話す言葉が違っても、私たちはみんな、良心を持つ『人間』という一つの生き物です。
そこに気付き、奪い合うのではなく、尊重し合い、分け与えることを誰もが出来るようになったとき、人は戦うことを止めるのかもしれません。

そんな世の中になることを、願っています。


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2015年8月6日木曜日

Süleymaniye Camii -- スレイマニエ・モスク

イスタンブールというと、『ブルーモスク』を想像する人が多いと思います。

でも私は個人的に、イスタンブールの7つの丘の第3の丘の上に建てられたスレイマニエ・モスクが一番好き。

丘の上から旧市街を見おろすように建てられた
スレイマニエ・モスク。

このモスクを作ったのは、トルコの最高建築家のミマール・シナン。

シナンは、トルコのカイセリ近くにあるアウルナスという小さな村で生まれました。
彼はアルメニア人でキリスト教徒でしたが、22歳の頃、デヴシルメ制度という当時のオスマン帝国の徴兵制度によりイスラム教に改宗して、イェニチェリという君主直属の新兵軍団に入隊。
その後イェニチェリの工兵隊に所属し、スレイマン一世の治世時代に納めた功績により、1538年に皇室造営局長に抜擢され、それから亡くなるまで、宮廷建築家として仕えたそうです。

スレイマニエ・モスクは、どこから見ても美しい!

このスレイマニエ・モスクは、1550年、シナンが60歳のときに着工し、それから7年かけて建てられた、数あるシナンの作品の中でも最高傑作の一つと言われているモスク。
夢枕獏さんの書いた小説『シナン』の中で、スレイマン一世は、当時イスタンブールで最大のドームを持つアヤソフィアを凌ぐ大きさのドームを持つモスクを建てるようシナンに命じますが、「出来ません」とシナンは答えます。
それでも、当時シナンが持っていた全ての才能と技術を持って設計し、建てられたモスクです。

ドームの大きさは27.5メートル。
大きさではアヤソフィアのドームを凌ぐことはできなくても、
これはこれで素晴らしい作品。

そして、私はここのエザーンも大好きです。
特にエザーンの時間を狙って行くわけではありませんが、ここに来る度エザーンの時間に重なることが多く、お祈りの時間はイスラム教徒以外は中に入れないため、モスクの外で、そっとその声に耳を傾けます。


またこの日は初めてシナンのお墓を訪れました。

友だちから、トルコの最高建築家と言われているのに、そのお墓が余りに質素で驚いた、と聞いてはいましたが、シナンのお墓は、スレイマン一世やスレイマン一世の妃であるヒュッレムの墓廟からはかなり離れた、礼拝堂の敷地から少し離れたところにありました。

礼拝堂から離れた、人々の普通の暮らしの中にあるシナンの墓廟。

シナンは生前に自分の墓廟を設計し、場所も決めていたと聞きます。
小説『シナン』ではスレイマン一世にとても近い存在だったという印象を受けていたので、スレイマン一世の墓廟の近くにシナンも眠っていると思っていましたが、身分の違いを意識したのか、『壮麗帝』の側に眠りたくない事情があったのか。
それはシナン自身にしか分かりません。

この下に、シナンが眠っています。

余談ですが、スレイマン一世の墓廟に行ったとき、その入り口に"Kanuni"という文字が目に留りました。
調べて見ると、スレイマン一世は、トルコで法典を編さんし、帝国の制度を整備したことから、"Kanuni" (カーヌーニー『立法帝』)と呼ばれていたそうです。
私が今練習しているトルコの楽器、カーヌーン(Kanun)も、楽器のカーヌーンの他に『法律』という意味がありますし、私にカーヌーンを教えてくれ、スペアを貸してくれている方は、法律のプロ、そう、弁護士さんなのです。

こちらはスレイマン一世たちの墓廟。

このリンク、一体何に繋がっているのでしょう。


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2015年8月5日水曜日

Walter's Coffee Roastery -- ウォルターズ・コーヒー・ロースタリー

最近イスタンブールでは、エスプレッソ専門のカフェが続々とオープンしています。

アジアサイドのカドキョイでもそれは同様で、通りを通る度にカフェやバーが増えています。
今日はそんな中でも、ちょっと前にオープンした、Walter's Coffee Roasteryへ行ってきました。


ここ、小洒落たカフェの一つかと思ったら、アメリカの有名なテレビドラマ、『ブレイキング・バッド』をテーマにしたコーヒーショップだそうで。
そのためか、「ここはトルコ?」と思うほど、店内は観光客と見られる人たちでいっぱいで、英語が飛び交っています。
スタッフも全員ではありませんが、ほとんどが英語を話します。


焙煎室は誰でも入れるようになっていて(いいのか?笑)、みんな黄色のツナギやガスマスクを着けて、楽しそうに記念撮影してました。

ブログ用に写真を撮りたいなーと思っていたら、
真ん中の青年と目が合ったので、「写真撮らせて!」とお願いすると、
「いいよ!」と快く応じてくれました。
このブログ名を教えたけど、見つかったかな?

私が行ったのは、一番空いているであろうと思われる平日の15時頃で、そこそこ空席があったものの、16時頃から私がお店を出るまで、ほぼずっと満席。
実はその数日前に、ブランチを食べに友だちと来たのですが、そのときもすでに満席。

エスプレッソはこの大きさのものが2杯来ました。
アイスティーなども、ビーカーで来ます。

ちなみに、ここはエアコンはありませんが、風が抜けて行くので、よっぽど湿度が高くない限り、過ごしやすいと思います。
またコンセントも豊富にあるので、スマホの充電にも困らないし、Wi-Fiも無料。
コーヒーはスタバより断然美味しいし、この日私が飲んだアイスラテは10リラ。(およそ500円)
しかも、別料金ですが、ミルクを豆乳にしてもらったり、フレーバーを追加してもらうこともOK。

ホント、実験室みたい。

スルタンアフメットやタクシムからは少し遠いですが、このカフェのあるモダには、スルタンアフメットの絶景が見渡せる遊歩道があります。
ヨーロッパサイドからフェリーに乗って、カドキョイを散策した後、ここでお茶をして、少し涼しくなった頃に、海沿いの遊歩道を歩きながらスルタンアフメットに沈む夕陽を眺めるというのも、オススメです!

Walter's Coffee Roastery
  Caferağa Mah. Badem Altı Sk. No:21/B, Kadıköy, Istanbul
  Phone:  0532 200 9892
  Working Hour:  10:00-23:00
  Open:  Everyday!


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