2015年11月2日月曜日

2nd General Election -- 今年2度目の総選挙

昨日行われた今年2度目の総選挙。

結果は、6月の選挙で過半数割れして単独政権を逃した現政権のAKPが、過半数を回復して単独政権の座を再び獲得することが確実となりました。


イスタンブール在住の外国人女性のフォーラムでは、この結果に対して不安を抱く人も大勢いましたが、AKPは単独政権の座を回復したものの、憲法改正を単独で行うことのできる330議席の確保へは及ばなかったため、『エルドアン大統領の意のままに』、『今すぐ』この国を動かすことは出来ないのではと、個人的には思います。

ただし、これまでもそうでしたが、目標達成のためには何でもしそうな人物でもありそうなので、その危険性も視野に入れる必要はあるかもしれません。

多分それは大勢の国民の危惧するところかもしれません。
日本では考えられないかもしれませんが、トルコって民主主義だよね?と思うくらい、エルドアン大統領の『国の私物化』たるや、それはそれは酷いもの。
それを目の当たりにして、トルコ人といっしょにため息をついてはいますが、その反面、じゃあこの人に代わる人部はいるのか?という正直な疑問もあります。

じゃあ、どうしたら良いのか。

何ごともそうですが、それには近道はなく、これまでの取り組み方を見直し、改善・実践しながら、強い土台を作って行くことしか方法はないのではないかと思います。
もちろん、不正が堂々と横行している国では容易ではないでしょう。
それでも、根気よくそれを続け、人々に正しい教育を施し、育成して行くことは、この国の将来を考えたときに必要なことであり、それしか出来ないというのが現状ではないかと思います。

この辺りの問題については、トルコに限らず、日本も同じ。

次回の選挙は4年後。
昨晩外国人に対する風当たりが強くなるんじゃないかと不安を訴える外国人もいましたが、私はこの国が大好きなトルコの一住民として、引き続きこの国の今後に注目して行きたいと思います。

しかし昨晩見ていたテレビにこの日の投票率が出ていたけど、その時点でおよそ85%。
この投票率を『政治に対する関心の高さ』と言う人もいるけど、その国の在り方に国民が関心を持つのは至極普通なこと、ですよね。

11月2日のHurriyet紙によると、各党の獲得議席は以下のとおり。
 AKP(公正発展党) 316議席(49.41%)
 CHP(共和人民党) 134議席(25.38%)
 MHP(民族主義者行動党) 41議席(11.93%)
 HDP(国民民主主義党) 59議席(10.70%)


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