2015年10月13日火曜日

In Deep Grief -- 深い悲しみの中で

悲しい週末が明けた月曜日。

(写真はitv newsより)

アンカラでの爆弾テロについて、ダウトオール首相はその方法からISによる自爆テロの可能性が高いと見て、そこに焦点を当てて捜査を進めているようです。
けれど、これまでISが絡んだ事件では必ず犯行声明が出されているようなのですが、今回の事件については事件から丸2日が経った今でも、ISからは何も声明が出されていません。

トルコ国内で同じようなテロ事件は、今年の6月以降2度起きています。
にもかかわらず、今回事前に何の予防措置も取らず、このような結果を招いてしまった政府に対し、この週末、イスタンブールやアンカラ、そして西部の町イズミールでは、大規模な抗議デモが行われました。

(写真はHurriyet Daily Newsより)

今回のアンカラでの事件は、政府に楯つくとこういう目に遭うんだ、という現政権による国民に対する圧力だと言う意見も多く聞かれています。
そんな中、現政権を特定しての抗議活動では、参加者が今回アンカラで起きた事件と同じような目に遭うリスクが高いのです。
それでも、それに屈せず立ち上がるトルコ人の姿勢は勇ましいとさえ、感じました。

そんな彼らを見て、いつだったか、あるトルコ人が「自分たちが獲得した自由を脅かされることがあれば、命をかけて戦う」と言っていたことを思い出しました。

(写真はJakarta Postより)

今日の午後9時からは、自宅で鍋を叩いて抗議することも始まったようです。
カドキョイは現政権のAKPと対立するCHPの地元であるため、鍋を叩くだけでなく、口笛を鳴らしたり、声を発して抗議する家庭も多く見受けられましたが、AKPの支持者が多い地域ではどうだったのでしょう。

誰の心の中にある『良心』で誰もが今回の事件の重さを感じ、トルコが正しい方向へと向かって行くことを心から望みます。


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