前日、前々日とは打って変わっての晴天! |
雄大なジョージアの自然に囲まれたこの教会は、
ジョージアのシンボル的な教会であると同時に、
地理的にも人里離れ孤立した場所にあったため、
18世紀にジョージアが危機的情況にあったときには、
聖ニノの十字架を含む貴重な遺物が
ジョージアがイベリア王国だった時代の首都、ムツヘタから、
この教会へ保管のため持ち込まれたとか。
またジョージアがソビエト連邦の時代にあったとき、
全ての宗教的なサービスは禁止されたそうなのですが、
この教会だけは観光客に人気の場所だったようです。
この聖ニノという人は
ジョージアの亜使途光照者、
つまりキリスト教を伝導した人で
しかも女性。
その上驚くことにこのニノさん、
一説には
カッパドキアのコラストラ(どこ?)の出身で、
当時コンスタンチンノープルから
ジョージアへ来たそうなのです。
そんな背景のあるゲルゲティ三位一体教会。
標高2170メートルのところにあり、
徒歩だと麓の村からおよそ1時間半から2時間、
車だと30分ほどで行くことができます。
途中、来た村を見おろす。高い! |
この日の前日、
私は地元のタクシーの運転手さんから
散々タクシーで行くことを勧められました。
正直、雪も降っていたし、
かなり迷いましたが、
行ってみてダメだったら引き返してタクシーで行こう、
そう決めて徒歩で行くことに。
お天気は雲一つない青空。
私がこの村に来る数日前から雪は降っていたものの、
春の雪。
ということでどんどん溶けていきます。
そんな中、何度か道を行ったり来たりしながらも、
途中まで順調に。
本当にずっとこんな道ばかり。 ここはまだ良い方。 |
じーっと見てたら、「もぉ〜〜」と挨拶。 |
ステパンツミンダの村は本当に美しく
そしてのどかで、
途中、すれ違うのは
人よりも、
牛、馬、羊、のほうが多かったくらい。
道は『車が行き来する道路』ではあっても、
それはもちろん舗装されておらず、
途中水たまりや雪だまりで
ヒヤヒヤしたところも何カ所かありましたが、
スタートしてから3時間、
急に視界が開けて、教会が見えた!
足元が良ければあっという間だけど、 この日はこれからゆうに1時間はかかった。 |
しかし、、、
実はここからが長かったのです。
距離的にはそれほどではないのですが、
溶けた雪の上を
送迎のタクシーがガンガン通るものだから、
あちこちぬかるんでいて、
足元を取られて歩けない、、、
私でさえも滑りそうだったんだもの。 車もね。 |
教会はすぐそこなのに、
悪路に先を阻まれ、
無理かも、、、と思いつつも、
折角来たのだから行けるところまで進んでいくうちに、
教会に到着!
教会はとてもこじんまりとしていたんですが、
ちょうどミサの時間に重なったらしく、
観光客ではない
地元の方たちもかなり集まっていました。
私は少しだけミサに加わり、
その後は少し写真を撮って
教会を後に。
教会からの眺めは絶景なんですが、
山頂はかなりの強風で
しかも寒い。
教会から見るカズベキ山。 やっぱりすごい山だ。 |
というのも、
この教会の目の前にそびえるカズベキ山は
別名を
『氷河の山』もしくは『凍てつくほど寒い山』というほど。
で帰りはというと、
実はもうこの時点でかなり精神的に参っていて、
『帰りはタクシーで下山しよう』と決めてました。
運良く停まっていた乗合タクシーの運ちゃんから、
「乗っていくか?15ラリでいいよ」と言われ、
迷いもせず
「お願いします」と車に乗り込むヘタレな私。
とそのとき、
手がおかしい。
足場の悪いところを長時間、
転んだら危ないと
ポケットから手を出して歩いていたせいか、
手の感覚がない。
おまけに浮腫んでるし、
こすってもこすっても手は中々温かくならず、
浮腫んでいるせいか関節もよく曲がらない。
え?
もしかして、しもやけ?
その後、気がついたら手は治っていましたが、
今回ばかりは本当に準備不足。
自然を甘くみてはいけません。
タクシーの出発を待っている間、
運転手さんから、
この後どうするんだ?と聞かれ
トビリシに移動すると言うと、
なんと20ラリで行ってくれるというので、
それに便乗することに。
トビリシに出発直前、ホテルの部屋から。 カズベキ山の左側の頂上にある小さな建物が 私が行って来たゲルゲティ三位一体教会! |
このカズベキ山。
その後調べてみると、
ゲルゲティ三位一体教会から2時間半ほど歩くと、
カズベキ山の氷河まで行けるのだそう。
それを聞いて、
次回は絶対にその氷河まで行ってみようと思った私。
もちろん今回のような雪の舞う時期ではなくて、
天候の安定した、温かい時期に。
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ジョージア(こちらではグルジアと呼んでます)には妙な親近感があります☆
返信削除だって、このくにの目医者さんにグルジア人と間違われた私ですもの。苦笑
すごい荒々しくも綺麗な自然ですが、寒そうですね・・・
大事に至らなくてよかったですが、暖かい季節のときも
山の場合は万が一のための防寒衣類を持参されたほうが
よろしいかと・・・。
グルジア、料理がおいしそう♪
黒猫一家の母さま、
削除コメントありがとうございます。
ええーっ、グルジア人に間違われたんですか?グルジアはアジアとは言っても色々な民族の血が混ざってますから、私も良く間違われる中央アジア人よりは、彫りも深く、より西洋的な感じがします。
この教会への道は、舗装はされていませんが、歩きやすいと思います。
お天気さえよければ、本当に絶好のトレッキングコースです。けれどおっしゃるように山の天候は変わりやすいのも事実。私が訪れた春先は、特にかもしれません。次回はもっと装備に気を付けたいと思います。(←え?また行くの?笑)
グルジア料理は日本人の口に合うと思いますよ。
ただし、パクチーを結構使っているので、苦手な人は要注意です。