2016年10月20日木曜日

A Cute Little Angel from Syria -- 天使のような女の子

先週のこと。

エミノニュに行くと必ず行くCoffetopiaというカフェで
友だちとお茶を飲んでいたとき、
向こうから物売りの子どもがやってきました。

名前は聞かなかったけど、年齢は10歳。
本当に可愛い子でした。

イスタンブールで、道行く人に幼い子どもがものを売る姿を見るのは、
決して珍しいことではありません。

大概はロマ(ジプシー)の子どもたちですが、
シリアからの難民や移民が増えるにつれ、
場所によってはシリア人の子どもの物売りに出逢うことが増えてきました。

この日やって来た子もシリア人の女の子。

必ずしもそうではありませんが、
ロマの子たちはたくましく、
『本当に生活に困っているんだ』的な雰囲気が強い子が多いのに比べ、
シリア人の子たちは身なりがきれいで、
押しが強くない子が多いように私は思います。

この子もそうで、
清潔な服を来て、
髪もきちんと結って、
笑顔でものを押し付けることなく、
「買ってくれませんか?」とテーブルを回っていました。

私と一緒にいた友だちでティッシュを一つずつ買ったあと、
私は「お腹空いていない?」とその子に聞きました。

物乞いや物売りの子どもたちが稼いだお金は
ほとんどの場合その子たちのものにはならず、
その子たちのために使われることもないと聞いています。
この子は違うと思いますが、
満足に食べることが出来ない子も多いため、
自分に時間的、金銭的に余裕があるときは、
時々子どもたちに食べるものや飲み物を買っています。

その子は戸惑いながらも少し考えて、
「お腹は空いていないけど、オレンジジュースが飲みたい」
と言ったのですが、
残念ながらオレンジジュースはなし。

「じゃあ、バナナが食べたい。1本2リラするけど、買っていい?」と
聞いてきました。

もちろん、どうぞ、と答えると、
カウンターでバナナを切ってもらってからそばにやって来て、
「ありがとう!」と、私の頬にキスをしてきました。

いや〜、こんな物売りの子、初めてです。

そして話しはこれで終わりません。

私たちもそろそろ行こうかとお会計をするとき、
その場に居合わせたCoffeetopiaの若い男性スタッフの一人が、
「バナナはボクが払うからお代は要りません」と。

私はトルコ人のこういうところが好き。

この青年のように、
弱い立場のものを守る場面に出逢うと気持ちがほっこりしますが、
小さな子どもがこうやって家族を助けるために
何らかの形で働かなくてはいけないことは、
好ましいことではないように思います。

この子のような子どもたちが、
自分たちが望む子どもの時間を楽しめる世の中に戻りますように。


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3 件のコメント:

  1. 数年前、やはりistanbul の新市街広場に 座ってアコーディオンを弾いている男の子を見ました。 シリアを逃れてきた男の子、品の良い少年でした。
    以前、istanbul のあちこちで見られた、大量の花の前でお花を売るクルド系(多分)の女性たちは見られないのでしょうか?

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    1. HayaHiroさん、コメントありがとうございます。
      花売りの女性やアコーディオン弾きのほとんどは、ロマ(ジプシー)の人たちだと思います。私はアジア側に住んでいるのでヨーロッパ側のことはあまりよく分かりませんが、カドキョイの船着場前の広場にはずらーっと花売りのおばさん(と言っても若い)がいますし、カフェやバーにも流しの花売りがやってきます。おばさんも子どもたちも、とってもたくましいです。

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  2. このコメントは投稿者によって削除されました。

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