2016年11月11日金曜日

Trump and Atatürk -- 選挙と命日

一昨日、11月9日は
朝からアメリカの大統領選挙の話題一色の一日でした。

そんな中、
私は何ヶ月も会ってなかった友だちと久しぶりに会い、
話し、笑い、励まし合い。

話題は主に、
これからのこと。

今のトルコの在り方や
アメリカ大統領選挙の結果を受けて強く思ったことは、
一人一人が自立する時代がやってきたということ。

トルコという国に住むようになって、
特にこの3年間のこの国の変化を見て実感していることは、
政治によって
こんなにも生活が揺さぶられるのであれば、
国に頼らなくても
自分の生活が揺さぶられないような
基盤を作って行くしかないのでは
ということ。

テクノロジーの発達により、
世界はどんどん小さくなり、
目も、意識も
外へ外へと向かうようになった反面、
自分の身近なものへのケアが疎かになり、
それ故に足元がぐらつき
不安になるんじゃないか。

今年の春から
友だちと一緒に畑で働くようになって、
分かったことなんですが、

人間の社会で何が起ころうと、
毎日毎日必ず陽は昇り、そして沈み。
大地に植えた種は、
芽を出し、育ち、食べ物を与えてくれる。

地球は思っている以上に
私たちに多くを与えてくれていること。
それに気付いてからは、
世の中の変化が怖くなくなりました。

そして昨日。

この日はトルコ共和国の初代大統領
アタテュルク大統領の命日。

(コチ財閥のホームページより。)

午前9時5分。
アタテュルク初代大統領が亡くなった
1938年と同じ時間にサイレンが鳴り、
その時間は、
トルコ国民は誰もが足を止め、
1分間の黙祷を捧げる。

うちの近所でも、
道行く人も、
車に乗ろうとした人も、
出かけようとアパートから出て来た人も、
みんなその場に足を止め、
1分間、静かに黙祷していました。

今のトルコはとても難しい時期にあるだけに、
その光景が何とも心に沁みて、
ジーンと、思わず涙。

トルコは地理的にも非常に恵まれ、
また国土も豊かで何でもある国。
自分たちのことは
全部自分たちで賄える国。

けれど一昨日会った友だちによると、
オスマン帝国時代の
『領土を広げる』といったメンタル的な傾向が
多くのトルコ人の中に未だ根強く残っているため、
それに満足できないそうな。

まあこれは、
トルコに限ったことではありませんが。

本当は
誰もがみんな必要なものは持っていること。

それに気付けば
各々が自信を持って自立し、
お互いを尊重しながら助け合い、
不安や争いのない世界が実現できるように思います。


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