前の家の契約を修了する際、
一番苦労したのが、
ディポジット(敷金)の払い戻し。
日本なら、
契約に則って
期限までにちゃんと支払われますが、
トルコでは、
「先延ばしにされる」可能性が高いそうで、
引っ越す直前に部屋を見てもらい、
「引っ越しの費用が必要!」と言いはって、
早めにディポジットを返してもらおうという
作戦を立てました。
家を見てもらう際も、
私一人では後になって色々と言われることを踏まえ、
友だちと
交渉上手な年配のトルコ人のおじさんが立ち合ってくれました。
そして当日。
約束の時間より遅れること20分。
やってきた不動産屋のおじさんは
念入りに電気、トイレ、水回りをチェック。
そんなこともあろうかと、
もちろんこちらも事前にチェックし、
直すところは直しておきました。
「問題なし」と言われ
ほっとしたのも束の間、
今度は公共料金の滞納について聞かれ、
「ない」と言っているにもかかわらず、
「滞納金がないことを証明しないと
ディポジットは返せない」と言い出しました。
実は私の家の公共料金は、
水道は私名義なのですが、
電気とガスは友だち名義。
しかもその友だちは現在日本。
何かあったときのためにと、
今年の春に友だちがトルコに一時帰国した際
名義変更しようとしたのですが、
法律で義務づけられている住宅保険に
家のオーナーが加入していなかったため、
電気とガスの名義変更ができず。
それを説明しても、
最新の請求書を見せて、
滞納金がないことを説明しても、
不動産屋は
「証明書を出さないと払わない」の一点張り。
困った、、、
そこで日本にいる友だちに電話をかけ
事情を説明し、
日本にあるトルコ大使館で委任状を作成してもらい、
イスタンブールにいる友だちの友だちが
全ての手続きをしてくれることで
とりあえずはOKということに。
そして今週の月曜日。
冷たい雨が降る中、
友だちの友だちは
ほとんど見ず知らずの私のために、
全ての手続きを完了してくれました!
そしてその翌日。
不動産屋に書類を渡しに行ったのですが、
またここでも
なめるように書類を何度も何度も確認され、
『あーあ、まただよ』と内心思いながらも、
『あと少しでこのオヤジともさよならだ!』と自分に言い聞かせ、
ひたすら我慢。
その場で家のオーナーに電話をしてもらい、
翌日の昼までにディポジットを支払ってもらうことを
約束してもらいました。
ディポジットは約束通り全額返済されましたが、
この話しをトルコ人の友だちに話すと、
公共料金の滞納はトルコではよくあることなので、
不動産屋や家のオーナーが
証明書を要求することはままあることだそう。
しかも公共料金の清算が終わって気付いたんですが、
契約締結時に
電気、ガス、水道にもそれぞれディポジットがあり、
それが結構な額でした。
最後の清算は
ディポジットと相殺されたため、
持ち出しは一切なし。
何はともあれ、
預けていたディポジットはもちろん全額無事に戻り、
私はそれで
ずーっとずーっと欲しかったオーブンを、
今年こそは「買おう!」と思っています。
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