2015年7月28日火曜日

The 4th Week of July -- 7月の第4週

バイラムが明けてからの1週間。

色々なことがあり過ぎて、何をどこから書いて良いのか、、、
書いては消して、また書いては消して。
この1週間はそんな毎日を過ごしていました。

日本でも報道されていると思うのでご存知の方も多いと思いますが、先週の月曜日20日に、シリア国境の町スルチで32名の尊い命が失われた自爆テロが起きた後、木曜日にはスルチからおよそ180キロ離れたキリスで、シリア領域からのISILによる銃撃戦があり、トルコの兵士一人が犠牲に。

家路につく漁師のおじさんに手を振る若者たち。
スルチで犠牲になった子たちの多くは、彼らとほぼ同世代。

それをきっかけに、これまでアメリカ主導の対ISIL有志連合に参加しつつも、軍事行動に距離を置いていたトルコ政府もISILに対する方針を転換し、24日未明、シリア国境沿いのISILの拠点地を3カ所、初めて空爆しました。
その後も空爆は続き、今は陸と空からの監視を強化すると同時に、国内での安全面の強化も全力で行われているようです。

うーん、どうしたものか、、、と思う反面、でもちょっとひっかかることがあって、トルコ人の友だちに聞いてみたんです。

「これってもしかしてAKPの戦略?」って。

6月初めに行われた選挙で現在単独で政権を握るAKPは大敗し、議席も312から50議席以上を失い、その数は過半数の276議席を下回っています。
新聞には連立政権について毎日のように取り上げられていますが、他党と連立を組んだところでAKPが単独で政治を動かすことはできず、そうなると、再選挙で票を奪回することが唯一、AKPが望むであろう『単独政権への道』のように思えてなりません。

今回の一連の事件もですが、それに対する政府の対応も今までになく迅速で、それだけ物事が深刻なのかと思う反面、タイミングが良過ぎるんじゃないか、今のこの時期、AKPにとっては自分たちの政権の強さをアピールする、絶好のチャンスでもあるんじゃ?と、物事の裏の裏を見る私としては思ってしまう、そんな私の意見に対する友だちの答えは、

「当たり前じゃん!」

こういうことに慣れているトルコ人は、今回の一連の物事の成り行きを、冷静に見ているようです。

ちなみに、私の生活は、元々頻繁に出歩く方ではないので、ほぼ今まで通り。
ただ人混みに行くときや、使う交通手段などは、極力注意するようにしています。


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