まさか、まさか、一年のうちで最も寒さの厳しいこの時期に北欧へ行くなんて思ってもいませんでした。
でもそれが突然わいた「オーロラが見たい!」という思いだけで、北極圏の村へと!
この時期、太陽は午前9時半頃昇り、午後3時過ぎに沈む。 夏には3ヶ月間太陽が沈まず、冬にはおよそ1ヶ月太陽が出ない。 |
今回滞在した場所は、ラップランドの北東にある、サーリセルカ。
フィンランドのヘルシンキから飛行機でおよそ1時間半のところにあるイヴァロ空港から南へおよそ30キロほど行ったところにある、人口およそ350人の小さな村です。
サーリセルカは、フィンランドでも有名なスキーリゾート。
ヘルシンキ空港で入国の際に、ヘルシンキの後、サーリセルカに行くと言うと、「スキーをしに行くの?」と言われたほど。
サーリセルカのカウニスパーの丘。 左にあるのはレストハウス。 ここのサーモンスープは絶品! |
ここはスキーもだけど、オーロラの観測ポイントでもある。 |
サーリセルカのあるラップランド一帯は、毎年9月頃から雪が降り始め、雪解けが始まる4月までの間、およそ6ヶ月間は雪に覆われているそうです。
11月くらいからは最高気温も0度を上回ることはないため、降り積もった雪は、例え太陽が出ても解けることはありません。
そのため、樹木はこんなこんな不思議な姿に!
Snow Giant(雪の巨人) |
この写真はサーリセルカに着いた翌日、トナカイのそりに揺られて森の中を走ったときに撮ったもの。
到着した日は生憎の曇り空で、夜には吹雪になりましたが、翌日は一転、素晴らしいお天気に恵まれました。
私を引っ張ってくれたトナカイのお尻には、♡の模様が! |
サーミ人はかつて、このような移動可能なテントに住んでいたそう。 |
ラップランドには「サーミ人」という先住民族がおり、かつて彼らはこのトナカイと共に遊牧して生活していたそうです。
トナカイは寒さにとても強い動物で、マイナス70度の寒さでも耐えられるそうです。
この日私を引っ張ってくれたトナカイ。 まだ若そう。この後大好きな藻のような植物を上げました。 |
トナカイにもアルビノがあるよう。 眠そうな顔だけど、すごく愛嬌のある子。 |
この時期のサーリセルカはマイナス30度を下回ることもあるそうで、実際私がサーリセルカに行くと決めて気温をチェックしている間に、マイナス36度という日がありました。
想像もつかない寒さ、、、
でも町の雰囲気のせいか、それともワクワク感が大きかったせいか、耐えられないほど寒い!と感じた日はありませんでした。
むしろ、風の強いヘルシンキの方が寒かったくらい。
泊まった部屋の前の景色。 この翌日の晩は、ここに大きな龍のようなオーロラが! |
初日の夜は、吹雪いていたけれど、そんな中を無性に歩きたくなって、持って来たセーターを着れるだけ着込んでGO!
サーリセルカにある教会。 この辺りもオーロラの観測ポイント。 この翌日、2本のオーロラをここで見ました。 |
空を見上げると、ものすごい勢いで西から東へと風が流れて行きます。
この後地元の人に教えてもらったのですが、この辺りの天候は非常に変わりやすく、天気予報もあまり当てにならないと。
そのため風から天気を予測するそうで、西から東、もしくは北から南へと風が吹いているときは、その後晴れ間が出ることが多いそうです。
この翌日の晴天も、このときの強い西風のお陰でしょう。
このときの体感温度はおよそマイナス10度。
けれど寒さよりこのとき見た空を舞う雪と辺り一面に轟いていた風の音を、今でも思い出します。
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