昨日の未明、IS(イスラミック・ステート)により拘束されていた人質の後藤健二さんが、湯川遥菜さんに続き殺害されたらしい、というニュースを、インターネットで知りました。
この事件が発生してから10日間余り、様々な情報や意見が飛び交い、とても複雑な思いで毎日を過ごしていました。
助かってほしいと思う反面、自らの意志で行ったことだから仕方がない、自業自得だ、と思ったこともありました。
また領事館から『誘拐に対する注意喚起』のメールが届いたときは、自分に対する『誘拐されるリスク』が高まったことで、彼らの行動を『迷惑』に思ったこともありました。
もし、彼らがもっと慎重に行動してくれていたなら、、、
けれど、事実は、二人はシリアに行き、ISに拘束され、殺害されてしまった。
安倍首相は、今回のISの蛮行を「決して許さない」と発言したそうですが、日本政府は次に何をしようとしているのでしょう。
安倍首相のこの発言をニュースで耳にしたとき、真っ先に思い浮かんだことは、こういった事態への対策を理由に、日本で軍隊が復活するということ。
でもそれでいいんでしょうか。
暴力には暴力を、と言う方法が唯一、『テロに屈しない』ことなんでしょうか。
そもそも、何故、ISという集団が生まれてしまったのか。
全ての根底にある、この問題を解決しない限り、ISやその他のテロ集団をいくら表面的に一掃しても、根っこが残っている限りそれは見えないところで更に大きく育ち、また時期を待って再発します。
中東で起きている問題に、私たち日本人は本当に関係ないのでしょうか。
私たちが求める行き過ぎた豊かさの裏で起きていること。
それを後藤さんも伝えたかったんじゃないかと、今、シリアからおよそ1400キロの土地で、感じています。
後藤健二さんと湯川遥菜さんの魂が安らかでありますように。
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