2015年7月11日土曜日

Gabriel -- 大天使ガブリエル

夏至が明け、今年の後半はどう過ごそうかと思っていた矢先。
短期間に色々なことが起こり、ちょっと気持ちを整理するために、昨日は久しぶりにアヤソフィアへ行ってきました。

世界中のどこへ行っても、やはり一番好きなのは、
ここ、アヤソフィア。

アヤソフィアは私にとって特別な場所。
観光客としてトルコに来ていたときは、「またイスタンブールに戻ってこれますように」という願掛けのような気持ちで毎回必ず訪れ、イスタンブールに引っ越した当初は、辛いこと、悲しいことがあるとその気持ちを慰めてもらいに、そしてしばらく前からは、気持ちの整理をつけたいときに必ず行きたくなる場所です。

そのときの気持ちによって、
見えて来る風景がいつも違う。

昨日は、夏だというのにラマダン(断食)の影響か館内はガラガラ。
もしかしたら今まで行った中で一番空いていたかもしれません。
外の気温は30度を越す暑さでしたが、館内はひんやりと涼しく、沢山の窓から差し込む太陽の光が館内のところどころを優しく照らしていました。

久しぶりに館内をゆっくりゆっくり歩きながら、ふと引かれる場所で足を止め辺りを見ると、そこには必ず新しい発見があるのがアヤソフィア。
そしてこの日は普段ではありえないことが起きました。

この日は本当に空いていて、時々周囲に誰もいなくなる。

2階のお気に入りの場所から、一番好きなモザイク画の『大天使ガブリエル』を眺めているとき、その先にある立入禁止の場所に人が二人、入っているのに気がつきました。
あれ?あそこはロープが張ってあって入れないはずなのに、、、と思ってみて見ると、ロープの一部が外れている!
誰かが誤って外してしまったのが、そのままになっていたのかもしれません。

入ろうか、入るまいか。
一瞬そんなことが頭をよぎったものの、それより先に身体はすぐそれに反応し足早に立入禁止内へ!

心臓が口から飛び出しそうなくらいドキドキしました、ホント。
立入禁止が見つかったらどうしよう。
いいえ、そんなことは微塵も思いません。
だって、ロープが開いていたんだもの。
ドキドキしたのは、そこから見えるドームの景色を想像したから。
『おいで』と導かれるように立ったその場所からドームを見上げた瞬間、無の世界に包まれたような感覚がありました。

大天使ガブリエルを真正面から。

光り輝く大天使ガブリエル。
私が最も好きな天使。

いつもはこの角度から。

四大天使の一天使であるガブリエルのお役目は、神の言葉を伝えること。
そしてその名前、ガブリエルは『神の人』という意味。
聖書の中でも沢山の預言者に神の言葉を伝え、またイスラム教においても預言者ムハンマドに神の言葉であるコーランを伝えたのも、このガブリエル(イスラム教ではジブリール)だと言われています。
そのためか、何かを知りたいとき、ガブリエルに問いかけると教えてくれると言われています。

マリアに受胎告知をしたのも、このガブリエル。
神様のメッセンジャー。

混沌とした町イスタンブールで毎日を過ごしていると、沢山のことが聞こえたり見えたりし過ぎて答えを見失いそうな気がしていましたが、でも実はその逆で、そういう環境だからこそ、見えて来る本当のものがあると最近気付きました。
ガブリエルが私に伝えたかったこと。
少し混乱している今は分からなくても、そのときが来れば、きっと見えて来ることでしょう。


ブログランキングに参加しています。 応援していただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 海外生活ブログ トルコ情報へ
にほんブログ村

6 件のコメント:

  1. 素晴らしい体験をされたのですね!!

    私にとってイスタンブールは一生に一度訪れてみたい憧れの地、アヤソフィアは「一度でも観れたら本望」の絶対行きたい場所です。

    その場で、なんという貴重な体験。
    きっと「求めたからこそ開かれた」んでしょうねえ…
    羨ましい限りです☆


    僥倖のおすそ分け、有難うございます!

    返信削除
    返信
    1. しゅくらむさま、
      コメントありがとうございます!
      イスタンブールはもちろんですが、アヤソフィアは多くの人を魅了してきた特別な場所です。
      私もその一人。
      ここに来ると、はるか昔にタイムスリップした、そんな感覚を毎回覚えます。

      今回の体験は本当に驚きでした。
      その先にあるものが何かはまだはっきりとは分かりませんが、そこに繋がる何かに導かれたのかもしれません。

      是非、アヤソフィアを体感しに、イスタンブールへお越し下さいね。

      削除
  2. 先日は、感情の高ぶりのあまり、「お会いできれば」などと書き込みしてしまって申し訳ありません。 後からよくよく考えてみれば、いきなり失礼にも程があると自分でも感じました。赤面の至りです。本当に申し訳ありません。コメントは削除していただいて結構ですので、どうか今後とも一読者として拝読させてください。

    返信削除
    返信
    1. しゅくらむさま、
      いつもコメントありがとうございます!
      失礼なこと、、、?いいえ、私がそう感じることは何も書かれていないと思いますよ〜。
      全てはご縁、そう思っていますので、いつかお会い出来ることがあれば是非!
      これからもどうぞよろしくお願いします。

      削除
  3. 温かいお返事有難うございます!

    ぜひいつか憧れの地へ伺いますね!

    返信削除