イスタンブールはここしばらく春のように暖かな日が続いています。
まだぎりぎり秋を感じはしますが、八百屋さんに並んでいる野菜や果物のラインアップを見ていると、間もなく寒くて冷たい冬がやって来るんだなぁ、と感じます。
そしてこの時期はカリンの季節。
カリンは日本でもこの時期あちこちで見かけますね。
カリンはのどの薬として有名で、中国では『杏一益、梨二益、花梨百益』と言われるほど、有益な果実のようです。
日本では普通、ハチミツ漬けやジャムにすると思いますが、トルコでは生で食べるんですよ、カリンを!
でも調べて見るとトルコで『カリン』と言われているものは、『マルメロ』(西洋カリン)という果実で、日本のカリンとは少し違うようです。
また日本のカリンは生食不可とありますが、これは『食べちゃダメ』な訳でなく、『食べても美味しくないよ』なのだと思います。
渋柿と同じですね、多分。
トルコのカリン?マルメロ?は、生食可とありますが、でも正直、酸っぱいしえぐいです。
ただ渋柿のように吐き出すほどではなく、酸っぱさとえぐさを感じつつも、食べられます。
私も出されれば食べますが、本音を言えば火を通した方が断然好き。
ちょうど風邪を引いて咳が長引いていたので、百益あるであろうカリンのスイーツを作ってみました。
材料: カリン2個
レモン半分
砂糖 適量(100gくらい?)
これがトルコで『カリン』と言われて売られているもの。
2個で150円くらい。
まずは洗って皮をむいて、中心のワタと種を取り出します。
カリン、固い、、、
ご存知の方も多いと思いますが、カリンの種にはとろみを出す成分があるそうです。
ただし、この種、生だと毒があるので要注意!(毒は加熱、アルコール漬け、砂糖漬けで分解されるそうです)
そしてこのとろみのついた液を濾して、先に皮をむいて切ったカリンに水と砂糖を加えて、煮ます。(火加減に気を付けて)
友だちから、「赤くなるまで煮るのよ!」って言われたんですが、一向に赤くならない、、、(下の写真の時点で30分強)
これ以上煮ると煮くずれてしまうので、1時間弱で火から下ろし、絞ったレモンジュースを加えました。
砂糖が少ないのとレモンが少し多かったのか酸っぱめですが、私はこれくらいが好きかな。
さて、カリンが赤くならなかった理由。
分かりません。
友だちによると、彼女がこれまで作ったこのスイーツ、赤くならなかったことはないそうで。
でも去年、階下の奥さんからいただいたカリンジャムも赤くなかったなぁ、、、
ちょこっとだけ調べてみたら、カリンに対して砂糖30%が一番赤くなったと書いてある記事がありました。
なのでもしかしたら砂糖の量と関係しているのかもしれません。
まあ、でもそもそもカリンが加熱すると何故赤くなるのか、ということ自体よく分かってはいないみたいなので、私が今回使ったカリンは『赤くならないカリン』だということにしておきましょう(笑)
美味しいので、また作ってみて、赤くなったらご紹介しまーす。
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