写真は、BBC.comより |
犯人の女性は即死。
20代半ばのその女性は、妊婦だったそうです。
そしてツーリストポリスで「財布をなくした」と英語で言ったその女性に応対した二人の警官のうち一人は、搬送先の病院で亡くなられました。
亡くなられた警官はまだ32歳。
2ヶ月ほど前に女の子が生まれたばかりだったそうです。
写真は、BBC.comより |
この事件直後に、反政府極左組織の『革命人民解放党(DHKP/C)』が犯行声明を表明しましたが、9日になってその表明を撤回しています。
誰が何の目的でこの事件を起こしたのか、犯人の女性についても実名が報道されたものの確認は取れておらず、今のところ詳しいことは分かっていないようです。
言論の自由、反テロリスト行為、犠牲者への追悼を宣言する、 "Je suis Charlie"。 (写真は、ロイター社より) |
そして、その自爆テロ事件の翌日、今度はパリ中心部、マレ地区の近くにある、新聞社シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社で、イスラム過激派とみられる人たちによる襲撃事件が起こりました。
シャルリー・エブド社はこれまで何度もイスラム教を題材とした風刺漫画を掲載しており、そのため関係者は絶えず殺害すると強迫され、警察の護衛対象になっていたとのこと。
事件前日の新聞にも、イスラム過激派を挑発するようなイラストが掲載されていたことから、イスラム教を風刺することに対する抗議行動が、このような行き過ぎた形となってしまったのかもしれません。
この襲撃事件で亡くなられた12名の犠牲者のうち一人はイスラム教徒だったそうです。
9日に友だちとタクシムへ出掛けると、 フランス領事館の前に人々が集まっていました。 警察も近くに待機していたので、この後抗議活動があったのかも。 |
私にとっては、どちらもとても思いの深い場所。
自爆テロ事件のあったツーリストポリスは以前一度行ったことがあったし、今回の事件の前日も日本から来た友だちとそのすぐ側を歩いたばかり。
パリのマレ地区は私がパリで一番好きな場所で、現場の近くには美味しいパン屋さんがあったことを、地図を見て思い出しました。
そんな場所でこんな事件が起きるなんて、とても悲しいことです。
亡くなられた方のご冥福をお祈りすると同時に、このような暴力行為が一日も早く無くなることを切に望みます。
Tamaちゃんの心の平安が一日も早く回復されますように。
返信削除私にできることは、祈ることと、自分のなかの争いの感情を手放して平和な場所をつくることだけです。日常のなかでそんなことが起きるというのは、きつい。日本以外の場所で暮らすということは、そういう場面にも向き合って手放していくということなのですね。憎しみの連鎖が起きないことを願います。
真理子さん、ありがとう。
削除私が一番心配しているのは、今回のこの二つの事件によって、モスリムたちへの偏見が強くなること。近日中にブログに書くつもりでいるけど、大半のモスリムたちは平和な人たち。中東での戦争だって裏にはアメリカやロシアがあって、犠牲になっているのは普通の人たちばかり。昨日もうちの近所の通りで沢山のシリアからの難民を見たよ。顔つきや物乞いの押しの弱さから、かつては私たちのように普通に暮らしていた人たちなんだと思った。
ここにいるとね、見えない世界が見えて来る。それだけでもここに住む意味は大きいって思ってる。辛いこともあるけれど、それが今の世界というものなんだよね。