2015年9月14日月曜日

Sabırsız -- 短気

今日のお昼過ぎのこと。

家で仕事をしていると、外から女性の大きな声が聞こえてきました。
道で大人が大声で言い合いをする、なんて光景は日本ではそうしょっちゅう見かけませんが、ここトルコではそう珍しいことではないこと。

トルコ人みんな、とは言いませんが、でも何かカチンとした出来事に出くわした場合、概してトルコ人は黙っていられない。
ここで相手がそれをやり過ごせば、そのまま終わるものの、「売られたケンカは買う!」相手だと、ちょっとしたことで、大げんかになることも。

それでも、今回は昼間だし、女性だから、すぐに収まるだろう、と思って聞いていましたが、その声は収まるばかりかどんどん大きくなり、その女性の甲高い声がアパート周辺に響き渡りました。

トルコ人は普段からよく窓から近所の様子をうかがっているのですが、こういうことがあると、「なんだ、何ごとだ?」とみんな一斉に窓辺に集合します。
そういう私もご近所さんにならって窓辺へ言ってみると、50歳くらいの女性が、あるアパートの1階にいた女性と窓越しに何やら揉めていて、手に持ったものを今でもその女性に投げつけんばかりの剣幕で怒っていました。

何を言っているんだろう、、、
悲しいかな、私のトルコ語のレベルでは、その女性が何を言っているか分かりませんでしたが、その女性の怒りたるや、見ているこちらにも飛び火しそうなくらい。

普段はとっても平和なんですけどね。

その女性の夫と思しき人物がアパートの入り口の階段に座っていたのですが、その男性が立ち上がり言い合いに参戦するかのように女性の側に来ると、それまで窓から身を乗り出して余裕な感じだったアパートの女性は素早く窓を閉め、シャッターを降ろしました。

その瞬間。

その男性は手に持っていたペンキの容器?を窓に向かって投げつけようとしたのです!

多分男性はそれを投げつける振りをして、女性を脅そうとしたんでしょう。
でも、運が悪いことに、ペンキの蓋が外れ、遠心力も手伝って、空中にばらまかれたペンキの半分はその男性に!
あーっ!と思うと同時に、すみません、私、顔から、お腹の辺りまで真っ白になったその男性を見て、笑ってしまいました、、、
悪いことはできません。

収拾がつかなくて、二人は立ち去ったものの、怒りが収まらないその女性は途中で見つけたビールの瓶をアパート目がけて投げつけたり。
ああ、大人げない、と思いつつも、この後うっぷんが収まらず、仕返しに来なければいいなぁ、、、と思ったり。

しかし可哀想だったのは、すぐ側に車を停めていたアパートの3階のおじさん。
少しだけど、飛び散ったペンキが車に着いてしまったのです。
なーんにも関係ないのに、とんだとばっちりを食わされてしまって、やれやれという心境だったでしょうね、きっと。

信じられないくらいいい人も沢山いるんですけどね、トルコ。

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