2014年10月23日木曜日

More than Just A Knife -- 日本の包丁

この2週間の旅行記を書こう書こうと思っているのですが、その前にこの旅行中に買った包丁の素晴らしさに感動して、やたら野菜を刻んで料理をする、ということばかりに集中しています。

今年の3月、ご縁があってある方から不動明王の化身と言われる『俱利迦羅龍王』のお話しを伺い、興味を持った私は早速ネットで検索すると、石川県に『俱利迦羅不動寺』というお寺があることを発見。
そして今年の10月は3年に一度の奥之院御本尊のご開帳があると知り、今回一時帰国した際にお詣りさせていただきました。

山間にある俱利迦羅不動寺。
今回お詣りしたのは山頂本堂。鳳凰殿は山の麓にあります。

その後、京都、大阪へ向かおうと思ったのですが、折角北陸まで来たので、途中、有名な『白山ひめ神社』や龍の形をした杉の枝のある『金劔宮』へもお詣りしようと、俱利迦羅不動寺をお詣りした後、この二つの神社のある鶴来町へ向かいました。

白山ひめ神社御拝殿。
本殿はこの裏、奥宮は白山山頂にあります。

その鶴来町で、今回持ち帰った包丁に出会ったのです。

地元の方の話しにによると、鶴来町の鶴来は、かつては『刃(やいば)の剱(つるぎ)』と書かれたほど、古くから刀剣の生産が盛んで、江戸時代には加賀藩御用達の刃物店もあったとのこと。
今回訪れた『金劔宮』の古名は『劔宮』。
鶴来町の『鶴来』もこの『劔(つるぎ)』が由来で、『劔』が『鶴来』となったのは、江戸時代の元禄以降のようです。

金劍宮にある龍。
以前より優しい表情になったと、神社の方がおっしゃっていました。

で、肝心の包丁ですが、とにかくその切れ味がすごい!
包丁は英語で、(cooking)knifeと言いますが、ナイフという表現以上のもの、私的には刀のようにさえ感じます。
刃が野菜に吸い込まれるように入り、力をほとんど入れること無く切れるその様は、もう芸術の領域です!

っていうか、私どれだけ切れ味の悪い包丁を使っていたのか、、、ちょっと反省したりして。

これがその包丁。
上は野菜・果物用、下は肉・魚など硬いもの用。

ちなみに今回購入した包丁は2本とも手作り。
刃の部分は刀剣と同じ鋼で出来ており、驚くほど軽い割には、恐ろしく切れます。
トルコ人の友だちに、「サムライになった気分」と言いましたが、刀で斬るってこういう感じなんだろうなぁと、想像しています。

自分で研ぐことも可能ですが、購入したお店の方からは、刃こぼれしても、切れ味が極端に落ちることは早々ないので、帰国した際に研ぎに出しなさい、と言われました。

皆既月食の夜に知り合った金沢出身の方から、
金沢駅構内の回転寿しが美味しいと教えてもらいました。
すべて地物!本当に美味しかった!

また一つ、海外で誇れる日本の伝統が増えました。

今回包丁を購入したお店
 浅野金物店
  石川県白山市鶴来町本町2丁目
  電話: 076(272)0028

0 件のコメント:

コメントを投稿