2003年6月。 当時住んでいた神奈川県の海辺の町で出会いました。 |
2003年6月に拾ったときには既に大人だったので正確な年齢は分かりませんが、恐らく14、15歳。
拾ってからずっと、全く病気もせず、よく食べ、問題行動もなかったのですが、イスタンブールに引っ越して来た直後の昨年8月より、原因不明の下痢が始まり、みるみる痩せていきました。
こちらでも獣医に連れて行ったのですが、チイが過呼吸になるほど強いストレスがかかったため、何があっても家で看る覚悟で、それ以来獣医には連れて行きませんでした。
今年の冬以降、何度か「もうダメかも、、、」と思うこともありましたが、その都度持ち直してくれていました。
グリーンの瞳は、光の角度によってはブルーになったり。 とても美しい子でした。 |
けれど今回パリから帰ってから、元気や食欲があっても、何かが違う。
恐らく、目が違っていたのだと思います。
何だか魂が抜け出始めているような、生きている肉体はここにあっても、生気が感じられないというか、不思議な感覚を感じていました。
考えてみると、その頃から旅立ちの準備をしていたのかもしれません。
病気もせず、問題も起こさず、母性がとても強い子で、 仔猫の面倒をよく見てくれていました。 |
様子が一変したのは一昨日、8月19日。
朝まで勢い良く食べていたのに、夕方から急に食べることに興味を示さなくなり、ただでも痩せた身体がさらに痩せ、見るのが辛いほどでした。
そしてその翌日に食べた茹でた鶏肉が最後の食事となりました。
その後、水は飲むものの、一切食べず、暗くて涼しいところを求め、そこで時折身体の向きを変えて横になったままでした。
私も今朝は午前3時まで起きていましたが、その直後、少し横になった1時間の間にチイは静かに旅立って行きました。
こんなに性格の良い子には二度と会えないと思う。 |
友だちから、イスタンブールのTuzla(トゥズラ)という町に動物を埋葬してくれるところがあると聞いていたので、今日のお昼に出掛けて埋葬してもらいました。
チイを埋めた場所は小さな木の根元。
抜け殻になったチイの身体がこの木の栄養となって、この木が吐き出した酸素で私たちが生きることができるんだなぁ、、、と命の循環を思いながらお別れしました。
土に還ったチイ。 またいつか! |
共に暮らした時間は11年余り。
手のかからない、本当に良い子でした。
善く生きたね。
ありがとう、チイ。
ずっとずっと大好きだし、ずっとずっと忘れない。
Tuzla Hayvanlari Mezarlığı
Aydınlı, Tuzla, Istanbul
0216 586 55 20
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