2014年8月17日日曜日

Slipping into the Past -- 時代が交錯する町

今年のイスタンブールは本当に暑い!

昨年7月にイスタンブールに引っ越して来た際、何度か熱波が来て暑い日が1、2週間続いたことがありましたが、今年は「暑い〜!」と友だちと言い合う日が1ヶ月以上は続いています。
その上、時折激しい雷雨に見舞われ、そのせいか湿度がとても高く、日本の夏を思い出すほど。
9月は例年なら、雨も降らず、暑くもなく寒くもなく、1年のうちで一番良い季節だと言われていますが、今年はどうなるでしょうか。

そんな中、先日ロンドンからイスタンブールに遊びに来てくれた日本人の方と、スルタンアフメットを歩いて来ました。
まず向かったのは、アヤソフィア博物館。

内部拝廊から。
様々が融合している場所。

午前中はものすごい行列だと聞いていたので、少し時間をずらしたところ、30分も並ばずに中に入ることができました。

『天国と地獄の門』と呼ばれる大理石の扉。
ビザンチン時代、一般人はこの扉の向こうには入れなかったとか。

アヤソフィアの建設が最初に開始されたのが、今からおよそ1500年前。
ここには、沢山の歴史的、宗教的、そして建築物としての背景があるため、訪れる人の興味の対象によって、見方は様々でしょう。
私はかつてここに居た人たちが、どういう暮らしをし、毎日どんな風景を見ていたのか、そんなことを想像しながらここで過ごす時間がとても好きです。
ローマカトリック教会の時代には、お隣のブルーモスクもトプカプ宮殿もなかったので、ここで暮らしていた宣教師たちは、今と変わらず、青い海と大空を飛ぶカモメを目にしていたのでしょうか。




アヤソフィア博物館の後は、すぐ近くにある考古学博物館へ!

タイムスリップしたかのように、そこここに遺物がゴロゴロ。

この博物館は、古代ギリシャ、ヘレニズム時代の展示物でも有名だそうですが、ローマ・ビザンチン時代の遺物も多く、歴史、遺跡好きな方にはたまらない場所だと思います。
先週行ったパリのルーブル美術館で見たのと同じような展示物が沢山あるのですが、何せ、掘れば何かしら出て来てしまう国、トルコ。
そのせいか、展示物が多すぎて屋内で管理できないのか、野ざらしになっているものも多い、、、


で、ここもやっぱり猫が多い!
屋外に展示(放置?)された遺物の中の猫は絵になります。

どこに猫がいるか分かりますか?

母と子。
仔猫はお腹がいっぱいの模様。

自宅のあるアジアサイドに戻るフェリーに乗るためガラタ橋を歩いているとき、今夜は夜空が明るいなぁと思い空を見上げると、そこには欠けているにもかかわらず、とても大きく明るい月が。

ガラタ橋からアジアサイドを望む。

イスタンブールでは時々、自分は一体いつの時代にいるのか、分からなくなることがあります。
混沌とした町、イスタンブールは、タイムスリップを体験できる場所かもしれません。


0 件のコメント:

コメントを投稿