2015年8月9日日曜日

Galata Mawlawi House Museum -- ガラタ・メヴレヴィ博物館

5月にスロヴェニアへ旅行へ行ったときのこと。

夜、宿のオーナーと話しているとき、彼女が突然こんなことを言い出しました。

「イスタンブールのタクシムにある、フレンチ・インスティテュートの隣に、確かメブラーナの施設があったと思うの。そこで行われるセマーを、イスタンブールに戻ったら必ず見に行きなさい」と。


私、これまでに2度、カッパドキアのアヴァノスでセマーを見ているの、と話すと、それじゃなくって、どうしてもこのセマーを見なさいと言います。

それからイスタンブールに戻った2週間後、イスタンブールで以前からとてもお世話になっている方を通じて紹介された方から、「メヴラーナ」という言葉が出て来たので、このときのことを思い出して聞いてみると、ガラタにあるメヴレヴィ博物館のことだろう、と教えていただき、そこで行われたセマーを見て来ました。


これまで余り意識してきませんでしたが、思い起こしてみたら、初めてトルコに来たとき、カッパドキアで一緒に乗馬をしたベルギー人の夫婦に「今夜、一緒にセマーを観に行かないか?」と誘われたのが、私とセマーの出逢いでした。
そして昨年の2月には、ロイ・リトルサンと一緒に、イスタンブールに住むスーフィー教(メヴレヴィー教団もスーフィー教の一つと言われています)のマスターにも会っていました。

そして今回。

会場は、収容人数170名ほどの小さなものでしたが、セマーゼン(セマーを踊る人)たちとの距離が近く、演奏も2階で行われていたこともあって、これまで感じたことのない一体感を感じました。
特に私は、ある一人のセマーゼンから目を離すことができず、しばらくはずっとその人だけを見ていました。


恐らく数名いたセマーゼンの中で一番年配と思われるこの人。
どこかで見たような、会ったような、『今回が初めてではない』感覚があり、それと同時にその人の踊りの中に、言葉では言い表せない感覚的なものを感じ、それを感じた瞬間、私の目からは涙があふれました。
それからしばらくは、拭っても拭っても、次から次へと涙が止まらず。
感動の涙なのは確実なのですが、何に感動しているのか正直分かりませんでしたが、ちょうど今読んでいる本、"Tears of Love"(愛の涙)の内容とその人の舞いが無意識の領域で共鳴したのかもしれません。


「私の信仰は、愛だ」

これは昨年2月に会ったスーフィーマスターの言葉です。
けれど私には、まだ『愛』というものがどういうものなのか、良く分かりません。
それが何であるかを今、教えられているのかもしれません。

Galata Mewlewi House Museum
 URL:  http://www.galatamevlevihanesimuzesi.gov.tr/homepage.html

※セマーは毎週日曜日、17時からのみ。
 私は15時頃に行って、先にチケットを買いました。(チケットは博物館の入り口で売っています)
 170席ほどしかないので、売り切れてしまうこともあるかもしれません。 
 開場は16時半ですが、席は先着順なため、良い席で見たい方は早めに列に並んでください。
 私たちが16時半に行ったときには、すでに長蛇の列で、私たちは最後の方でした。


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