2015年8月12日水曜日

Hayat Devam Ediyor/Life Goes On -- それでも人生は続く

「こっちのヨーグルトの方が新しいよ!」

今朝、近くのバッカル(日本で言うコンビニのようなお店)で冷蔵庫からヨーグルトを取ろうとしていると、お店のおじさんにそう声をかけられました。

「ありがとう、じゃあそれをくださーい。あとこれもね」
「はい、新聞とソーダ、、、全部で4リラね」
「はい、どうぞ。ありがとう。今日も良い一日を!」
「きみもね!」

私は普段家で仕事をしているため、意識的に外に出ないと引きこもりがちで、どうかすれば「今日は誰とも口をきかなかった」なんていう生活になりかねないので、数ヶ月前から朝はなるべく毎日、新聞を買いにバッカルへ行くようにしています。

気分転換によく散歩に出かける海辺の公園。
カモメと一緒に一休み。

イスタンブールに引っ越してきて、先月で丸2年。
3年目に入った今、やっとここでの生活の『コツ』みたいなものが分かってきて、生活が落ち着いてきたように感じています。
正直、今までの2年間は『修行』のようなことが続く毎日で、他の国に引っ越すことや、日本に帰ることを考えたこともありました。

海面に反射する太陽の光。
私にとってイスタンブールは特別な場所。

でもそこで思い出したこと。
何故、日本を出てイスタンブールに来たか、ということ。
この目で世界を見て、世界を体験したかったということ。

それを思い出したときに、悲しいこと、辛いこと、苦しいことも、嬉しいことや楽しいことと同じように、今の自分にとって大切なことだったのだということが分かりました。
だって、それがなかったら今の自分はないのですから。

感情の渦の中にいると見えないこと、分からないことも、ちょっとそこから意識を外して、少し距離を置いたところから客観的に見るようにすると、今まで見えなかったことが見えて来ます。
この間、このブログでも書いた『ある事件』がその典型。
そのときは感情的になっていたことも、ああやって文字にして客観的に見ることで笑い話になってしまいます。

人間は感情の生き物ですから、怒ったり、泣いたりするのは当然のこと。
それを簡単に手放せる人は良いのですが、私の経験から、そういった、いわゆるネガティブな感情はどうしても心に引っかかりやすく、いつまでもそこに執着してしまいがちのように感じます。(私だけ?)
でもそれをポジティブなエネルギー、ベストは涙や怒りを笑いに変えてばらまいてしまうと、すんなりと簡単に手放すことができるように思います。

イスタンブールと言えば、スルタンアフメット、フェリー、カモメ!

泣いても、笑っても、怒っても、地団駄踏んでも、何があっても人生は淡々と続いて行くもの。
すべて、Come and Go、やって来ては過ぎて行くものです。
最近は色々と騒がしいトルコですが、これも今私がここにいるからこそ体験できること。
日々、私たちは沢山の恵の中生かされているのだと、実感しています。


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2 件のコメント:

  1. 深いですね…。
    何度も読み返させていただきました。

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  2. しゅくらむさま、
    いつもコメント、ありがとうございます。
    一見深いように感じるかもしれませんが、生きるということは実はとてもシンプルなこと。
    すべて物事の捉え方だと思います。
    何事も(特に自分のこと)、第三者のような立場で客観的に見ると、より良く分かるかもしれません。

    返信削除