ガラタ橋からアジアサイドを望む。 |
イスタンブールでは、昨日、7月31日の20時半頃、南東の空に赤く大きな月が昇り始めました。
今回と同じ『暦月の第2の満月』のブルームーンを見ることができたのは、今から3年前の8月31日。
思い起こしてみると、2012年という年は私にとってはとても特別な年。
夏にネイティブアメリカンのホピ族の村を、秋には極東ロシアのタイガを訪れ、今までにないほど沢山の人に出逢いました。
そしてイスタンブールへ移住することを決めたのもこの年です。
あれから3年間。
あの頃の私は、3年後の自分がどんな風になっているか、全く想像できませんでしたが、子どもの頃に漠然と『こんな大人になっていたらいいな』と思い描いていた自分になっていたということに、最近ふと気付きました。
『目の前の世界は自分が想像した世界』だと言うことを良く耳にしますが、自分がこの3年間に実際に体験したことから、これは本当のことだと思います。
夕陽を挟んで、左側が旧市街、右側が新市街。 Old and New. |
イスタンブールに引っ越してから、辛いこと、苦しいことが続いて、それを全部『トルコに来た』せいにしていましたが、逆にそれがなかったら、今自分の側にいる人たちの温かさ、思いやりの深さに気付かなかったかもしれません。
また、自信のなさから自分を卑下し、与えられ培ってきた才能ももったいぶって十分に発揮していなかったようにも感じています。
でもそれも昨日で終わり。
どんな経験であれ、それがあるからこそ、今の自分が在る。
昨日までのことは、赦し、受け容れ、感謝の気持ちを持って扉を閉めることで、全ては自分の一部となり、そして新しい私は次の目標に向かって新しい扉を開けました。
新しいことを始めるのには『新月』が最適ですが、昨日のブルームーンは『再出発』にとても適した日だったということを、後になって知りました。
全て準備されていた、ということです。
アヤソフィアまで伸びる太陽の光。 |
次回、『暦月の第2の満月』が見れるのは、2018年。
在りたい自分を想像しながら、昨日決意したことが何らかの実を結べるよう努力しながら、毎日を大切に過ごしていこうと思っています。
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