でも私たちが普段食べているニホンウナギが、先月6月12日に国際自然保護連合 (IUCN)によって、絶滅危惧種に指定されたのはご存知ですか?
原因は『獲り過ぎ』。
このビデオを見れば分かると思いますが、今現在国内流通している鰻は全て、元は天然もの。
鰻の人口孵化は非常に困難なため、養殖と言われているものでも日本にやって来る(天然の)ニホンウナギの稚魚を捕獲し養鰻池で育てて出荷しています。
ニホンウナギは1970年代から減少傾向にあったのですが、それに変わって当時注目されたのがヨーロッパウナギ。
このヨーロッパウナギの稚魚が中国で大量に養殖され日本に入って来たことで、それまで鰻屋さんでしか食べれなかった鰻が、スーパーで売られるようになったのです。
しかしながらヨーロッパウナギもその後減少の一途を辿り、2010年よりEUはヨーロッパウナギの輸出を全面的に禁止しています。
ニホンウナギもその後減少し続け、今回絶滅危惧種へと指定されました。
そして今、ニホンウナギに変わって注目されているのが熱帯地方に住む『ビカーラウナギ』。
けれどもここでも既に同じ現象が起きています。
「売れるから獲る」という理由から、ビカーラウナギの収穫量も減少傾向にあり、今やこの鰻も『準絶滅危惧』に位置づけられているそうです。
このまま何もせずに鰻を食べ続けると、近い将来鰻は市場から姿を消してしまうかもしれません。
私にとっては、鰻はまだまだ特別な食べ物。
年に一度でいいから、高価であっても美味しい鰻を、鰻屋さんで食べたい。
その為に必要なのは、鰻資源の保護と管理。
世界一鰻を食べる日本人だからこそ、この問題について考える必要があると思います。
もっと詳しく知りたい方は、こちら!
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