2014年7月26日土曜日

Deniz Börülcesi -- アッケシソウ

先日、日本では珍しいセミズオトゥ(スベリヒユ)について書きましたが、もう一つ、日本では余り馴染みはないけれど、トルコで良く食べられる野菜を紹介します。

それがこれ、デニズ・ボリュルジェシ。
日本では『アッケシソウ』として知られています。

デニズ・ボリュルジェシ、別名サリコルミア。
海のアスパラガスとも呼ばれているそう。

5月くらいから魚屋さんや八百屋さんで良く見かけるようになって、「何だろう?」と内心思いつつも中々食べる勇気がない、、、
でもあるとき友だちと行った魚料理のレストランで、隣のテーブルにいたトルコ人が食べているのを見て、私たちも挑戦!
その時は海藻の一種だと思っていたのですが、これ、海藻ではなくて塩湿地に生育する植物でした。

レストランでは茹でてレモンをかけただけだったのですが、味に癖がないのでどんな風に味付けしてもいけるかもと思い、翌日早速買って来て家で調理してみました。

調べてみたら、生でも食べれるとのことだったので、先の方を食べてみると、しょっぱい!
ただし生で食べられるのは、先の方の柔らかいところだけ。
他の部分は芯がとても固くて、茹でた後に芯から外さないととても食べれません。

最初はどんな風に調理したら良いかも分からずでしたが、今は15分ほど茹でた後枝や茎からはずして、トルコ風ならニンニク、オリーブオイル、レモンで、和風なら出汁と焼き海苔で和えていただいています。
和風はトルコ人の友だちもかなり気に入ってくれて、良く食べてくれます。

枝?からはずしたところ。
調理の仕方が分からず、完全に茹ですぎ。

アッケシソウは、別名をサンゴ草と言い、塩湿地で生育していることから塩はもちろんのこと、海中のミネラルが濃縮されているそうです。
栄養価も高く、カルシウムは牛乳の7倍、鉄分は海苔や昆布の40倍、カリウムは牡蠣の3倍含まれているとか。
すごい!

トルコでは一束(恐らく300gくらい)2リラ(約100円)でしたが、オランダでは高級食材らしく100g3ユーロ(約420円)もするそうです。

日本では、その名のとおり、北海道の厚岸と瀬戸内海で自生しており、春から夏にかけては緑色ですが、秋には真っ赤に染まるそうです。
真っ赤に群生するアッケシソウ、きれいでしょうね。

これが枝の部分。
これはどう調理しても食べられません。
でもきれいで、キッチンに飾ってあります。

貝原益軒の大和本草では、アッケシソウは『不老長寿』の珍しい草と書かれているそうです。
夏バテにも効果があるようなので、手に入るようなら是非食べてみてくださいね。

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