2014年12月11日木曜日

A Winter Day -- ある冬の一日

先日、友だちの紹介で一人のシリア人の青年と知り合いました。


その青年は23歳。
シリア国内の騒乱が悪化したことから、家族でイスタンブールに避難し、健康に問題のあるお父さんに代わって、今はこの青年が両親ときょうだいを養っているそうです。

シリアの今の状況を聞くと、「とにかく悪い。どこにでもミサイルが飛んで来るから、安全な場所はどこにもない」と。
とても流暢な英語を話すこの青年は、かつてはダマスカスの大学で文学を勉強していたそうですが、騒乱の激化によって学業を終えることを諦め、国を出たそうです。


ああ、戦争って本当にいやだ!
悲しくって、悔しくって、言葉より先に涙が出たほど。

でも、戦争ってこういうことなんです。
自分たちが住む土地が戦場と化してしまった人たちは、戦争が始まった途端、それまでの生活が、将来が一変してしまいます。


また戦場に行く人たちは、常に『死』と隣り合わせです。
PSTD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ帰還兵も多いと聞きます。
少し前のデータですが、2010年の米国帰還兵の自殺者数は6500人を超え、これは2001年以来、イラクやアフガニスタンで戦死した兵士の数を上回っていたそうです。


シリアで何が起きているか。
隣国で、そして友だちの故郷で何が起きているか、無関心ではいられません。
これから私が聞く本当のことを、このブログを読んでくださっているみなさんにも、伝えて行くつもりでいます。
世界で何が起きているか、どうか関心を持ってください。


写真は今日のイスタンブール。
曇り空の中、雨がぱらついたりしたけど、時折太陽も出て。
寒いけど、穏やかな一日でした。

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