2014年1月10日金曜日

二つの大陸を渡る


イスタンブールは、ボスポラス海峡を挟み、アジアサイドとヨーロッパサイドに分かれています。

1973年にボスポラス大橋が完成してから陸路で二つの大陸を行き来することが可能になりましたが、2020年のオリンピック招致の際も問題に上げられていたように、イスタンブールの道路は年中大渋滞。
なので、私的には二つの大陸を行き来する手段として、イスタンブールならではの交通手段、フェリーがオススメ!

カドキョイに向かうフェリーから。

フェリーが市民の足として利用され始めたのは1837年。
およそ180年もずっと、市民の足として親しまれているんですね。
通勤手段にフェリーを利用する人たちも多く、その時間帯スィミットというトルコの丸いパンやトースト、そしてトルコのお茶、チャイで朝食をとりながら新聞を読んでいる人たちでいっぱいになります。

フェリーのデッキからパンを投げると、ユリカモメが沢山集まってきます。

私の住むアジアサイドのカドキョイからヨーロッパサイドへの所要時間はおよそ20分。
気分をリセットするには程よい時間で、私も目的地に着くまで、チャイを飲みながら外の景色や飛び交うカモメを眺めたり、考え事をしたり。トルコ語の学校に通っているときは、よく宿題をしました。
今の時期、船内は暖房がきいているので寒い日でも快適ですが、お天気が良い日は、絶対に外の席に座るのがオススメ。フェリーから眺めるスルタンアフメット地区の景色は絶景です!

向かって左から、ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿。
スルタンアフメット歴史地区を一望できる。何て贅沢!

また昨年の10月29日には、ヨーロッパサイドのシルケジ駅とアジアサイドのウスキュダル駅を結ぶ海底トンネルが開通し、現在では地下鉄でも行き来することが可能になりました。
この地下鉄、マルマライは、2004年に着工し2009年に完成する予定でしたが、海底トンネルの建設中に新たな遺跡が次々と発見され、その発掘調査のため完成が大幅に遅れました。
けれどこの遺跡の発見のお陰で、イスタンブールには今から8500年前より人が定住していたことが分かったそうです。

ちなみにその際発見された遺跡のレプリカは、現在マルマライ線のイェニカプ駅に展示されているそうです。

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