2015年4月28日。
イスラエルへ出発の日。
出発は夕方なので午前中はゆっくりできるはずが、猫が突然口を痛がり出した。
原因は朝食べた肉の破片が奥歯に挟まって取れないようで、それを取ろうと手を口に持っていきかき出そうとするも、猫の手指の構造からそれができない。
私が取ろうにも、激しく抵抗し、それも出来ない。
獣医に連れていくことも考えたけれど、この分だと軽く麻酔をかけなければ診察も治療もできない。
どうしよう。
出発を遅らせることはできないだろうかと、現地で参加するツアーのガイドさんに電話をして事情を話す。
話しているうちに気持ちも落ち着き、留守中に猫たちの面倒をお願いしている友だちに事情を話すと、「大丈夫」と励まされ、私自身もその言葉に後押しされ、予定通り出発。
20時20分。
飛行機は予定通り、イスラエルの空の玄関、ベン・グリオン国際空港へ到着。
今回参加させていただいたツアーのみなさんは日本から来るので、私は一人で入国審査窓口へ。
イスラエルの入国は世界一厳しいと聞いていたので、どれだけ質問されるんだろうと半ばワクワクしていたら、ほんの数分で完了。
イスラエルの出入国スタンプがあると、イスラエルと国交の無い国に渡航する際に入国を拒否されるため、別紙に出入国スタンプを押してもらうようにと聞いてはいたけれど、それを言うまでもなく、スタンプは押されずに、名刺の大きさほどの主入国カードを渡されました。
入国審査が済んだ後、そのカードにあるバーコードを機械に照らすと、出口へと通じる場所へ出ます。
そこでガイドさんと合流し、それから30分ほどすると、今回参加させていただくツアーのみなさんが到着。
そこから2時間ほどバスに揺られ、23時頃、最初の目的地である、Be'er Sheva(ベエルシェバ)のホテルに到着。
そしてホテルに到着後、インターネットを通じて、猫をお願いしてきた友だちからビデオ付きのメッセージが送られて来ました。
そこには、何事もなかったかのように、いつものようにご飯をがっつく猫の姿が、、、
ほっ。
全身の力が抜けました。
翌日のベエルシェバの予想最高気温は36度。
旧約聖書の世界を歩きます。
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