2015年5月12日火曜日

Israel Day 2 -- イスラエル、2日目

2015年4月29日、晴れ。

ネゲブ沙漠。
イスラエルの国土の60%はこのような乾燥地帯。

今日からいよいよツアー開始。

まずは世界遺産にも登録されている、ベエルシェバの遺跡へ。
紀元前4000年に創られたこの遺跡は、旧約聖書にも登場します。
それが遺跡の脇にある、『アブラハムの井戸』。深さはおよそ70m。


アブラハムは言った。「あなたはわたしの手からこれらの雌の子羊七頭を受け取って、わたしがこの井戸を掘ったことの証拠としてください」。これによってその所をベエルシバと名づけた。彼らがふたりそこで誓いをしたからである。(創世記21.30-31)

そして遺跡の中には貯水槽があり、深さ約17m、貯水量はおよそ700㎥。
この国の乾燥地帯に住む人たちは、古代からこのように水を確保する工夫をしていました。
しかし、一日数回、毎日毎日太陽が照りつける中、17m下の貯水槽まで水を汲みに行き、水の入った重い水瓶を上に運ぶのはどんなに大変だったことか!

貯水槽が使われていた時代には、階段やら手すりは会ったのでしょうか。

そして次に私たちが向かったのは、イスラエルの初代首相、デビッド・ベン=グリオンが晩年を過ごした沙漠の家。

ベン=グリオンが晩年を過ごした家。
質素に暮らしていた様子が良く分かります。

イスラエルの国土のおよそ60%を占めるネゲブ地方は乾燥地帯で、年間平均降雨量はわずか200ミリ。
ベン=グリオンは、この地方の開拓なくしてはイスラエルに未来はないと、76歳のとき政界を引退し、ネゲヴのキブツがあるスデ・ボゲルへ移住します。
そして86歳で永遠の眠りにつくまで、この地方の開拓を進めたそうです。

ベン=グリオンの家のある一体は、沙漠がウソのように緑が多い茂っている。
敷地内には、動物も!
これはヌビアアイベックス。ヤギと同じ種類の動物です。

敷地の外にもアイベックス。

その甲斐あってか、イスラエルの農業技術は先進的で、このような厳しい環境下でも食糧自給率は100%。
しかも農作物の輸出も行うほどの農業大国。
国土の半分以上が沙漠なのに、です。

沙漠地帯にある植物には点滴灌漑という、ギリギリの方法で水を与えているせいか、植物が強く、野菜や果物が美味しい!
「全ての生物は逆境のとき成長する」と言われているように、ここでの植物や野菜も、厳しい環境下だからこそ、強く育つのだと実感しました。
もちろん、人も!

この日の気温は36度。
けれど湿度が低いので、木陰に入ると涼しい。

そしてこの後、灼熱のネゲブ沙漠を歩き、死海へと向かいます。
それについては、また次回!


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