逆に太陽が出ると気持ちがウキウキして、朝、窓から見える空が真っ青だったりすると、出掛ける気満々。
すいーっという感じで、飛んできたカモメ。 本当に気持ちが良さそう。 |
この日も朝目覚めると、空は雲一つない青空!
というわけで、早起きして仕事をさっさと片付けたこの日、午後から久しぶりにプリンスィズ諸島へ出掛けてきました。
ボズポラス海峡にある9つの島から成るプリンスィズ諸島。
ここはビザンチン時代には王子たちの、その後のオットマン時代にはスルタンたちが島流しに遭った場所でした。
しかし19世紀になるとリゾート地として人気が出始め、イスタンブールの裕福な人たちがビクトリア様式の木造家屋を建てるようになり、それ以来、イスタンブールに住むお金持ちの避暑地として有名な場所の一つです。
ヨーロッパサイドのベシュクタシュ、アジアサイドのカドキョイから出ている連絡船で行ける島は、ビュユックアダ、ヘイベリアダ、ブルガズアダ、そしてクナルアダの4つ。
ビュユックアダ、ブルガズアダには行ったことがあるので、今回は『ギリシャっぽい』と言われているヘイベリアダに行くことに。
クナルアダ、ブルガズアダ、ヘイベリアダで人を降ろしても、 これだけの混雑っぷり。 みんなビュユックアダに行く人たちです。 |
フェリーは、クナルアダ、ブルガズアダ、ヘイベリアダ、ビュユックアダの順番に廻り、私の住むカドキョイからヘイベリアダまでは、およそ1時間。
フェリーはかなり混雑していましたが、島自体は夏休み前の平日の午後ということもあって、それほど混んではいませんでした。
フェリーはあんなに混雑していても、島はこのとおり。 ちなみにヘイベリアダはビュユックアダに続いて、 プリンスィズ諸島の中で2番目に大きな島です。 |
フェリー乗り場を下り、まずは町を徒歩で散策。
木造の家々が並ぶ町並み。 修復途中のものもちらほだ。 夏の間は修復はお休みになるらしいです。 |
パラボラアンテナがあるから、恐らく人が住んでいるかと。 美しく修復された古い家。 |
これから修復されるであろう家。 この家は1869年に建てられたようです。 |
ここヘイベリアダも、他のプリンスィズ諸島同様、車の乗り入れが禁止されているので、車の往来の騒々しさもなく、本当にのどか。
19世紀に建てられたと思われる木造家屋もあちこちにたくさんあって、ときおりそよいで来る海からの風も気持ち良くって、ヘイベリアダも中々いいな〜と思っていたものの、途中見つけた公園が『有料』だったり、"Beach"という看板を見つけて一路海岸を目指すも、プライベートビーチ化されていて入れなかったりと、かなり観光地化が進んでいて、正直ガッカリ。
途中寄った公園から海を見おろしたところ。 この後、入園料として5リラを請求されました。 |
夏の間しか人が来ないところだから、シーズンにしっかり稼いでおこう、っていうのは分かりますが、何でもかんでも有料化されてしまうのは、個人的にはかなり悲しい。
まあこれも、無料でビーチに行って泳げる、という恵まれた国から来たから故の愚痴なのかもしれませんが、、、
蹄の音が聞こえると思ったら、馬が! 自由に走る姿は本当に美しい。 |
2時間ほど散策し、喉も乾いたしお腹も空いたし、ということでフェリー乗り場前の通り沿いにある "Ada Restaurant"(『島のレストラン』。そのまんまのネーミング)に入りました。
ここで私たちのテーブルを担当したギャルソンがトルコ語で注文する私たちに、「出来たら英語で話してくれないかな?トルコ語あまり話せないので」と言ってきました。
どこの出身?と聞くと、「シリアのアレッポ」と言います。
何でも3ヶ月前に単身イスタンブールに来たそうです。
アレッポでは大学生だったそうですが、現在のシリア国内は内戦やISILの影響で混乱を極め、勉強どころか、安全に暮らすことさえ非常に難しい状況にあります
この青年、ドイツで勉強を続けるための資金を稼ぐためにここで働いている、と言っていましたが、それが叶うのは一体いつになるのでしょう。
シリア難民のことについては、書き始めると長くなりそうなので、これはまた別に書くことにしますが、ちょっと心に重たいものを感じながら、ヘイベリアダを後にしました。
帰りのフェリーはすでにこの状態。 みなさん、お疲れのようで。 |
行きのフェリーも混雑していましたが、帰りは行きにもましての大混雑!
座る場所などなく、帰りは1時間立ったままでしたが、デッキでフェリーに群がるカモメを見ながら、潮風に吹かれるのも、夏のイスタンブールならでは!です。
この写真、レンズをズームせずに撮っています。 それくらいカモメが近くまで寄って来ます。 |
そうそう、『ギリシャっぽい』と言われるヘイベリアダ。
ギリシャに行ったことがないので分かりませんが、かつてのギリシャ正教の教会があったり、ギリシャ正教の神学校や修道院があると言われているからかもしれません。
※ヘイベリアダを散策する手段として、徒歩の他に馬車と自転車があります。
これからの季節は日中はかなり暑いので、水は必携。トイレは途中寄った公園にありましたが有料です。
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