2015年6月6日土曜日

Sympathetic people -- 心あたたかい人たち

イスタンブールは日本に比べてとても無秩序で、ささいなことでイライラする人も多くて、時々訳もわからず不愉快な思いをすることがあります。
そんなとき、「暮らしづらいなぁ」と感じたりするのですが、今朝はとても心が温かくなる場面に遭遇。

ここ最近、春に産まれた仔猫を通りでよく見かけるようになり、うちの近所にもどうやら数匹いるようなのですが、今朝、必死で鳴く仔猫の大きな声でがうちのすぐ側から聞こえてきました。
窓を開けて辺りを見るも、どこにも姿は見えない。
でも、うちのすぐ下から大きな鳴き声が聞こえます。

この子は今年の春、アヤソフィアで見た仔猫。
生後3ヶ月くらいかな。

どこにいるんだろう、、、と思っていると、カラスが数羽、その声を聞いてか、声のする方へと寄って行きます。
どうやらその声はうちの前に停めてある車の下からのよう。
母猫とはぐれて呼んでいるのか、お腹が空いているのか、時に声は大きくなり、通りすがりの男性が二人ほど、かがんで車の下を覗き込むも、何も出来ないのか、そのまま立ち去ってしまいました。

どうしよう。

実は昨日、外でカモメがけたたましく鳴いていて、その声が一向に止まないので外を見ると、巣立ち間近のヒナというには大きな子どものカモメが道路におり、それをカラスが狙っているようでした。
それをどうやら母親とみられるカモメが威嚇して守ろうとするのですが、猫や犬のようにカモメは子どもを自力で連れて行くことができません。
恐らくアパートの屋根の上で生まれ育ったカモメが巣立ちの練習で飛び降りてはみたものの、地面から自力で羽ばたくには翼が十分に強くないのか、、、
母鳥が側にいるのなら自力でどうにかするだろう、ここは人は介入せずに、自然の摂理に任せよう、ということがあったばかりで、それと今回の場面がだぶりました。

捕まえたところでうちには高齢の猫が2匹いるし、旅をすることが多い私にはこれ以上動物を飼うことは難しいし、、、
そんなことを思っていると、また一人、仕事で通りかかったのか、普段着ではない若い男性が声のする車を覗き込み、誰かに電話をするとアパートのブザーを押しました。
どうやら車の持ち主を呼び出したようです。

するとその人の同僚らしき人たちがどこからか集まって来ました。
その数6名、全員男性です。

仔猫はどうやら車の下ではなく、ボンネットの中にいるようで、車の持ち主からボンネットを開けてもらい仔猫を探すも、どうやら捕まえづらいところいいるようで、6人の中でも一番腕の細い男性がシャツを汚しながら、身体の向きを変えながら苦労することおよそ15分。

Hoş geldin!!!!

トルコ語で「ようこそ!」という声と安堵と笑顔のため息でその場全体がふわっと温かい空気に包まれ、見ると小さな生後2ヶ月くらいのキジトラの仔猫が、行動を起こした男性の腕の中にいました。
男性も嬉しそうに仔猫を撫でようとするのですが、仔猫はまだ離乳していない外の猫の子。
男性を引っ掻き、逃げようともがくので、男性も仔猫をそっと通りに戻しました。

捕まった子は奥に寝そべっている仔猫より少し小さめ。

丁度ボンネットを開けたとき、一匹の黒猫が車の下から飛び出して逃げて行く姿が見えたので、その猫が母猫かもしれません。
恐らく近くで様子を伺っているはずなので、そのうち仔猫のもとに戻って来るでしょう。

もちろん猫好きの女性も多いけれど、
私個人は男性の猫好きの方が多いような気がする。

海岸でも、メンズとネコ。

外国人という理由だけで不快な思いをすることも多々あり、そんなとき正直、トルコ人なんて嫌いだーっ!って思うこともありますが、今日のような場面に遭遇すると、トルコ人っていいな〜と思ったりもします。
こういったことは世界どこでも共通していることだと思うのですが、トルコの場合それが顕著。

私がよく行くこのお店の店員さん、男性二人も、
それぞれ4匹ずつ猫を飼っています。
名のでこの子もお店でとても大切にされています。

だからこそ、ここでの暮らしは面白いのです。


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