金曜日の朝も窓から見上げた空が抜けるように青く、「そうだ、島へ行こう!」と急に思いつき、午前中に仕事を終えて、午後から島へ!
船の乗客が投げるパンを待つカモメ。 優雅に飛んではいても、常に目はパンを探しています。 |
平日だからそんなに混んでいないだろう、と思ったら前日のメーデーに合わせて休暇を取っている人が多いのか、カドキョイから島へ向かうフェリー乗り場の待合室は人でごったがえしていました。
もちろん乗ったフェリーも座る席がないほどの混みよう。
それでも人々はデッキに座り歌を歌ったり、餌をねだるカモメにパンを投げたりと、島に向かう間も楽しむことを忘れません。
この島は、プリンセズアイランドと呼ばれ、ビザンチン時代は王子たちの幽閉所でしたが、現在はイスタンブールの裕福な人たちの避暑地として有名です。
島は9つあるそうですが、うちビュユック島、ヘイベリ島、ブルガズ島、クナル島へはIDO(Istanbul Deniz Otobus)の連絡船が出ています。
島へ来るのは今回が2度目。
今回はビュユック島まで行こうと思っていたんですが、船がブルガズ島へ着くとなぜか降りたくなってしまって、結局その日は夕方までブルガズ島で過ごしました。
この日は気温20度! 時折吹く海風の気持ちのよかったこと! |
野生のラベンダーがいたるところに群生。 |
まずフェリー乗り場から左手へどんどん行くと、海を見下ろすように建てられた、いわゆる"Yaz Evi"(夏の家)の一帯があり、そこを抜けると周囲に家も人気もなくなりました。昼間だけど、何せ単独行動。大丈夫かな?と思いつつも、途中Otという植物を摘みに来たというおばさんたちから、「怖がらなくても大丈夫、一人でも安全よ」と言われ、その先の見晴らしの良いところまで歩きました。
陽射しが強いこともあってか、生えている草木は低いものばかり。
そのお陰で視界を遮るものがなく、空の大きいこと!
野生種の色とりどりの花が咲き乱れ、鳥のさえずりを聞きながら、飛んでくる蝶を眺めたり、行く先を横切るトカゲを驚かさないようにしながら、初夏の陽射しと空気を満喫させていただきました。カラスも数羽、道案内をするかのように、飛んで来ては側の低木に停まり、私の行き先を興味深げに見ていました。
「どこ行くの?」とカラス。 日本のハシブトカラスより二まわりほど小さく、色もグレーと黒のツートン。 |
2時間ほど歩いて、町の中心部でチャイを飲んで一休みした後は、今度は先ほどとは反対側へ。
こちらは木がうっそうと茂り、風の匂いも先ほどとは違います。島の住民はこちらに住んでいる人が多いのか、先ほどの別荘らしき家とは明らかに違う、こじんまりした家が点在しています。
すれ違う馬車。 馬の蹄の音が軽快! |
島では車の乗り入れが禁止されているので、主な交通手段は自転車と馬車。
馬車に乗って島をぐるりと一周するのも良いのですが、私は馬車より馬の背に乗ってまわりたいなぁ。
行く先に突然現れた横たわる松。 よく見ると大きな龍のよう。 そして右下には小さな龍の形をした木が。 |
帰りのフェリーから。 太陽が海に反射して、キラキラ。 |
ちなみにフェリーはヨーロッパサイドのカバタシュからアジアサイドのカドキョイを経由して島々に停泊します。
カバタシュから終点のビュユック島までの所要時間はおよそ1時間半。
今回私が行ったブルガズ島は、カバタシュからは1時間5分、カドキョイからは45分です。
島はこれからが本格的なシーズン。
午後からは相当混雑すると思うので、早めのお出かけがオススメです。
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