2014年5月13日火曜日

Anneler Günü -- 母の日に思ったこと

一昨日は母の日。

ジプシーのオバちゃんたちは買わないと怒るのでちょっと怖い。
だから私はいつもおじさんから買います。

という訳で、街はいたるところに即席の花屋さんでいっぱい!
写真はカドキョイの船着き場前の広場で、いつもは花売りのおばちゃんが一人二人いるくらいなのですが、この日はずらーっと並んでいました。
写真には写っていませんが、反対側もところ狭しと即席花屋さんでいっぱいでした。

私はこの日、ウイグル人の友だちの家に遊びに行き、夕ご飯をご馳走になってきました。

ラグ麺!
もちろん麺は手打ちです。

とにかく絶品なのが、このラグ麺!
今年の冬、この友だちに連れられてYusufpaşaにあるウイグル料理のお店で初めてラグ麺をいただいて以来、その美味しさにその後も何度か一人で食べに行ったほど。
でも家庭でいただくラグ麺はそれより更に美味しい!友だちは自分の奥さんは料理が余り上手じゃないと言いますが、お世辞抜きで、そんなことは決してありません。

このラグ麺、ウイグル人も大好きだそうで、ウイグルの家庭では週に2回ほど作られるそうです。
一見簡単そうな料理に見えますが、麺は手打ちな上、かかっているソースも結構手間がかかっているそうです。
男性は毎日でも食べたいそうですが、作る側の女性は週2回でも大変な仕事なようです。

骨付き鶏肉とじゃがいもの煮込み。
スパイスのバランスが絶妙!

ウイグルは、1949年に中国共産党の支配下に置かれて以来中国に併合された自治区で、建前上宗教を否定する社会国家の中国で、人口の約半数がイスラム教徒のウイグル族で占められているという特殊な地域です。
中国からの独立分離をめぐって現在でも衝突が頻繁に繰り返されていることについては日本でも報道されているので、ご存知の方も多いと思います。

ウイグルについてはまた機会があったら書きたいと思っていますが、ウイグル自治区での生活は中国によってかなりコントロールされており、人々には発言の自由さえ許されていません。ここトルコでも選挙以来今でもYouTubeが閉鎖されたままですが、ウイグル自治区ではそれ以上に人々の生活は中国当局に監視・抑圧され、現地の人たちは外で何が起こっているかさえ知ることができません。

生活は不便なところが多いけれど、空腹とは無縁。
小腹が空いたらサバサンド?

トルコは東西の交差点と言われるだけあって、世界各国から様々な人種が集まる国です。
一口に『トルコ人』と言っても、民族や文化、習慣、教育,常識などのバックグラウンドが 多種多様。そのためこの国を統一することはとても難しいと、先日トルコ人の友だちが言っていました。
違いが多すぎる相手と上手くやって行くには、寛容さが不可欠。
トルコ人のいい加減さに時にはイラっとすることもありますが、それとは逆に彼らの大らかさにすごく癒されることもあります。
いい加減も裏を返せば、良い加減、ですね。


素人でもプロ並み。
歌い演奏する本人たちも楽しそう。

帰りのフェリーでは、すぐ後ろの席で、3人組の若者が歌を披露してくれました。
小さな子どもが踊り、笑顔で子どもを見守り音楽を楽しむ人たち。
たった15分くらいの出来事でしたが、とても温かい空気で船内がいっぱいになりました。

トルコ人は熱い人が多いのですが、母の日の昨日はほどよく心地よい温かさでした。

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