例えば、熱。
インフルエンザに罹ると、大抵の人は発熱しますよね。
なぜ熱が出るか。
インフルエンザは、インフルエンザウィルスというウィルスによって引き起こされる感染症ですが、ウィルスや細菌などが体内に入ると、体内の免疫活性食細胞がそれを食べ始めます。
そしてその働きによってつくり出された『サイトカイン』という物質が、血液の流れに乗って視床下部へ運ばれ、そこで『体内に異物が入った』という情報を伝えます。
すると視床下部の体温調整中枢は身体へ『体温を上げなさい』という命令を出します。
これが発熱のしくみです。
そしてなぜ発熱させるのかというと、ウィルスや細菌には低温で繁殖しやすく、逆に高温だとその働きは抑圧されるという特徴があります。
ガン細胞も39度を超えると死滅すると言われているようですね。
また体温が上がることでウィルスを食べる白血球の働きが活発になります。
体温を上げること=自己免疫力の強化、というのは、こういった理由からなのです。
そしてほとんどの場合、ウィルスや細菌は最高でも人の体内で72時間しか生きられません。
72時間とは3日。
つまり長くても3日経てば、ほとんどの場合熱は下がるのです。
鼻水やくしゃみ、下痢や嘔吐も、体内に異物が入ったときの身体の防御反応です。
鼻や口から体内に入ってくる異物をその人の健康を損ねるものと身体は判断して、一生懸命体外へ追い出そうとします。
こうやって改めて身体のしくみを見てみると、身体は異常事態が起きたときにどうしたら良いかを知っているのです。
うーん、もう身体ってすごい!
この身体のしくみを踏まえた上で、次回は私が思う正しい病気の治し方について、書きたいと思います。
自己治癒能力を信じるんですね?とても納得できます。
返信削除よしこさん、コメントありがとうございます。
削除そうです、生物にはみな自己治癒力が備わっています。薬に頼るより、元々身体に備わっている力を使うのが自然ですよね。疲れたら休む、これが基本です。